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PRANA for TOKYO 編集後記
こんにちは SQUAREです。
初めて編集後記を残します。
今回はPRANA for TOKYOの編集後記です。
https://soundcloud.com/square-210886364/prana-for-tokyo?si=c250cdeb11cf452fa137ad36cbcc0c97&utm_source=clipboard&utm_medium=text&utm_campaign=social_sharing
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Logic Proでの制作
私はSQUAREとして活動を始めてから
つい先日までGarageBandで編集をしていました。
しかし、この間ついにLogic Proを導入したので
今回はLogic Proでの初制作madになります。
何よりmixが楽です。
標準プラグインでかなり良いものが揃っているので
私のような初心者でもそれなりに良いmixに仕上げることができます。
また音madではセリフを‘刻む’時に、多くの場合音量のオートメーションやフェードの機能を使って一音一音を切る作業が必要です。
GarageBandでは基本的には音量のオートメーションを使い、一音一音刻む度にプツプツと素材が切れる音がしないようにしておりましたが
Logic Proでは複数のリージョンをまとめて一度にフェードイン/アウトを付けれるので
かなり時間の短縮になりました。
(Reaperを使っていないので個人的にはかなり嬉しい機能でした)
全体的にできることが格段に増えたので
まだまだ使いこなすまで時間がかかりそうです。
作品について
今回は中央東線(大月-東京)の上り列車が主な素材です。
本作一番最初の大月へ到着する車内放送は、以前制作したMidnight Otuki(https://on.soundcloud.com/v1f5FDDgf4Wa236F7)の大月到着時の放送です。
山間部を走る211系から都心部を走るE233系へと乗り換え、大月でギアチェンジするようなイメージです。
大月から高尾まではシンプルに、飽きないようなセリフ合わせを意識しています。
高尾に着くと、京王線への乗り換え案内と、今はなき215系で嘗て運転されていたホリデー快速ビューやまなしの放送が入ります。
小淵沢行きなので進行方向は逆なのですが、作品のいいパンチになるかと思い盛り込みました。
自分が初めて乗って収録を試みた優等種別なので、実はかなり思い入れがあります。
当時はレコーダーも収録用の棒も持っていなかったので、スマホをスピーカーへ向けて収録していました。
ホリデー快速ビューやまなしに充当されていた215系は、中央線を走る当時唯一のダブルデッカーでした。見慣れないデザインの大きな車両を前に当時は興奮が止まりませんでした。
今でも忘れられないくらい鮮明に心に残っています。
思い出話はこの辺にして
曲は次のセクションへ。
リズムが特徴的で、疾走感を損なわずにここにセリフを刻み入れるのは少々工夫が必要でした。
ここでは列車案内と停車駅案内を入れています。
曲のノリを大切にしたセリフ合わせをしたかったので、ストレートには刻まず、飾りを混ぜたり、曲のリズムに合わせタイミングをずらしたりしています。
列車は八王子に到着。
八高線ホームの接近音は個人的に「八王子感」があってとても好きです。
今尚残る八王子ならではの接近音(八高線ホームだけど)、八王子に来たなと思わせるための小さな工夫です。
(…あれ、まだ残ってますよね…⁇)
八王子からは曲がサビへ向かって盛り上がって行くので、セリフも忙しくしています。
立川へ向かう駅名の裏で中央特快の接近放送を刻んでいます。
ここでの接近放送はサブで雰囲気作りのために刻んでいるので、聞こえていれば良い。くらいの感覚で入れています。
パンも横に振っていて、中心の車内放送の存在が消えないようになっています。
立川では乗り換え案内が中心で刻まれ、左右では駅の戸閉放送と車掌の「まもなく発車いたします」という放送が刻んであります。
盛り上がり直前は、詰め込むことで次のサビの抜けが一層良くなります。
テンションを爆上げさせる秘訣はココです。
もちろんサビでアツい放送を採り入れることは大事ですが、その直前もテンションをあげるためには大切なポイントです。
私はZONE系の音声でもこの手法を多用しています。
テクニックに行く前に素材を詰め込んでテンションを上げてもらうことで、もう一段階テクニックでテンションが上がるような仕組みです。
ただ詰め込めば良いということではありませんので、心地よいやり方がある程度あるなとは思っているのですが、それはまたの機会に…
国立〜
津田英治さんの放送はいつまで残ってくれるのでしょうか。
中央線でも津田さんの声を聞ける駅がかなり少なくまってしまいましたね。
むさしの号の放送は左から右へ抜けるように。個人的にはいい感じに疾走感作りに貢献してくれたかなと思っているお気に入りポイントです。
疾走感もテンションもMAXに。
国立を後にし列車は武蔵小金井へ到着。
次駅となる東小金井とどうにか絡めたかったため、左右でパンを振り、‘小金井’のところで重なるように刻んでいます。
よく聴くと分かるかもしれないですが、重なる直前に左右のパンが途中で交差して、重なるところで入れ替わっています。
列車は三鷹や荻窪を通り過ぎて、その勢いのまま終点へ向かいます。
段々と都心の中でもより都会な部分に入っていき、人や列車の往来が激しく、より忙しい区間に入ります。
新宿から先では、駅名連呼と入線メロディ、発車メロディをセリフの裏に重ねています。
東京到着時では
お馴染みのJR-SH 2-3を流しています。
曲が終わった後も微かに駅名連呼を入れているのですが気づきましたでしょうか?
全体的に中央快速線の疾走感をイメージできるような雰囲気になっていると思います。
PRANAの曲構成と中央線の駅を対応させていて、曲のセクションが変わるところには節目の駅が来るようになっています。
雰囲気が変わるとセリフの刻み方も変え、終盤に向かって盛り上がるようになっています。
また途中に小ネタとなる放送を挟み、飽きないような作品になっているかと思います。
おまけ
今回の快速 東京行の車内放送は
数年前に青春18きっぷで旅行へ行った際に収録したものになります。
当時はかなり安いレコーダーを使用しており、性能があまり良くなかったため、音割れと雑音が酷いんですよね…
味があると言ってくださった方もいて、これはこれで良いのかなとは思ったのですが…
めちゃくちゃボーカルリムーバーをかけてるんですよね。
折角なので
自分がよく利用しているボーカルリムーバーのサイトを共有します。
1日100MBまでですが、スピードも性能も良いです。
雑音まみれでも割と綺麗に声を残してくれます。
②https://www.notta.ai/tools/online-vocal-remover
こちらは制限が20分となっており、車内放送ならある程度カバーできると思います。
①との違いは回数制限が1日1回や2回ではないことです。
何個も何個もやればもしかしたら制限が出るかもしれないですが、
20分も一度にできるので基本支障は出ないでしょう。
①よりも処理が遅いのが少し欠点です。
ただブラウザなので幾つか開いて同時に別ファイルを処理にかけたり、作業することもできます。
こんな感じで今回は締めようと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
これからも編集後記を残すことがあるかと思いますので、よかったらまた読んでくださいね。
SQUAREでした。