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アオタケプロジェクト 採択者紹介⑥ 佐川慶さん
アオタケプロジェクトは、青森、秋田、福島地方の若手人材を対象として起業家を発掘・育成しています。採択を終え、現在アイディアを磨き上げている採択者の姿をご紹介します
今回ご紹介するのは…
佐川慶さん
会津大学3年
コンピュータ理工学部コンピュータ理工学科
タンパク質の過剰摂取による健康被害を削減するためには
>>まずは佐川さんが進めている事業内容、プロジェクト内容について詳しくお聞きしたいです。プロテインの自動排出機を開発することによって、日本国内で予測されるタンパク質の過剰摂取や摂取不足の課題に対応していると聞きました。筋トレを通じて健康を目指す人々の、タンパク質の過剰摂取による健康被害を防ぎ、よりバランスの取れた摂取を可能にするための施策を行っていると伺っていますが、そこについて詳しく教えていただきたいです。
佐川:その人に必要なプロテインの量を計算するというソフトウェアを作ろうと思っています。調べてみると、アメリカでは筋トレブームがきているのですが、プロテインを過剰に摂取することで健康被害に遭う人が多いようです。日本でも同じように筋トレのブームが来ているのでアメリカと同じように健康被害が出てきてしまうと考え、今回のプロジェクトに至りました。さらには、プロテインが無くなりそうになったらLINEで通知するという簡単なハードウェアも作ろうかと話しているところです。
>>ありがとうございます。何人で行っているのですか?
佐川:自分を含めて4人で行っています。大学の同級生で元々知り合いだった友人たちです。
>>アオタケプロジェクトに応募された経緯を伺えますか。
佐川:アオタケプロジェクトの事は元々知っていました。その中で石川さんとお話をする機会があり、やってみようかなという気持ちが芽生えてきたので応募しました。何事も「やらないよりやった方が良い」という考え方を持っているので選ばれて嬉しいです。
自分がどのような人間なのか見つめ直す
>>素敵な考え方ですね!実際に参加してみていかがですか?
佐川:自分の特性やどういう人間なのかという部分を見つめ直す機会になっています。現在、友達と複数人でやっているので、行動できないなと思うときでも、周りが背中を押してくれるので自分も動けるようになりました。責任を感じるときもあり、人間的成長の面で参加してよかったと感じています。
>>確かに。社会に出る前に経験があると違いますよね。大学の友達と活動しているとのことですが、大学で学んでいることと今回のテーマは共通する部分は多いですか。
佐川:そうですね。共通している部分としてはアプリの開発の部分です。プログラミングのアルバイトをしているので、大学とは違う学びが活きています。グループのメンバーの中にはハードウェアを作れる人もいるので、それぞれの強みを出せると思っています。
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自分のやりたいことを見つけるためには
>>ありがとうございます。今回のプロジェクトで大変なことはありましたか?
佐川:まず、自分のやりたいことを見つけるというのが大変でした。今でも模索中ではありますが自分が何をやりたくてなぜそれをやりたいのか「本当の芯」の部分にたどり着くのが難しかったです。
>>どのように乗り越えたのですか?
佐川:石川さんにたくさん質問をしてもらうことによって自分はこのようなことを考えていたのだなと気づくことができました。もう一つ大変だったことは、たくさんの人と話すことです。東京に行く機会があり様々な企業の代表の方に名刺を渡して話しかけにいくのが自分にとっては大変でした。大人数の場所が得意では無いので苦戦しました。でも、何度も繰り返すうちに人と話すことに慣れ、経験を重ねることの大切さを実感しました。
目標の幕開け
>>今回のアオタケプロジェクトでも交流の場面は多いですね。次に、現在どこまで進んでいるのか段階を教えてください。
佐川:ようやく目標に向かって幕が開けたという段階です。クラウドファンディングに掲載をするというのが目標なのですが、現在は20%程進んでいます。ヒアリングを行いながら会津大学のハードウェアに詳しいサークルの方々に契約を進めています。
>>ヒアリングとおっしゃっていましたが対象はどんな方々でしょうか。
佐川:ジムに通っている方々です。2か所のジムにお願いをしているのでそこでアンケートを取る予定です。
>>スタートに立ち、様々なことを進めている段階だと思いますが、現段階での課題はありますか。
佐川:全部がスムーズにいかないことです。企業様に連絡を取っても実際に行動に移すまでには2週間弱かかったり、ハードウェアの開発の面でも部品が届くのに時間がかかったりなど自分が想定していた期間よりもどんどん先になってしまうという点に苦戦しています。
>>なるほど。今回のテーマに何か思い入れはありますか?
佐川:チームメンバーと何かを達成するということに意味があると思っていて、今回メンバーの中で筋トレをしている人が多かったため自分たちが欲しいものを作りたいと考えています。
>>チームメンバーを大切にしていることがよく分かります。何か学んだことはありますか。
佐川:筋トレの面で、過剰摂取による臓器への負担を学びました。このテーマにするまではプロテインは飲んでおけば大丈夫という考えがあったのですが、改善をしなければいけない大きな問題になっていると知ることができました。人としての面ではチームメンバーにどのくらい物事を頼んだらいいかわからないという点があったのですが、遠慮せずに自分がリーダーとして仕事を振り、みんなでできるところはやってもらうのが大事だと学びました。
>>ありがとうございます。最後の質問なのですが、今後プロジェクトをどうしていきたいか教えてください。
佐川:先ほども言ったことですが、クラウドファンディングに掲載できるように動けたらと考えているので、この先どうしていくかをはっきりと示していきたいと思います。また、プロテイン、筋トレのためだけではなく他のものにも応用できるようにして自分たちの技術でもっと良くなるところを考えていきたいです。
>>なるほど。次に繋げるための第一歩ですね。お忙しいところありがとうございました!
インタビュアーによるまとめ
今回のインタビューの中で何度も出てきたチームメンバーという言葉。佐川さんにとって大学の友人たちと進めていくことの大変さと楽しさがどちらもあるということが良く分かりました。自分たちが欲しいものを作るということにプロジェクトを進める意味を感じ、人間的成長にも繋がっていると思います。まだまだこれから新しいことにたくさん挑戦していかれると思うので、今後の報告が楽しみです!
スパークル株式会社について
地域に本社を構えるベンチャーキャピタル・プロフェッショナルファームとして、新しい世界の経済循環をつくりだすことを目指しています。
所在地 :宮城県仙台市
代表取締役 :福留秀基
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話を聞いた人
齋藤楓
東北福祉大学教育学部教育学科初等教育専攻3年 宮城県石巻市出身