誰もが知っている英語。だけれども。
プチハロウィンを兼ね、近所の友人達とパーティをした。途中で話がホラー映画の話になり、この映画がいい、あの映画がいいとのレビュー合戦が始まる。すると、私の隣に座っていた1人が徐ろに携帯の画像を見せながら、
”この英語はメキシコの監督のものだけど、ダークファンタジーだから多分好きだと思うなぁ。"
と私に教えてくれた。
画面に表示されているのは、ドロっと溶けている白いガリガリのクリーチャーであった。見た感じ性別は男性のような中性のような、宇宙人のような表現し難いがそんな感じ。
そばにいる友人の1人が
"えー? どれー?俺も見たいー"
と言って一緒に画面を見る。私はそのカップルがしょっちゅうホラーを見に行くのを知っていたので、その画像のクリーチャーを指差し彼に聞く。
Do you like it?
と。
非常に簡単な英語だ。今の日本では小学生ですら理解しているであろう。だがその瞬間に本人はうーん。どうかなあとニヤケながら言い、中に居た数人のアメリカ人が爆笑する。
私の彼が笑いながら教えてくれた。
"ゴメン、笑っちゃって。君は
"それ好き?"
ってシンプルな意味で聞いたって言うのは皆解っているんだけど、今回はさ、wミーニングで君が彼に
"コイツもあなたとしてはイケる感じ?(許容範囲?)"
って絶妙のタイミングで聞いたって感じになっちゃったからさ。おっかしくって。"
状況とタイミングと、ユーモアとジョーク!!
アメリカに居て、こういう会話がどれだけ大切か、わかる。此等私の性格を反映するような会話でもある。がしかし、これは即時に理解しないとだめなところだ。即時! 瞬時! 狙って言えてたなら良かったのに!とホゾを噛む。自分のせいだ。
こういう状況、常に実に多く発生する。
そう言えば、日本では言葉遊びも少し好きだったり、皮肉ってたりもよくしたものだったが、すっかり忘れてしまっていた。
年齢で頭が鈍ってたのか、鋭い会話をしなくなったせいか、毒が抜けたせいか、原因は解らないが大切なことを思い出した。
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