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生産性を上げたければ、きちんと休める環境を整備せよ
こんにちは、ナザレです。
最近は採用難の時代だと言われています。
実際に経営者の方々に聞いてみますと、確かに採用に苦労しているようです。
そんな中、働き方改革の波がきて、対応にてんやわんやしているのが現状と言えます。
人が採用できないなら現状の人数で何とかするしかありません。
社員の生産性を上げることで、この荒波を乗り越えていくしかないのです。
生産性をどう上げるか、これにはいくつかの方法があり、さまざまな書籍や雑誌、メディアで紹介されています。
なので、ここでは割愛します。
ただ、生産性を上げる=残業時間を減らすという風になっている気がします。
つまり、残業時間が減れば生産性が上がる、そしてこれが働き方改革だと言うわけです。
よって、とりあえず残業時間を減らそうと躍起になっている会社は多いかと思います。
残業時間が減ったとしても、仕事の量も減るということは通常ありません。
今までより短い時間で同じ物量をさばくというのは、とてもストレスがたまってしまいます。
しかも、残業時間が減ることによって残業代も減ってしまうので、生活にも影響が出るケースもあります。
会社としては、「残業時間も減って一件落着」と達成感があるかもしれませんが、社員からしたらいい迷惑です。
このやり方だと経営陣だけが幸せを感じているだけです。
早晩、社員の連鎖退職が始まっていくことでしょう。
では、どうするか。
王道ですが、仕事の内容を見直していくこと以外にないと思います。
ただし、これにはすごい時間がかかります。
時間がかかってもやるべきことだとは思いますが、とにかく時間がかかるため地道に進めていくほかありません。
なので、もう少しライトに進められるところから始めるのが良いでしょう。それは何かというと、休みをきちんと取れるような環境を整えることです。休みを取れるようにするにも仕事の見直しが必要ですが、抜本的に見直すというよりは、一人で仕事を抱え込まないようにすることが目的です。
ある仕事がその人だけしかできないとなると、なかなか休めません。
ましてや長期休暇など不可能でしょう。
それを回避するため、複数の仕事を複数人で対応できるように仕事の担当の仕方を変える必要があります。
複数人で仕事を担当すれば、一人休んだとしても他の人が代わりに対応することができます。
取引先も、担当者の休みを気にすることなく、切れ目なく対応をしてもらえることで満足度も上がる可能性があります。
こういった仕事の仕方は、社員も取引先も、両方の満足度を上げることができるはずです。
休みたいと思ったときに休むことができると、先々の予定を立てやすくなります。
欧米のように休みに向かって働くというように、モチベーション高く働くこともできるかもしれません。
最近の風潮として、プライベートも充実させたいという考え方があります。
なので、きっちり休めるという会社は働きやすいと感じるはずです。
また、長期休暇が取れるというのは大きなアドバンテージとなります。
モノ消費からコト消費へと言われる中で、車や家電製品を手に入れることより、旅行などの体験にお金を使いたいと思う人が増えているようです。
毎日自宅と会社の往復、同僚との飲み会だけだと、新たな学びを得る機会は少なくなりそうです。
でも、旅行に行ったりビジネススクールに通ったり等、新たな体験をすることができれば、仕事に関するアイデアや閃きが浮かびやすくなることもあるでしょう。
よって、きちんと休めるということは、現代人にフィットした働き方であり、モチベーション高く働ける要因になると考えます。
その結果、生産性もきっと上がっていくはずです。
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