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形だけの育児短時間の制度はやめましょう

育児短時間勤務の制度は法律で定められていますし、ほとんどの企業で存在します。
そして、ホワイトカラーと言われる職種の方は、いざ利用してみて、モヤモヤしている方はたくさんいると思います。

育児時短って「たまに早く帰っていいだけのシステムなのか」って。

ほとんど、とは言いませんが、けっこうな割合で、業務は見直さない、または業務量は見直すが能率などの指標がない、といったケースは多いのです。

それで、なんとなく周囲の力を借りたり、期待を感じずにやりくりできる方はいいのですが、

  • 業務は変わらないから、家に持ち帰って、子どもを寝かしつけてやらなきゃいけない

  • 求められる質を定義されていないから、むしろ異様に頑張っちゃう

ような方も多いと思います。

時短前は1日の所定労働時間が8時間だったとして、時短後の6時間に業務が収まるのか、収められるのか、収められなかったらどうしたらよいのか、ご本人は本当にわからず、モヤモヤ。周囲の方も、どれだけやってもらえるのかわからず、急に業務が降りかかってきたりしてモヤモヤ。

それは、、、やはり職務内容の定義が必要だと思うのです。
8時間だとこの業務、6時間だとこうやって組み換え、といった職務をデザインすることが必要です。

そうやって、できて当たり前のラインを決めてから、そのうえで目標管理なり、特別な貢献などを切り離して、その部分ができたから賞与の査定、というように組み立てていくと、すっきりすると思いませんか?

育児休業や、育児短時間勤務を取る方の同僚に、いくらか手当を支払うケースも増えています。同僚が快く仕事を引き受けてくれることもあり、もちろん手当の意味はあると思いますが、ちょっと手当を支払えばよい、というわけでもないと思います。

やはり、人事の制度は、言葉で表現することがとても大事だと考えています。

ご興味をもっていただいてありがとうございます。法律のお仕事をしていますが、法律だけではなくてもやもやっとすることを言葉にして書こうと思っています。たぶん結局はビジネス分野になると思いますが、働く人にとってはビジネスも人生!ですので、何かしらみなさんの生活のヒントになれば幸いです。