見出し画像

真夜中に鳴り響く火災報知器

6/18 Tue

22:00、火災報知器が鳴り響く。
ちょうどドライヤーをかけ終わったところだったので、こいつのせいか?と二度見。さすがにそれはないか。

アメリカのことだからどうせ誤作動だろう、と特に慌てはしないが、とにかくこちらの火災報知器の音量は、信じられないくらい大きい。
しかも、アパートの廊下のライトが光る。まるで敵のアジトへの侵入がバレたときのような絶望的な音量。


心配になって廊下に出てみると、もう一人出てきている人が。なにこれ??と目で訴えると大声で「アイドンノー」と返される。それもそう。とりあえず一旦部屋に戻る。

10分経過。鳴り止む気配なし。

ちょっと心配になって外に出てみると、音量に耐え切れなくなった住民やペットを飼っている住民が出てきていた。
私と旦那も少し散歩したけれど、暑すぎて断念。もう一度部屋に戻る。こういう時堂々とパジャマで出れるのはアメリカのいいところ。

20分経過。鳴り止む気配なし。我々夫婦は普段22時に床につくのだ。もう眠い。


問題は寝室の火災報知器も鳴り響いていること。


もう仕方がないから今日はソファで寝るか〜〜と思っていると旦那がせっせとなにかしている。


どうやらクイックルワイパーの棒にタオルを当てて、室内の火災報知器に被せて音を吸収しようとしているらしい。

必死


なんだか異常な音量でハイになってきているので、それすら楽しそうに見える。



旦那はゴリゴリの理系なので、こんなふうに問題解決に励むところがある。私だったらもう諦めてこのまま寝るか、となるところ、旦那は何かしらして解決しようとするのだ。そういうところはなかなか興味深い。


そういえば、先日我が家にアレが出たとき。
「きゃーーー」とパニックになる私。スプレーをかけようとするが近づきたくない。なのに旦那が来ない。

何してるんだ、と思っていると「できたできた」と得意げになにかを持って現れる。それは、『ペットボトルをカットした上半分』!???
「このペットボトルで押さえて蓋のところからスプレーをかければ逃げられない!💡」だそうだ。
そんなことしてる場合かよーーーなんのためのスプレーだよーーー!!!離れたところから噴射できるんだよーーー!!!
理系すぎるがあまり、賢いんだかどうなんだか、なんだかよく分からない発想になってしまうらしい。

実際、けっきょくそのペットボトルは切り口がガタガタで何の役にも立たなかった」のだが。「急かすからガタガタになった」らしく、今は丁寧に切ったものが常備されている。


さて、問題の火災報知器。なんとかうまいことタオルを当てたが、次の問題は棒の固定場所。

壁にテープで貼り付けるわけにもいかないし、どうやって固定するーー!?とひとしきり騒ぎ、最終的にはタオルだけを天井に貼り付けることに成功!

シュ、シュール


ちなみに、そうこうしているうちにさらに20分近く経過している。


しかし、これ、力をつけて押し付けていないとタオルは音を吸収しないらしい。音はなり続けたまま。

はぁ。


もう諦めて寝るか、と思った瞬間、突如訪れる平穏。

・・・はい。
まぁ、楽しかったからいいか。1時間で止まったなら御の字でしょうかね。アメリカにいると心が広くなれます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?