Salesforceを触って思うこと
最近、開発用のSalesforce Lightningを触り
思うことがあって、綴っている。
結論から言うと
自由度の高い製品が増え
それに伴い、
困っている人が増えた気がする。
salesforceは非常に自由度が高い。
もちろん限られた条件の中で、だが
正直大抵のことは出来るはずだ。
しかしながら
これは製品自体に細かい「目的」がない。
ということにもなる。
「どんな使い方でもいいよ!」
と言われると、みんな使わない。
というか、使えない。
いくつか例を出したい。
ゲームのMinecraftをご存知だろうか。
ブロックを組み立て、建築を行ったり
サバイバル生活を楽しむというゲームだ。
特にこのゲームには「目的」があるわけではない。
何をしようが自由だ。
RPGの主人公のように、「魔王を倒す」という目的がゲーム自体には存在しない。
だから、ハマる人とハマらない人の差が激しい。
ゲーム以外のもっと身近な例を出そう。
就活もそうではないだろうか。
どこに就職しようと就職しなくても自由だ。
フリーランス、契約社員、正社員、ニート
職種も農家、エンジニア、公務員、なんでもいい。
やり方も自由だ。
ネットだけで完結しても良いし
イベントに出まくってもいい。
親のコネを頼ったり、何をしても良い。
ただ「自由」というのは「目的」がない人にとっては、ただの地獄だ。
何をすればいいか分からないからだ。
高校に行くという目的
大学に行くという目的
大手に入るという目的
それが全て、誰かに言われてやった。
という人も多いだろう。
結果、「やり方」を求めてしまう。
不安になると「やり方」を探す。
ただ、
その「やり方」を探す「やり方」は誰も教えてくれない。
社会全体的に
自由度が高いものが増えている気がする。
何故か?
一つはエンジニアが要因な気がしている。
ここ最近、エンジニアが増えてきた。
特にエンジニアは自由度の高い職業の一つであり、自由にやりたいという想いの強い人が多いと思う。
もちろん、エンジニアの中にも様々あるので、一つにまとめたくはないが
この製品をつくりたい。
という自由な発想からその製品が出来上がっていることは間違い無いだろう。
ここでは、
そういう自由にやりたい人たちのことを
「エンジニア気質」があるということにする。
話を戻そう。
プログラミングの自由度はsalesforceやゲームや就活の比じゃない。
自由な思想のもと作られている製品は
また、自由な発想の使い手がいなければ
なかなか上手くいかないのではないかと思う。
企業自体は自由度の高い製品を求めているわけではないと思う。
むしろ、企業の人は
これを解決したいとか、これをやりたいとか
そういうことを感じていて、目的がハッキリしたものの方が使いやすいのではないか。
と感じる。
しかしながら、全ての要求に対して
応えれるものは存在しないし
それに応じて製品を作っていたらキリがない。
そこで、自由度の高い人が自由度の高い製品を作り、
自由度の高い製品が増えてきた。
と考えている。
しかしながら、自由度の高い製品を扱うには
自由度の高い人が必要なのではないか。
そう、「エンジニア気質」がないと
なかなか難しいのではないかと。
私の知り合いは楽しくsalesforceの商品を扱っており、
私の理論で言うと「エンジニア気質」を持っているのであろう。
ただ、多くのユーザーは
そうではないのかもしれない。
最初にも述べたが、
困っている人も相当数いるはず。
「エンジニア気質」を持っている人の役割は
「エンジニア気質」のない人たちに
「目的」を与え続けること。
これに尽きると思う。
だからこそ、コミュニティが必要であり
仲間が必要なのではないかと。