オンライン演劇なるものをやってみて:お気持ち編
先日、所属するミュージカルサークルの試作公演という形でオンライン演劇なるものをやってみました。役者として出演。
『(ある・非・日常)の出来事』
配信とかインフラとか?とにかく機械とか情報に強い後輩ちゃんがやってみたい!と声をあげてくれたおかげで、私も乗っかることができました。
(後輩ちゃんもnoteにこのことを書いてるので、ぜひ見てください)
結論から言うと、オンライン演劇は舞台演劇とはやっぱり別物でした。
今でも、演劇という言葉は舞台を目の前にして行う生の表現を指すはずだ、という意見の人もいるように、その呼び名すら曖昧なものだと思います。
私自身のが幾ばくか前向きになったのと、今回いろいろ記録に残してみようという公演全体の方針から、何回かに分けて考えたこと感じたことを文章として残してみようと思います。
まず今回は、私がどうしたこの公演に参加しようと考えたのか。
「お気持ち編その1」
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前回の投稿にも書いた通り、私は現在エンターテインメント業界に携わろうと、もがいている人間です。
そのため、何か行動を起こしたい貢献したい、という気持ちがありました。その1つが文章を書くということでした。
ただやっぱり、自分の発言の影響力は大きくはない。
もともとあまりお財布に余裕がない上に、バイトも休みになっている今、金銭的に何かすることは難しい。できても本当に微々たるもの。
あれだけ言葉を並べておいて、自分は結局何もできていないじゃないか
という無力感を感じていました。
また、就職活動のスケジュールが後ろ倒しになり、先も見えない中で卒論を書かなくてはいけない状況で心がカラッカラに乾いておりました。
これはまた文に起こしたいくらいですが、生き抜くことが目標の毎日でありながら、未来のために何かしなきゃいけないことに疲れていました。
ああ、何か自分が進んでやりたいと思えて脳みそが働くことがしたい
という飢餓感を感じていました。
そして、現状の進路選択は企業に就職することではあるものの、やっぱり演技をする・舞台をつくるということに対する気持ちは全く消えていない自分がいました。
たった4年間ではあるものの、役者として生き生きと活動をしていた時期をふと懐かしんでしまう自分を嫌に思う自分もいました。
少しでも気持ちがあるのなら何かしらの形で技術を磨くなり実践をするなりすべきじゃないか
という罪悪感を感じていました。
そんな折、後輩ちゃんが「オンラインで演劇やってみようと思います!やりませんか!」という声かけをサークル内にしました。
・純粋にやってみたい、という彼女の意欲
・現在、サークルとして新歓の活動が活発には行えていないこと
・この先、いつになったら公演をできるのかわからないこと
などから、企画をしてくれたものでした。
これを見て「これだ。。。。!これは掴まなければいけないチャンスだ。。!」と思いました。
自分の今抱えているモヤモヤを、自分の行動で払拭することができる!と。
即日参加意思を表明。
実はいろいろあって親に演劇をやるのを止められていたんですが、自室にこもって稽古ができるなら大丈夫だろ!と勢いで役者に立候補。
何もしないよりは、何かしたほうがいい。しない後悔より、した後悔。
そういう考えの自分としては、かなりタイミングの良い公演だったのです。
こんな感じで正直なところマイナス?な理由から、私は参加することにしました。でも逆にこの状況で、短期間で自宅でできるからこそ演劇に参加できたとも言えます。
「場所やお金や時間の制約を受けにくい」
これがオンライン演劇の特徴なのだと思います。
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次回は「考察編その1」です。
稽古をやる前の、自分にとっての舞台演劇とオンライン演劇の違いの考察を書き起こしたいと思います。