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アジアのドラマにはまってます

 この何年か、アジアのドラマにはまっている。
トルコの時代劇、中国の時代劇、そして最近はインドの時代劇だ。
日本のドラマとはかなり違っているが、オモロである。

   トルコの時代劇。有名になったオスマン帝国のお話。後宮のことも多く出てくる。2011年から何年もかけて、続編も含めると、何百話もある。
 仲良く育った兄弟なのに、大人になると殺し合いだったり、かなりドロドロなのだが、その間の心理もじっっっっっくり描かれているので、まあ納得……のような気持にはいちおうたどりつける……かもしれない。なぜこうもしつこい書き方をするか、ドラマの進行がとにかく遅いのだ。このくらい書かないと合わない。
 スローモーションも多発。何でそこに?  たとえば、服を着るとか。自慢の衣装なのか…。壮大な音楽と、時には詩の朗読もついてくる念入りさだ。
 主要人物が死ぬときなど、3話分くらいは使う。丁寧と言えばそうだが、
まだ死なないの?  とつい言いたくなるし、何度でも復活するので、ほんとに死んだかどうか、歴史書を持ってきて確認したり…。
 それでもハマるのはなんなんだ。ドラマによく出てくる毒のせいかも。

 中国の時代劇。やはり後宮の話をいくつか見た。
お金のかかった衣装とセット、CGが豪華だが、なんとなく無駄も多そう。
 長い歴史があるはずだが、一見しただけでは、どの時代かよくわからない。男性の弁髪の有無はわかりやすいポイントだが、イケメンが盛大な化粧をしていて弁髪となると、人物の識別に時間がかかることもある。
 どの時代も身分制度が厳しく、上が下を罰するときによくあるのがビンタ(自分で顔が赤くなるまでやったりもする)、そして膝立てで長いこと居させること、棒たたきで殺すこともある。
 どうしても不思議なのが、自害のシーン。
 一つ目、天井からUの字にぶら下がったシーツのような布に、あごの部分をひっかけて台を蹴る。巻き付けたり縛ったりしない。死ねるのか?
 もう一つは、走って行って、柱などの固いものに額をぶつけて死ぬこと。
これはまた大変な「努力」が必要なことだ。
 そして死ぬときは、どんな死に方であっても、100%血を吐く。日本の首ががくってやつと同じような、定番表現なのだろう。
 死ぬ話ばかりになってしまった。まあ、時代劇ってそんなものだけれどね。

 インドの時代劇。
 何と言っても、独り言の多さ。セリフの1/3? もっとか?  気持ちや考えていることを全て独り言としてしゃべってしまう。表情だけの感情表現はほとんどない。
 また、急にクローズアップで抜くことが多くて、いちいちガーン? バシューン? という効果音がついてくる。しかもその場にいる主要な登場人物全員を抜くので、ガーンガーン……と時間がかかるがおかまいなし。へたをすると、二人っきりで5往復くらい、ガーンガーン…とやっている。
 夫などは目がチカチカして見ていられないと言っている。
 また、衣装が、これまたすさまじい。トルコや中国も凄いのだが、インドの王族の結婚式となるや、頭全体、耳、首から胸、腕、手首、腰、足首、そして鼻に至るまで、ジャラジャラと貴金属をつけまくる。歩くのも大変な重さだろうと思う。
 肩こり間違いなし。私など片頭痛間違いなし。

 韓国ドラマも含めて、もっとも日本や欧米のドラマと異なるのを強く感じることは、敵と、手の届くような至近距離で向かい合い「お前を殺す」「こっちこそ殺す」と宣言しあうこと。言うか? それ、と思って苦笑してしまうこともしばしばだが、その方が、その国の人々は気持ちが乗るのかなあと思って見ている。
 また、恋愛については、奥手な少年少女のような描き方だったりする。
ベッドシーンはない。隣で寝ている程度のこと。欧米が露骨なのに比べて、意図してカットしてあるのは、お国事情なのだろう。
 
 そして日本を含め、共通なのは、後宮の女の闘いである。ただ、女同士も、対面殺人宣言をするので、どこかマンガ的で明るい感じがする。貴婦人が豪華な衣装を振り乱して乱闘したりする。
 その点、無表情の何食わぬ顔をして出し抜く日本の女が、最も陰湿でおそろしいと感じるのは私だけだろうか…。

 絢爛豪華でどこかかわいらしい、アジアのドラマ、これからもしばらくは楽しもうと思うのであ~る。


 
 

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