古河電工FITELnet F220 を設定する(2)
前回の記事を公開してからだいぶ間を開けてしまったが、引き続き古河電工FITELnet F220 を設定していく。
ルータに設定された現在の設定内容を確認するのは、特権ユーザになって show working.cfg コマンドを実効する。YAMAHA RTシリーズの show configコマンドに相当。
なお、一般ユーザのユーザ名は operator、初期パスワードはなし。特権ユーザになるのは、enableコマンド、特権ユーザから抜けるのは disableコマンド。
時計合わせ
時刻が大幅にずれているので、ntp を使って時刻を同期するようにする。
ntpサーバを指定するコマンドは、特権ユーザモードで基本設定モードに入り、ntp server (ntp Server IPアドレス or ホスト名) コマンドを実行する。YAMAHA RTシリーズの、ntpdate コマンドに相当。
ただし、この状態だと Nameserver の設定が無いので、ホスト名を解決できず、問い合わせできない。
SNTP Client の設定
どうも、FITELnet シリーズでは、ntpクライアントとして、sntp を使うらしく、こちらを設定する必要がある。特権ユーザモードで基本設定モードに入り、sntp server (ntp Server IPアドレス or ホスト名) コマンドを実行する。
sntp poll-interval で問い合わせ頻度を秒数で指定できる。(60~86,400)
sntpクライアントが動作しているかは、show sntp statistics コマンドで確認できる。
ntpクライアント、sntpクライアントを動作させるとき、UDP 123ポートからのパケットを通す必要があるので、access-list で許可しておく。
access-list 101 permit udp any any eq 123
access-list 101 permit udp any eq 123 any
Nameserver の設定
DHCPv4 クライアントや、PPPoE を設定していれば、上位のサーバから情報が降ってくるが、どちらも設定していないので Nameserver を指定する。
Nameserver の指定は、特権ユーザモードで基本設定モードに入り、ip name-server (Nameserver IPアドレス)コマンドを実行する。YAMAHA RTシリーズの dns server コマンドに相当。
デフォルトルートの設定
そして、デフォルトルートを設定して、本機から出ていくパケットを、上位ルータに設定する。
IPv4ルーティングの設定は、特権ユーザモードで基本設定モードに入り、ip route (ネットワークアドレス) (ネットマスク) (Next-hop)コマンドを実行する。YAMAHA RTシリーズの ip route default gatewayコマンドに相当。
設定を適用
設定を変更したら、endコマンドで基本設定モードから抜けて、saveコマンドで設定を保存し、refreshコマンドで適用する。
ntp を動かすために resetコマンドで再起動した。
pingコマンドでパケットが通ることを確認する。
show calendarコマンドで、時刻が同期されていることを確認する。
ntpサーバとの同期の詳細は、show ntp statusコマンドで確認できる。