"変わってる"は褒め言葉
動物が嫌い
虫が好き
納豆やガソリン、ガス、臭いとされるにおいが好き
人間や動物の大便が好き
綺麗な空間が嫌い
ごちゃごちゃした空間が好き
頭痛治りかけのジンジンした痛みが好き
これだけでわかると思うが、私の感性は他の人と少し違う。
みんなは好きな物を話す時に好きなところをつらつらとあげるが、私はいいところも話すが悪いところも話す。でも最後の言葉は、そういうとこが好きなんだよね、だった。
悪いところさえも好きなのだ。
好きになるまでかなりの時間はかかるが、好きだと思ったら悪いところまで好きになってしまう。
好きな物を同じ嗜好の人と話すと、大抵その好きの熱量の差でその程度か、と冷めることが今でもよくある。
だから同じ嗜好の人とでもあまり好きな物の話で盛り上がることがないので、もう分かち合おうとなんて思わなくなっていた。
声も女の割に低いし、好きな物はあまり理解が得られないものだ。
それに変なこだわりももちあわせている
テレビなどは5の倍数
スマホの音量は2の倍数
毎日のルーティーンには全て時間が決まっている
考えたもやらずに後悔するよりやって後悔した方がいい、と思いやりたいことは全てリストアップして1つずつ確実にクリアしていくようにしている。
できなかったことは後に後悔をしても口に出すことはしない。
言ったところで叶うわけでもない。
そう思っていてもやはり同じ考え方の人間しかいない、なんてわけがないこの世では"やっぱりやっとけばよかった"と後悔して嘆く人を、なんてアホな人間なんだろうと思ってしまう。
やりたいならやればいいし、やりたくないなら口に出す必要はないと思う。やりたいのにやらずに"やればよかった"と言う人間はなんのために言っているのか、私には到底理解ができない。
更に私は常に頭の中で色んなことを考えている。色んな疑問に対しての答えを考えている、と言った方が正しいかもしれない。
抽象的なものから具体的なものまでを延々と考えていて、考えを止めることはほぼ不可能なのだ。
自分では出なかった答えを周りの人にどう思うかと聞いたところで、難しい話は苦手だと一蹴されるか、なんでそんなことを疑問に思うんだ、なんて逆に質問で返されてしまう。
結局答えは見つからないまま、色々検索をかけて納得のいく答えをひたすら探して気付いたら数時間経過していたこともザラにある。
人といるのが嫌いだ。
どこかに行くと絶対的に効率が悪いし、相手の機嫌を伺って話さなきゃいけないし、無駄話をするのにも労力を使う。
だから私は一人行動が多い。
旅行だってテーマパークだって外食だって、一人が1番楽しいのだ。
最近は一人で外食ができるような世になりつつあるが、昔はそんなことなかった。
一人で食べるご飯は寂しい、美味しくない、と周りの人間は口を揃えて言うが、一人でも誰かといても味なんて変わらないし、気持ちの問題でしかない。
美味いもんは一人だろうが大勢だろうが美味い。不味いもんは一人だろうが大勢だろうが不味い。
気持ち一つでものの味が変わってたまるか。
そんな私を、大抵周りは"変わってる"と言う。
正直とても嬉しい。
平凡が嫌いな私にとって"変わってる"というのは最高の褒め言葉でしかないのだ。
平凡が素晴らしいという人も間違いなくこの世には存在するし、そんな人が大半で、変わってるなんて言われると焦ったり悲しくなったりする人が多いというのもわかっている。
だから、あえて傷付けようと思って変わってる、という人がいるのも事実。
でも私は傷付かないし、なんなら喜んでそんな自分が誇りだとさえ思ってしまう。
周りは疑問に思うと思う。
なぜ平凡が嫌いなのか。
それは大して崇高な理由はない。
自分の性格の問題なんだと、価値観の問題なんだと思うが、私は周りと同じだとつまらないと思うからだ。
あれが好きこれが好きと話すと大抵身近に同じ趣向の人がいたりするが、ありふれた大勢の人が好きなものを好きで、なんの意味があるんだろうと思う。
そんなんだったら誰と話しても変わらないじゃないか、と思う。
私の中では、ありふれた人間になりたくない理由としてつまらないから。そして、私じゃなきゃダメなんだ、と言ってくれる人がいてくれた方が生きてる意味があると思うから。
周りと同じになってしまったら替えなんていくらでもいるが、唯一無二になってしまえば替えなんていないわけだ。
替えのきかない存在に私はなりたい。
だからと言って、わざと周りと合わせないようにしているわけではない。素で周りと合わないだけだ。
最初は淘汰され煙たがられてしまっていて、それに焦って合わせようとしたこともあるが、どう頑張っても合わせられなかった過去がある。
頑張っても合わせられないならもう合わせる必要はない。
このままの私でいていい理由を見つけようと思って数年、やっと見つけた理由がそれだった。
合わせられないけど、そんな合わせられない根っから変わってる私が、私はとても誇りだ。
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