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フィギュア美女メイクと云う下山マニュアル
フィギュア美女メイクと云う本が大日本絵画より出版されました。これは過去にアーマーモデリング誌で連載していたコーナーを集めたものですが当時の誌面では掲載しきれなかったハウツーなども加筆修正され載っていますのでより実践的な本になっております。末筆ながら私の作例もより詳細に載せて頂いております。そもそも、アーマーモデリングと云う戦車車両のプラモデルがメインの雑誌に女性フィギュアの塗装方法をコーナーとして連載していたと云う稀有な事実があるのですが、それに関しては過去こちらに書きましたのでご笑覧頂ければ幸いです。
この本の面白い視点は、フィギュア塗装ではなく、フィギュアのメイクに焦点を置いている点にあります。それをタイトルに持ってくる度胸の良さには毎度の事ながら驚かされます。最近の模型誌でここまで色々なフィギュアの作り方(メイク)をフォーカスしたものは無かったのではないでしょうか。特にリアル系フィギュアをメイク視点で塗装すると云う方法論の提示はここ十数年ではエポックメイク的発案で、そもそもリアル系フィギュアの塗装がここまでフィーチャーされた本そのものが稀有なものです。ライター勢も、リアル系フィギュアに魅了され、何も手解きがない中を手探りで自分達の塗装方法を見つけ道を切り開いた方たちですので、その道のプロによるれぞれの道の提示になりますから教本としては唯一無二のものなのではないでしょうか。私自身も非常に勉強になりました。何かを極める事を登山に例える事がありますが、私は下山の方がイメージに近いように思います。スタートは一点からですが、やればやるほど裾野が広がり下りた地点も裾野の広さだけ違います。この本はプロの下山家達が、フィギュアメイクと云う未知の山を一人一人違うルートで下りていき、その下りる道筋の一部を提案している、そんな様な本です。
ひとつの大事な事実として、方法が多数あると云う提示は、翻せば「正解なんてない」と云う事です。私自身もこの当時の記事のやり方から大分変化しております。作例の一つ一つがこんな下り方をしてみたらこんなところに着いたよと云う提案になりますので、ご自身の中でこれは試してみたいと思えるものはどんどん試してみましょう。そこから新たに自分なりの下山ルートみたいなものが見えてくるはずですから。
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フィギュア美女メイク: 女性フィギュアをオレ好みに塗りあげろ!
https://www.amazon.co.jp/dp/4499233380/ref=cm_sw_r_apan_glt_i_27Q0ZXST49N2KHEFADH1
了