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アオタケプロジェクト 採択者紹介⑨ 長濱羽奏さん

アオタケプロジェクトは、青森、秋田、福島地方の若手人材を対象として起業家を発掘・育成しています。採択を終え、現在アイディアを磨き上げている採択者の姿をご紹介します今回ご紹介するのは…

今回ご紹介するのは
長濱羽奏さん
八戸工業高等専門学校
電気情報工学コース4年


桜祭りを宣伝し、多くの方に楽しんでもらうには

>>まずは長濱さんが進めている事業内容、プロジェクト内容について詳しくお聞きしたいです。観光客を対象にした、桜などの花の開花状況をスピーディーに更新する開花情報お知らせアプリの開発について施策を行っていると伺っていますが、そこについて詳しく教えていただきたいです。
長濱:現在進めていることとしては、アプリやGoogleマップなどで地図を表示しそこから任意の都道府県やその近辺で行われている桜祭りや紅葉祭りが出てくるようになり、タップをすると入場価格などが表示できるようなアプリを作ろうとしています。

>>ありがとうございます。何人で行っているのですか?
長濱:アイディア自体は自分ですが、アプリのプログラミングは会津大学の方々に協力してもらいながら作成しています。

>>観光客に向けたと仰っていましたが、全国の都市で進めているのですか。長濱:現在は青森県だけにして進めています。そこから今後はどんどん東北などにも進めていけたらなと考えているところです。

>>なるほど。とても興味深い内容だと思ったのですが、アオタケプロジェクトに応募された経緯を伺えますか。
長濱:最初にアオタケプロジェクトがあるよと教えてくれたのは先生でした。学校で自分が興味を持つことについて研究してみようといった授業があり、その研究内容がアオタケプロジェクトで進められるのではないかと声をかけていただきました。

>>自分が研究したいこととアオタケプロジェクトがマッチしたのですね。参加してみて何か感じていますか。
長濱:はい。参加者の方々には、年上の方や大学で専門に学んでいる方が多いので驚きながら活動しています。

>>実際に自分が高専で学んでいる分野とは異なるのですか。
長濱:私は電気を学んでいます。そのためプログラミングは全く未知の世界でした。

自分の意見を話しやすいチームメンバー

>>なるほど。何か他に今回のプロジェクトで大変なことはありましたか?
長濱:今まで年上の方々と話す機会が少なかったため、始めはなかなか自分の意見や考えを言葉にすることができず、苦労しました。

>>どのように乗り越えたのですか?
長濱:一緒に活動してくださる方々がかなりフレンドリーに話しかけていただきました。知らない人と話すときは自分の意見をなかなか言えない雰囲気になると思いますが、どう思う?みたいな感じで私に質問してくれました。そして自分の意見を話す時間をとても長く取ってくださりました。

>>開花状況はどこかの機関と連携して進めているのですか?
長濱:その部分はまだあまり進めていないところなのですが、公園では毎日管理して朝に記録を取っているので、管理者の方と手動入力で打ち込んでいただこうと考えています。

>>今回のアオタケプロジェクトを今後どのように生かしていけそうですか。長濱:まず第一は学外や社会の方々とのコミュニケーションの取り方を学べたので、それは今後の生活でも活躍していくのではないかと思っています。自分の考えを発表するときに、今回のアオタケプロジェクトの経験はかなり興味を持ってもらえる内容だと思っているので、たくさん交流していきたいです。

>>どのような部分に興味を持ってもらえたのですか。
長濱:桜の開花をメインとした企画は中々無いと言われることが多かったです。


ミニマム版の完成を目指して

>>確かに。今後外国の方々にも興味を持ってもらえそうですね。次に現在どこまで進んでいるのか段階を教えてください。
長濱:青森県を対象にしたミニマム版で5割ぐらい完成しています。中間発表会の時にもかなり進んでいる人が多くて焦りましたが自分のペースで進めることができています。

>>実際に活動してみて自分の中での課題はありますか。
長濱:そうですね。まず圧倒的に知識量が足りないと思っているのでそこが1番大きいところです。でも、会津大学のメンバーがそこを補ってくれているので自分の持っている知識と会津大学の方々の知識を組み合わせて完成に近づけていっています。

>>協力が大切ですね。今回のテーマには何か思い入れがあるのですか。
長濱:元々私は青森県の弘前市出身なのですがそこでは日本一の桜祭りと言われているお祭りがあります。自分が幼い頃はゴールデンウィークによく行ってて、大体の人はその時期が休みなので観光客の方々でとても混雑していました。しかし近年は地球温暖化の影響で開花時期が早まり、見頃の時期とゴールデンウィークが被らなくなってしまっていて観光客がどんどん減っているということを耳にしました。そのお話を聞いた時に今どこが満開かわかるものがあればもっと良くなるのではないかと思い付いたことが今のテーマに繋がっています。

>>地域活性化にも繋がりますね。
長濱:私もそう思います。地方はそのようなイベントなどで収益を上げているところも多いと思うので、その部分が減ると地域の過疎化に繋がってしまうと考えました。

>>今回のテーマを進めるにあたって新しく学んだことはありますか。
長濱:この企画をやろうと考えた時に、調べたらテレビではよく開花情報は出されていますが、アプリで開発している人はあまりいなくて。だからこそ必要あるのかなという気持ちになりました。日本の風物詩なのになぜやらないのかということに気づくことができました。

>>ありがとうございます。最後の質問なのですが、今後プロジェクトをどうしていきたいか教えてください。

当たり前のようで1番大切な目標

長濱:先ほども言ったことですが、全国的にこのプロジェクトを進めていきたいと思います。また、このシステムが定着すれば様々な部分に応用できると考えます。最終的な目標としては観光客の方々や地域の人々が満開の桜を観れてよかったと感じて帰ってもらうことです。

>>とても大切な目標です。応援しています。お忙しいところありがとうございました!

インタビュアーによるまとめ

今回のインタビューの中で活動をするときに最も大切な気持ちを聞くことができた気がします。長濱さんがおっしゃる、「最後に満開の桜を見れてよかったと帰ってもらいたい」というのは活動をする中でもずっと忘れずに心の中に入れておきたい言葉になるのではないでしょうか。まだまだ新しい挑戦があると思うので、今後の報告を楽しみにしています。ぜひ東北にもこのアプリが広まり、様々な地域の活性化に繋がってほしいです!応援しています。

話を聴いた人

齋藤楓
東北福祉大学教育学部教育学科初等教育専攻3年 宮城県石巻市出身



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