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これは去年、腹腔鏡手術を受けた前夜のお話。 2020年5月10日 友人オーナーのレストランへ手術前の"最後の晩餐"をいただきに来た。予約で埋まるような店にとって貴重な休日、そのディナータイムに店を貸し切りで普段と違う店内の装飾、レイアウトで迎えてくれた。 ドラマ「ハンニバル」のような美しい花や果実、燭台などがピンクとブラックの布を張った長いテーブルに飾られていた。広いフロアの中央、長テーブルの両端に対面するように2席、友人と自分の2人きりの奇妙な晩餐会となった。
人は何か憧れるもの、それに近付こうと努力することで、自分がより素敵に見えるだろうと信じている。 僕だって、そうだ。 馬鹿馬鹿しいと嘲笑われる事は慣れているが、僕は球体関節人形に憧れている。なれるものなら成りたいと思っている。 無駄のない細身で繊細な身体、透けるような白肌、澄んだガラスと魅力的な虹彩を持つグラスアイ、涼やかで儚げな歪まない表情。それらを美しいと思い、自分に欲しいと思ってしまった。 そんな風になった経緯を話そうと思う。 元々僕は小食で標準よ
はじめまして。四条 Q.A 雅月(マサキ)と言います。職業は何でも無く、刺激を求めて何でもやる人。退屈な本名。…どうぞ、もう名前は忘れてください。 僕と家族 ミドルネームがありますが、たまたま産まれてしまったので英国生まれの日本人です。三兄弟の長男です。 何やら歴史のある旧くマナーや生活の全てに厳しい家の、期待の長男でした。お父様は、お母様に家事一切をしないように家事係に任せていました。親の"アクセサリー"として相応しい、常に美しく上品に生きる事を子供達は強い