twilio + GRANDSTREAM GXP1625
いままで VoIPフォンとして、Panasonic KX-UT248、GRANDSTREAM GRP2613 を紹介しました。
今日は、米国ボストンに本社を置くGRANDSTREAM社の GXP1625 の設定を紹介します。(NTTコミュニケーションズの 050 plus で使う方法はこちら)
GRP2613 はキャリアグレードというシリーズのミドルグレード機で、SIP 3回線を収容でき、1万円以下で買えるモデルでした。
GXP1625 は廉価グレードIP電話機で、SIP 2回線を収容できます。価格的には GRP2613 よりちょっと安いくらいです。液晶は白黒です。
この機種も PoE に対応しているので、PoEハブに接続すると配線はスッキリします。リテールパッケイジには ACアダプタも付属していたので、PoEハブが用意できない環境では ACアダプタで利用することもできます。
ちょっと時間がかかります(3分くらい掛かります)が、DHCP で IPアドレスを拾います。画面で確認できるので設定された IPアドレスにブラウザからアクセスします。デフォルトのユーザ名、パスワードは「admin」「admin」です。初回ログイン時にパスワードの変更が必要です。
設定画面は GRP2613 ととてもよく似ています。
twilio console から SIPアカウントが設定済みになっている必要があります。
アカウント、アカウント1、一般設定に進みます。
アカウント名は画面に表示される名前なのでわかりやすければなんでも良いと思います。
SIPサーバ名にはロケーションエッヂサーバ名でポート番号5061 を入れます。例えば、SIPドメイン名が、fugafuga.sip.twilio.com だった場合は,
fugafuga.sip.tokyo.twilio.com:5061
になります。.tokyo がつくのと、最後に :5061 を付ける必要があります。
SIPユーザID と認証パスワードは Credential で作ったものです。
「保存して適用」をクリックします。
次に、SIP設定の基本設定へ入ります。
OPTIONSキープアライブを有効にする、を YES に、SIP転送(誤訳。英語では SIP Transport)を TLS/TCP に、TLS使用する際の SIP URIスキームを SIP に設定します。
「保存して適用」をクリックします。
コーデックの設定です。すべて PCMU(ITU-T G.711 μ-law) で良いと思うのですが、もしかしたら PCMA(ITU-T G.711 A-law)のみで INVITEリクエストしてくる相手がいるかも知れないので、プライオリティの最後に入れておきます。
これで twilio に SIP Registration して VoIPクライアントとして使うことができます。
GRANDSTREAM製っぽい、全体的に動作がモッサモサした電話機です。シンプルなデザイン、無駄のない機能、見やすい白黒液晶などは評価できると思いますが、SIP 3回線が収容できてカラー液晶の GRP2613 とほとんど価格差が無いことを考えると、GRP2613 を買ったほうがいいかな、という感じがします。(GRP2613 はカラー液晶が見づらい、という問題はありますが)
あと、液晶のバックライトは自動で消えないようです。どこかに設定項目があるのかもしれませんが見つけられませんでした。
ファームウェアのアップデート
ファームウェアのアップデートは少しコツがあります。
まず、DHCP オプション43とオプション66によるサーバ設定を許可を No にします。
ファームウェア 以下を介して更新は http にします。
フォームウェアサーバパスを、「firmware.grandstream.com」にします。
目次
twilio に SIPクライアントを追加するときの注意(特にスマホ)
クラウドPBX、twilio を VoIPフォンで使う(Panasonic KX-UT248)
twilio + GRANDSTREAM GXP1625 (この記事)
twilio + GRANDSTREAM VoIPフォンでカスタム保留音
アナログ電話回線を FXO ATA、Grandstream HT813 を使って Twilio に収容