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結婚の最大のメリットは結婚に悩まなくなったこと


新婚


とはいえもう1年以上経っているので
新婚を名乗っていいのかどうか分かりませんが


そんな私が友人たちから受ける質問のトップ5には入るこの質問。


「結婚してよかったことってなに??」


独身のアラサー女性からの
憧れや好奇と見せかけた厳しいこの問いに


「彼と毎日一緒にいれることかなぁ♡♡♡」


なんていうお花畑な回答は求められていない。


独身を謳歌するのか、

それとも結婚するのか、

結婚するとしたらいつなのか、

そして相手は誰なのか、


社会、何より自分自身から湧き上がる
この葛藤に耐え忍んでいるアラサー女子。


彼女たちが求めているのはもっとリアルな
現実社会の妻としての率直な思い。


となると、その答えは一つ。


「結婚に悩まなくてよくなったこと」



身も蓋もないような回答かもしれないけれど
実際、なかなか的を得ているんじゃないかな、と思う。


実際、すでに結婚している友人はけっこう賛同してくれている。




占いに興味がなくなっている。


ふと気付いたのは、結婚して半年くらい経ったときのことだった。


家族でショッピングモールを訪れた際、

「ここの手相占い有名だよ。渡米前にやっておいたら?」


と母が指したのは、いかにも地方のショッピングモールにありそうな安っぽいものだった。


「小さい頃ここでやってもらった時、あなた海外に行きますって言われたんだよ!当たってるじゃん!」


とテンションの高い母と満更でもない私。


300円を支払い店員に言われるままに手を置くと、ピーとスキャンされる。

ほどなくして何やらA4裏表にびっしりと印刷された結果が出てきた。


こんなにたくさん?と驚きつつも、なぜか、その結果を見ても驚くほど興味が沸かなかった。



あれ・・・?


「結婚してアメリカに行くんですけど大丈夫でしょうか?」


などと一応相談はしてみたものの


いやいや、ここでやめときなさいとか言われるはずないし。いや言われても困るし。


なんて思っている妙に現実的な自分がいる。


なんだか私らしくない。おかしいぞ?



結婚する前、特に学生時代は占いが大好きだった。特に手相。


女子大学生の間で少し話題の手相バーみたいなところがあって、大して状況も変わらないのに2,3ヶ月に一回くらいは通っていた。



その度に、憧れの男の子のことや当時お付き合いしている彼氏との今後や婚期なんかを熱心に質問し、一語一句逃すまいと必死にメモをとった。


「相手の手相もないと相性は分かりません、
どうしてもなければピースしている写真でもいいから」


と言われて必死に手のひらが映っている写真を探す日々。




結局自分にとって都合のいいことしか信じないし
別に占いで言われたからってその彼と別れるわけでもない。



それでも「占いで言われた」ということは特別な説得力がある。


そういうものなのだ。


事実、なにかあった時にはせっせとメモを見返していた。



友達同士で訪れてやいのやいの言い合うのも好きだったなぁ。


もちろんゲッターズ飯田さんの本も愛読。
金の羅針盤です。



こうして思い返してみると占いのおける私の興味は「恋愛、結婚」でしかなかった。



結婚して恋愛や結婚に悩む必要がなくなり
占いが必要なくなってしまったのだ。



占いが楽しめなくなってしまったことに少し寂しさはある。



あの自分を肯定してもらえるような多幸感。

今出会ったばかりなのにどうして私のことがそんなにわかるの!という不思議な心地よさ。



でもやっぱりそれと天秤にかけたとしても恋愛に悩まなくていいっていうのはすごく身軽だなぁと感じる。


恋愛体質ではない私ですらこう思うのだから、現代のアラサー女性にとって結婚問題はかなり深刻に纏わりついているだろう。


まぁ結婚したらしたで、出産や育児とか仕事とか家のこととか・・


放っておいてもいろいろと新たな悩みは増えていくのでしょう。



もしかしたらまた、占いに縋りたい日が出てくるのかもしれない。


でも、今はまだこの開放感に浸らせて。



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