【テーパリングと利上げに備える!】高橋ダンのライオン戦略長期ポートフォリオをIB証券で構築する!
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今日は2021年7月ごろから高橋ダンさん(以下ダン)が毎日のように、警告をだしているテーパリングにともなう長期ポートフォリオ変更について書いていきたいと思います。
毎日のようにいつアメリカのテーパリングがアナウンスされるか、そして次の段階である利上げがいつ行われるか、ニュースを賑わしています。
例えばこんなニュース。公式発表というわけではないのに市場は過敏に反応しているため、実際に発表されたら大騒ぎになることは簡単に想像できます。
ダンは動画の中で、テーパリングアナウンスがある時に少しだけ株価全体がさがり、実際に利上げされる時にさらにさがるかもしれないといっています(ダンはリーマンショックを経験しているので少しではなく急激な下がりがいつきてもおかしくないとも言っています)。
ダンの動画内でチャートを示しながら説明してくれているのですが、動画でみると流れてしまってちょっと見にくいのでいつもぼくがみている図を見ながら考えてみたいと思います。
FRBの総資産拡大の経過図とSP500指数の値動き
この図はYoutubeで動画配信をされている投資塾の元証券マン、現役投資アドバイザーのゆうさんの図を引用しています。
この動画がぼくの中で一番秀逸だと思っていますが、他の動画も過去の数値に基づく細かな分析をされており参考になると思います。
なお、動画にある-5%ルールは過去の値動きが将来にも再現されるなら一定の評価はできるとおもいます。
本題です。
図の赤い線はFRBの総資産拡大の経過図を示しています。
FRBとは
FRB(The Federal Reserve Boardの略)は、日本における日銀と同じ、アメリカの中央銀行制度の最高意思決定機関で、日本語で「連邦準備理事会」とも呼ばれます。
連邦準備理事会は、7名の理事から構成されています。
FRBが開く金融政策の最高意思決定機関に連邦公開市場委員会(FOMC)があり、FRBの理事7名や地区ごとの連邦準備銀行(FRB)総裁5名で構成されていて、アメリカの金融政策やFFレートの金利誘導目標を決定しています。
日興証券HPより
というアメリカの金融政策の意思決定機関です。世界最高の信頼格付けのあるアメリカ国債、金利の方針は世界中の経済に絶大な影響を与えるため、FRBの方針決定は今後の株価の影響に非常に大きく影響を与えます。下記のサイトで総資産の拡大状況をみることができます。
月1回くらいでよいので自分の目で実際どの程度のペースで増えているかみてみると実感できます。
図をみてみるとコロナショックで拡大した総資産がいかに桁違いだったか分かります。もしこの状況を続けてしまうとアメリカのインフレがすすみ、最悪債務超過(デフォルト)になり経済的信任が落ち大不況が訪れてしまうため、雇用も安定してきたしこの辺で一回もとにもどしましょうという話がテーパリング、利上げをいつするかということに繋がってきています。
冒頭の図をみてみましょう。
青の線がS&P 500指数の値動きを表しています。
図にも書かれているように、ピンクの四角の部分は、総資産B/S balance sheetが拡大しているとき、黒い四角が停滞しているか縮小:テーパリングしている時期です。
2020年3月に新型コロナウイルス感染症が全世界に広がり株価が大暴落しました。その時アメリカの利下げ、金融緩和を実施しそれから2021年8月現在までは総資産がずっと拡大しています。その間は確かに株価は絶好調の時期でした。株価はほとんどさがることなく上がり続けています。
過去のテーパリング、利上げの時をみてみましょう。前回の利上げは2015年12月です。今後テーパリングが開始され過去と同じような値動きになると仮定すると、黒い四角部分のように株価が停滞、あるいは10−15%級の株価の下げが増えると予想されます。
そのためダンは今は長期ポートフォリオの株式部分は縮小してできれば40%くらいにしましょうと言っています。
まとめ
テーパリングがアナウンスされ利上げが実施されると株価は下落しやすくなる。
長期ポートフォリオの株式部分を資産全体の40%くらいにしましょう。
コモディティとテーパリング・利上げの関係
また、金・銀・プラチナ・農産物・鉱石などのコモディティも同じくさがるかもしれないとダンは言っています。
これはテーパリング・利上げが実施されるとドル高になる、そうするとコモディティ価格は下がるからです。
チャートをみてみましょう。
2011年から2021年までの週足ドルインデックスです。
2014年末から2015年にかけてかなり上昇しました。2015年12月の利上げ前からドルが買われていたことになります。テーパリング実施の少し前の時期です。
ダンは、FXの動きが見えたら短期投資で大きく利益がとれるかもしれないので口座開設して資金を貯めておきましょうと言っています。
金はどうでしょうか。チャートは金の先物価格です。
ドル指数よりは少し早く、2013年半ばごろに大きく下げています。テーパリング前の時期です。2015年12月の利上げ後は少し下がったものの利上げは金価格には大きく影響はないようです。
みなさんの記憶にもあるように金価格が大きくあがったのは2020年3月コロナショックのときでした。
そのためダンはコモディティ部分も縮小して長期ポートフォリオの割り当ての半分くらいにしましょうと言っています。現在40%なら20%程度ですね。
まとめ
テーパリング前にドル高になる。短期投資のチャンス。
ドル高になると金を含むコモディティは下落する。
長期ポートフォリオのコモディティ部分を20%くらいにしましょう。
ここから下は2021年8月頃に記載した内容になります。利上げになれば国債は暴落する可能性すらありますので、2021年11月のダンのおすすめは、日本株で自動車や銀行株が有利とおっしゃっています。日本株は世界に比べて出遅れ、円高なら自動車、金利高なら銀行株という理由です。これからのダンの動画から目が離せませんね!!
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テーパリング、利上げまでの長期投資は?
長期国債に投資する!
ではこれからの長期積み立て投資はどうしていけば良いでしょうか。
長期ポートフォリオの赤の部分の国債・現金を増やしましょうとダンは言っています。
株式が40%・コモディティが20%であれば、国債・現金は40%です。
ダンのポートフォリオで赤の部分は10−30%ですので、この比率は個々の投資状況に合わせて5-10%の範囲で増減していいと思います。
具体的な投資対象としては、10年から30年の国債を対象とした投資対象が良いでしょう。
銘柄についてはこちらの記事を参考にしてください。
まとめ
テーパリング・利上げに備えて米国長期国債に投資する。
具体的銘柄、積み立て方法をスクショとともに記載します。
米国長期国債の銘柄はTLTというアメリカの20年以上の期限のある国債を対象としたETFがあります。短期の国債は利上げ時下落しますので適していません。
国内証券会社では自動積み立てできるマネックスあるいはSBI証券が便利です。
マネックス証券の自動積み立て方法
ログイン後3段目の「米国株・中国株」をクリック。
同じ画面の中くらいのところにある「管理サイト(為替振替・口座管理)」をクリック。
外国株トップページの上の部分「外国株取引」をクリック
左の「米国株定期買付 登録」をクリック。
TLTを検索して
2021年8月5日はTLT1株が151ドルですので、買付金額に200ドルと入力し買付日を決めて終了です。
ちなみにマネックス証券で購入手数料無料キャンペーンをしていたので紹介します。
この中にダンおすすめの債権ETFであるBNDがありました。
経費率が安くTLTとほぼ同じ値動きをしていますので、マネックス証券のドル資金でこちらを積み立ててみます。
他に自分的に長期ポートフォリオの調整をするにあたり下記を行います。
・短期〜中期で投資していた株式の売却、IB証券の長期ポートフォリオは現状維持
・コモディティは、月々積み立てていた金・銀・プラチナETFへの積み立てを中止。毎月10%づつ売却しコモディティ割合を減らします→と思いましたが売ると税金が発生してしまうのでキープだけにします。
・SBI証券にドルが残っているのでTLTを月1−2回自動積み立て開始。
全体の割合はこんな感じです。
暗号資産が相対的に大きめです。2021年5月の暴落前の時に半分利確したもののまだ多い状態です。ダンの動画をみながらまた調整していく予定です。
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