古河電工FITELnet F220 の FTP を速くする
前回の記事でファームウェアのアップロードをするときに、FTP が 180kB/s くらいしかでなくて遅い、と書いた件、こちらも古河電工のサポートからアドバイス頂いた。
アタックなどで負荷が上昇しないよう、デフォルトでは 256pps に制限しているのでファームウェアのアップロード時だけ制限を引き上げることができるので、その設定方法を紹介する。
まずは、いつものように telnet でコンソールにログインし、enableコマンドで特権モード、configure terminalコマンドで設定モードに入る。
traffice-manager network コマンド
自局宛ポリサーを設定して、帯域を引き上げる。
!
traffic-manager network
to-host police 1 single cir 8192 cbs 8192 conform-action transmit exceed-action drop
exit
!
引数は、cir <cir (pps)>、cbs <cbs (packets)> で F220 のデフォルトは、各256、128。
FTP はアクティブモードで
当初、この設定を加えて FTP によるアップロードを試したが、前と変わらず 180kB/s 程度しか出なかった。
QoS の数値が的はずれなのかと思い、極端に小さい値を指定するとちゃんと QoS が掛るので設定項目は間違っていない。
注意が必要なのが、この police 1 は telnet や scp も同じ制約を受けるため、cir 1 cbs 1 などと極端すぎる値を設定すると、telnet のコマンド入力がまともにできなくなってしまい設定を戻すことができなくなる。幸い、save していなかったのでハードreset で復旧した。
こちらも古河電工サポートデスクに聞いたところ、FTP を passiveモードではなく、activeモードで試してみてください、とアドバイスいただいた。
FTPソフト(WinSCP) の FTP はデフォルトで passiveモードになっている(2023年現在、多くの FTPソフトは passive がデフォルトだと思われる)のでこれを activeモードに切り替えたところ、上記設定で、8.5MB/s でアップロードすることができた。