RubyWorld Conference 2022に参加した
初めに
2022年11月10日〜11日に開催された RubyWorld Conference 2022 に参加してきました!
過去の回は参加したことがなく、ここ数年はオンラインで参加していました。Rubyist の聖地である島根県松江市で開催されるカンファレンスにリアルで参加できるということ、それ自体にとてもテンションが上がって楽しみにしていました!
RubyWorld Conference 2022
これまでよりはセッション数自体も少なかったようですが、どれも素敵なお話を聞くことができました。
今回特に印象に残ったセッションは以下の3つです。
1つ目は hsbt さんによる Ruby のエコシステムのお話です。
こういうカンファレンスに参加すること自体が Ruby のエコシステムに貢献していることになる。
そして、一番足りないものが「初心者」である。
というのがとても印象的でした。
(るびまから引用されているのはこの回ですね。)
また、day1 の最後にとても良いお話でしたということをお伝えさせていただきました。
すると、「そういう言葉が励みになります」とおっしゃっていただけて、お伝えして良かったな〜と思いました。
具体的なフィードバックができたわけでもないのに、こういう優しい言葉をくださるので、Rubyist のコミュニティは本当に優しい世界だなと思います。
2つ目は Aaron さんによるお話です。
Rubyが好きという気持ちが本当に伝わってくるお話でした。
Perl は覚えることが多いし、C++(だったかな)では
public user initialize(string name)
のように name は文字列なのにそれをメソッドで教えてあげないといけないのか?
User user = User.new("name")
User を new したらそれは User というクラスのはずなのになぜ変数でも User クラスの変数だと宣言してあげないといけないのか?
属性が増えるたびに getter, setter メソッドを繰り返さないといけないのは冗長ではないか?
というのを例に出して Ruby が以下にわかりやすく書けるのかを解説してくれました。
そして、Shopify core では 500万行超えのコードを書いているとのことでした。
そしてこのうちおよそ 60% のメソッドに型が導入されているとのことでした。
型を使ってみた話はよく聞きますが、それを実際にビジネスとして動いているコードに使っている話はあまり聞いたことがなかったので、この実績はさすがだなと感じました。
型を入れる入れないは自由ですが、少しずつ入れたいと思いました。
3つ目は鳥井さんのお話です。
小学生向けの本をまさに執筆されているところということで、文章が冗長にならないようにするにはどうするのが良いか。
擬似プログラミングの中で用語を理解してもらうにはどのように説明するのが良いか。
というお話がありました。
エンジニア同士でも、大人同士でも物事をわかりやすく説明することは難しいのに、小学生に正しく理解してもらえるように説明するなんて。
大変だろうことは理解できますが、その大変さは想像できないくらいです。
でも、未来のためにこういう活動があるのは、本当に素敵だなと思いました。
私も個人的にずっとお話してみたいと思っていたので、今回お会いできて嬉しかったです。
また機会がありましたら、よろしくお願いいたします。
RailsGirls の話
来月 Rails Girls Gathering Japan 2022 が開催されます。そして、Rails Girls が日本で初めて開催されてから10周年を迎えるようです。
そのためにデザインされたステッカーがあるということで、会場で配布されていたのでもらってきました〜!!
見た瞬間に可愛すぎる〜〜〜♡♡♡♡♡
と思ってPCに貼りました!
attsumi さん素敵なデザインありがとうございます!
Tシャツもかわいいと思ったので、合いそうな色を選んで購入させていただきました!(GMOペパボさんのブースでクーポンもいただいたので使わせていただきました。
Rails Girls Gathering Japan 2022 は 12/3 に開催されます!まだ申し込みできると思うので、ぜひみなさん参加してみてください!!
Rails Girls のアドベントカレンダーもあるのでこちらも!!
(勝手に Rails Girls 界隈の宣伝をして終わります。)
番外編
カンファレンスに現地参加することについて考えてみました。
RubyKaigi もそうでしたが、この RubyWorld Conference も YouTube 配信と現地開催のハイブリット開催でした。
そんな中でも現地に行ってカンファレンスに参加することはどういうことなのか、考えてみました。
やはりコミュニティに触れられるというのは一番大きいですよね。
カンファレンスに世界中から集まったコミュニティ。同じ目的を持って集まっている時点で仲間と言って良いんじゃないかな〜と思います。
そのような方々との交流は現地でしかできません。私も、これまで会ってきた人たちとの再会もできましたし、初めましての交流もできました。
RubyKaigi 2022 でローカルオーガナイザーをしてくださった uske さんに
「ローカルヘルパーの皆さんとの打ち上げの写真よかったです!」
とお伝えしたら
「みんな楽しかったから松本も行きたいって言ってた」
というお話を聞くことができました!
ローカルヘルパーはエンジニア以外の方々もいらっしゃったので、こういう言葉が聞けるのすごくないですか??
まさにコミュニティに触れて感じて楽しさを感じていただけたからなのかな〜
って思ってます。
また参加者の皆さんと
セッションを聞いての感想をシェアしながら意見の交換をしたり、
こういうカンファレンスに現地参加することの意義について議論してみたり、
過去のイベントのことを聞いてみたり、
会社のカンファレンス参加支援制度について聞いてみたり
実際のコードに活かせることではないけれども、オンラインでは得られないものをたくさん得た気がしました。
そして、スピーカーの皆さんに感想をその場で伝えられることも現地参加の最大のメリットだなと思いました。
松田さんや角谷さんがこのようなことをおっしゃっていました。
「日本人は全然フィードバックをしてくれないんだよね。海外だとすぐに良かったよ!って言ってくれる」
「日本に来てくれてありがとうや発表良かったよと伝えてほしい」
「難しいフィードバックはいらなくて、話してくれてありがとうということだけで良い」
と。
先述したように柴田さんに感想をお伝えできたのは、それで良かったんだな〜と思いました。
また、Aaron さんにも質問と感謝を伝えることができました。
これができるのは現地参加だからこそです。
この先いろんなカンファレンスに現地参加する予定ですが、スピーカーの方にお声がけするというのはこれからたくさんやっていきたいと思いました。
最後に
初めての島根、初めての RubyWorld Conference でしたが、たくさんの人とお話して、美味しいものも食べられて本当に楽しかったです。
司会の石原さん、本当に面白くてまたこの司会を聴きに来たいと思いました。
来年はもっと状況が良くなっているといいな。。。
皆さん、ありがとうございました!!