他者との比較が、あなたを壊す
こんにちは、ナザレです。
資本主義社会において、他者との競争は必須事項です。
競争というものは生物の進化においても重要な要素で、弱肉強食という言葉があるように、強い者が弱い者を食べてしまうわけです。
人間の進化においても同様で、我々ホモ・サピエンスは他の生物との生存競争に勝ち抜いてきた結果として、今の繁栄があるのです。
そうであるなら、競争というものは生きることと切っても切れない関係にあるのではないかと考えられます。
我々は競争から逃げられない。
死ぬまで他者との比較が続くのかと暗澹たる気分に陥ってしまうかもしれません。
他者との競争や比較を続けることは、正直いって体に悪いと思います。
自分一人でいるなら、ありのままの自分でいられます。
何かを変えようと思うこともありません。
でも、他者と比較し始めると、他者の中に自分にないものが見えてくることがあります。
つまり、他者より劣る点ばかりが見えてくるわけです。
ここで厄介なのは、他者より優れている点はなかなか見えてこないということです。
普通に考えれば、他者より劣るところばかりではないはずですが、他者より自分は悪いと思い込んでしまうことが多くあります。
こういったことを考えてしまう状況で、どうするか。
選択肢は二つあります。
①他者より劣る部分を頑張って補う
②他者とは比べても仕方ないと諦める
私は、②をお勧めします。
はっきりいって、他者と自分を比較することにあまり意味はないと思います。
いや、もっと正確にいうと、他者と自分を「正しく比較」できないなら、他者と比較するという行為に意味はないわけです。
「正しく比較する」とはどういうことか。
これは、自分が劣る点だけでなく、自分の方が優れている点も正しく認識できることです。そして認識した結果、劣る点を補うか、優れている点をさらに伸ばすかを適切に考えられることが「正しく比較する」ということになります。
とはいえ、この「正しく比較する」という行為は、なかなかできるものではありません。
よって、よほど強靭な精神と客観性がないと、他者と比べた場合、ただネガティブな気分になるだけで何も得るものがないのです。
だったら、比べるのやめましょうよ。
無駄にネガティブになったって仕方ありませんし。
他者より劣る点を見るのではなく、自分の良い点を見ましょう。
他者を気にするのではなく、自分をもっと気にしましょう。
そうしないと、他者の動きに反応するだけの人生になってしまいます。
他者の人生を見て、自分が劣る点を見出すだけの人生になってしまいます。
そんな、他者を気にするだけの人生になってしまったら不幸です。
結局のところ、私が言いたいのは、
他者の人生を生きるな。
自分の人生を生きよ。
ということです。
もちろん、他者と自分を正しく比較できる人は、どんどん比較していって、自分をアップデートしていってください。
比較すること自体が悪いわけではありませんので。
比較というのは、自分を良くも悪くも変えることのできるツールなのです。
上手く使えるなら、どんどん使ってください。
自分に足りないものをどんどん見つけていって、他者を超える素晴らしい人間になってください。
でも、比較を上手く使えない人は、無理せず使用を控えてください。
別に比べなくても生きてはいけます。
全く他者と比べないでいる人生は難しいかもしれませんが、過剰に比べることは避けることはできると思います。
なので、ほんとに無理しないで、自分だけを見ていて欲しいと思います。
と、他者と比べないことをお勧めしてきましたが、我々の人生の大半は他者と比べ続ける人生だといえます。
受験や就活、昇進、転職は当然ながら、恋愛や結婚までもが他者との比較・競争なのです。
比べないということは、ある意味で我が道を行く行為です。
他者と比較しない人生というのは、とても特殊で、場合によっては逆に生きづらい選択なのかもしれません。
この辺りのことを吟味しながら、他者と比較する人生か、比較しない人生か、どちらかを選んでいただきたいと思います。
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