はさまれた
小学校2年生の時です。
僕の家の庭の隅に小さな木製のすべり台がありました。
階段を3、4段上ってすぐすべり終えてしまうような物です。
そしてそのすべり終えたすぐ先に農業用運搬車が置いてありました。すべり台も運搬車も端にしまってあるような感じです。
その運搬車には先端に車を前で支える鉄の板が付いてました。
使うときはその板が折りたたまれるのです。
その鉄の板がすべり終わったところにちょうどあったのです。
僕はすべり台で一人で遊んでおり、すべったらその鉄の板をそのまま両足で蹴っ飛ばしてました。
始めはその鉄の板はビクともしませんでした。
しかし、3回目滑ったとき、その鉄の板がパタっと内側に折れてしまい、僕のスネの上に運搬車の前の部分が落ちてきてしまいました。
結構な重さの機械が、僕の華奢なスネの上に落ちて、身動きが取れなくなってしまいました。
僕は一瞬何が起こったのか分からなく啞然としたのですが、次第に足に激痛を感じ始めました。
僕は大声で泣き叫び助けを呼びました。
しかし、なかなか家にいる家族すら出てきてくれません。
長い長い時間に感じました。
ようやくおばあちゃんが出てきて、事態に気付きました。
すぐに運搬車を持ち上げてくれ、足が解放されました。
案の定、すねには傷ができ、赤青くアザのようにもなっていました。
幸い骨には異常がありませんでした。
どこで何が起こるか本当に分からないものです。
FIN
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