アナログ&カナタイプ推奨派
Information and communication technology が苦手だ。
それは最近始まったことではなく、若い頃からコンピューターが苦手だ。
そう言うと、まったくできないと思われがちだが、歳相応にはできる。
その昔、ワープロ2級を取り、アルファベットタイピングもカナタイピングもできる。でもカナであまりスピードを上げると、フリーズしやすい気もする。最近のソフトは、向いていないのかも…。
ここで横道にそれて、愚痴をひとつ。
つい最近の動画のこと。
外国人が、日本人の日本語タイピングについて、キーボードにカナがあるのに、アルファベットを使うことに疑問を呈した。それに対して日本人の若者が「普通そうだ」のような答えをして公開していた。
やめてくれ!
ローマ字は日本語だ。アルファベットの使い方は世界共通じゃないから、外国人に日本語をローマ字入力しろったって、うまくいかないことが多い。
しかもアルファベット→カナ→漢字 三段階変換。
そんな酷なことを勧めるなよ、と思った。
ローマ字入力は、コンピューター導入時のキーボードはアルファベットしかなかったので、それを利用して日本語を入力していた名残だと思う。
なんと不合理なことが広まってしまったんだろう。
しかしキーボード初心のとき、なんでローマ字入力を勧めてしまうのかな……カナの方が文字数が多いと言っても、アルファベットに20文字程度の追加でしかない。いったん覚えれば、その後ずっと、濁・半濁点などをのぞき、1文字1タイプ、早いのに。
以上、カナ入力派の愚痴でした。
話は戻るが、一昨年、急速にひろまったzoomで、ホストとしてクラス20人の留学生を相手に授業をしてきた。ハイブリッドと呼ぶ、教室とパソコンの向こう側の両方に学生がいる、という、まことにやりにく~いシチュエーションもこなしてきた。
それでも苦手と言ってしまうのはなぜか、ようするに面倒くさくて嫌いなのだ。
若い頃からゲームは一切しない。辞書は紙だ。紙ならさっと開けるが、キカイだと入力が必要で、しかもとなりのページもスクロールで見ることになる。
遅い!
ネットサーフィンを楽しむ人もいるが、私はいらつく。スマホならまだしもパソコンは、用があるときにササッと使うだけでいい。片頭痛のタネでもある。
何でこうなってしまったのか、生活に欠かせなくなってきたのに。
よくよく考えてみると、大きく2つの理由が浮上した。
一つ目
覚えられない。忘れる。
理解はできるし、教わればできる。でも覚えたすきから忘れていく。苦労して覚えて毎日使っていても、使わなくなると記憶を保つのは3か月が限度だ。
これはもう脳が劣化してしまったせいだ。若い頃は一度聞けば、だいたい覚えていた。40代くらいに比べても50~60%くらいかなあと思うくらいバカになった。
二つ目
マニュアルがない。
以前、生命保険の約款を読み、自分の傷病金の計算をして、支払い額を1円単位まで割り出して確認したことがあった。
細かい文字でびっしり書かれたものが平気だった。当時手に入れたソフトなども、マニュアルを読み、索引を利用して使えたので、やりやすかった。
でも今は、マニュアルもネットで、しかも誰が書いたのか、日本人か?
と首をかしげるような文で、しかも雑になっている。
さらに公式ではなく「わかりやすい」と銘打ったどこかノイズのようなものもあふれているが、どれも同じようなレベルで練られていない感じがして、どれを信じたらいいのか迷う。
書籍にしても、密度が薄く書かれていて、わかりにくいし、いちばん重要な索引がなかったり、語彙がすくなかったり…。
そうそう、ここでさらに愚痴を一つ追加。
IMEパッドの〇〇~! ついでにWordおまえはな~~!
かつて日本語の辞書はAtokを使っていた。賢かった。その後IMEが主流になり、しかたなく使い始めた。もう15年くらい前のことか? いきなりドカンと機能が落ちて、最初はめげた。徐々にマシになってきたとは思うが、今もAtokがなつかしい。
ついでに一太郎もなつかしい。Wordよりはるかに使いやすかった。Wordはおせっかい迷惑機能が多いが、一太郎はこちらの思い通りに動いてくれたし記憶力も良かった。
ま、今さらなんだけど…。
ということで、話を再び戻すが、ICTについて、仕方なく、オンラインセミナーなどを受けるが、ここをクリック、次はここをクリックなどとやっていくだけである。理由も背景も説明がない場合が多い。どうしてそうなのかがないと、何でだろうなどと考えているうちに迷子になるか、その場限りになってしまう。
その機能について、その目的や成り立ちや背景に、ささっと触れてくれたりすると、覚えやすいのだけど…。
少なくとも、いつ使うか決まっていないソフトについては、使うことが決まってから、使う寸前に受けた方がいいという結論に達した。
時間があるからと思って受けても、忘れてしまう。
好きな人は一日中パソコンの前に座っているのだろう。
私はできれば100%アナログ生活をしたい。
それこそ、はかない夢でしかないけれど……。