![質問されないことの方がリスクだ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/11940440/rectangle_large_type_2_6a24c47e3b664e7617cf2a827a1ad68f.jpeg?width=1200)
愚かな質問など存在しない
どうも、ナザレです。いつもお読みいただき、ありがとうございます!
今回は、最近読んだ本について気になったフレーズについて紹介しながら、深堀していきたいと思います。
ご紹介する本は、宇宙飛行士の若田光一さんが書いた『一瞬で判断する力 私が宇宙飛行士として磨いた7つのスキル』です。
愚かな質問はない
この本で、「愚かな質問はない」というフレーズがありました。
なぜ、このフレーズを取り上げたかというと、最近の人材育成の現場で、新入社員が先輩や上司にうまく質問できないという事態が起こっているからだ。
「先輩や上司が忙しそうにしていて質問できない」
「こんな質問したら変に思われるかもしれない」
新入社員はこういうことを思いながら、日々何を質問するか悩んでいるのです。
しかし、こういう悩みって本来必要ないはずですよね?
なんで新入社員と呼ばれているかといったら、何も知らないからなんですね。
何も知らない人が、何かを知るために質問する。
至極、真っ当なことだと思います。
なのに、質問することに躊躇する、悩む。
これはとても生産性を下げる行為であり、会社としてもすぐにでも改善すべき問題であると考えます。
以前のnote記事でも書きましたが、「100回でも200回でも聞いてこい!」というスタンスを持たないと、今後の人材戦略は頓挫する可能性があります。
最近の若者についてはいろんなことが言われています。
「ストレス耐性が低い」
「自分で考えない」
「すぐ答えを聞く」
「忍耐強く取り組めない」
こういうことに対して、先輩や上司は不満を持っているようです。
いや、だったら彼らに合わせた組織編成にするしかないではないか!
と私は思います。
結局のところ、若者がいないと、人手がないと組織というものは成り立たないわけです。
彼らがいないと、会社は潰れるわけですよ。
だったら、彼らが心地よく働けるように組織を作り変えるしかありません。
相手を変えるより、自分を変えたほうが早い。
会社が若者を変えようと必死に努力する間に、若者は嫌になって転職してしまいます。
なので、会社としても、若者を変えるより、組織を変えたほうが早いのです。
理解したつもりが危ない
失敗したくないという人は多いと思います。
私ももちろんそうです。
わざわざ失敗して嫌な思いはしたくない。
これは、
失敗したくないという気持ち=恥ずかしい思いをしたくない
ということなんだと思います。
そうなると、変な質問をして恥をかきたくないという気持ちも出てきます。
これが非常に問題があるわけです。
ここで著者の若田さんはこう述べています。
私たちが日頃すべき質問をしないで理解したつもり確認したつもりになっていることが多いように感じる。
不完全な理解では知識や技量の不足から起こりえる小さなミスが、やがては大きな事故やトラブルにつながりかねない
自分がわからないままでいることに対して、決して受け身にならず、あるときは積極的に質問をして、あるときは自分で調べて追求していく。
純粋な探究心から出た質問のなかには、方向性を誤った質問もあるかもしれないが、少なくとも愚かな質問はない。
疑問点があっても質問しないで、中途半端な理解で物事を進めてしますと、大変なミスをしてしまうかもしれない。
そもそも、恥ずかしい質問なんてあるのでしょうか。
もちろん、自分で調べることは大事です。
でも、だからと言って、あまり調べずに質問することが100%悪いことかというと、そういうわけではないと思います。
そんなこと言ったら、怖くて質問なんてできないですよ。
特に上司からすると、「部下に質問されずに失敗される」よりは、
「くだらない質問ばかりしてきたけど、結果成功した」ほうが絶対いいはずです。
マネジメント層は、質問されないことのリスクを重視すべきです。
そして、どんなくだらないと思われる質問でも、どんどん言ってこい!という姿勢を持ったほうが良い。
愚かな質問なんてない。
私もこのスタンスで生きていこうと思います。
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