最高のエンタテイメント『ホロライブGTA』5陣営についての感想
9月17日~23日の7日間で、50名強のホロメンの参戦となった史上最大規模のホロライブ箱企画、ホロライブGTAが開催されました。
入念な準備と、日々の企画アップデート、そして何よりGTAの舞台である「ホロスサントス」で繰り広げる人間模様が、毎日予想の付かない展開を生み出し、まさに「大人のごっこあそび」の最高峰を見た気がします。
今回は各陣営を振り返りつつ、個人的に注目した人々にフォーカスをして感想を書きたいと思います。主に救急隊員の視点で見ていたので、他視点は切り抜き等で楽しんでいる事、GTAというゲームに私があかるい訳ではない事、そしてこの企画はゲーム内で役割の「ロールプレイ(RP)」を推奨しているため、「本当にそういう人」ではなく「そう演じている」側面があることは事前にご了承ください。
また、批判・苦言的なことは一切ありませんし、全て、私の個人的な感想ですので安心していただけますと幸いです。
本記事で言及するのは特定の場面や人物にどうしても限られますが、本当にどのホロメンもたくさんの見どころを作ってくれています。企画は終了しましたが、是非アーカイブ視聴や切り抜きで今後も盛り上げ、願わくば、この神企画を一人でも多くの人が楽しんでくれることを祈って。
①警察
ホロスサントスの平和を守る正義の役職「警察」チームは、署長の『大空スバル』と副署長『獅白ぼたん』を中心とした組織で、市民を除けば、本企画で最大人数の陣営となります。
ゲームを見ている限り、ギャングの仕掛けに対して現場で臨機応変に対応しなければならないので、指示・連携の重要性が非常に高い役職に見受けられました。
・大空スバル
このチームでまず触れたいのは、署長に就任している『大空スバル』という存在のデカさでしょう。
過去のARK企画でもそうでしたが、人に声を掛けるスピード、展開に対する察しの良さ、決断力等とにかくリーダーとしての資質が有り余る人物で、なおかつ「リアクションの良さ」や「ゲーム的には初心者である」という点もエンタメとしての面白さを伸ばしている彼女の良さです。つまり彼女は、常に頼りになるけれど、リアクションが良くてゲーム的な失敗もする、という「部下が親しみやすいリーダー」を体現した存在で、『大空スバル』が署長で指揮官であるという事が、まとめあげるのが難しいこの大所帯の組織にとって、最も重要なファクターだったと思います。
5日目に署長が「2人組を作ってください」と朝礼で発言した時、一人一人がゲームを楽しむことと、ギャングへの勝利の為に動くことの天秤で揺れる中
で出したとても大空スバルらしい結論を見た気がします。
・獅白ぼたん
副署長に置かれた『獅白ぼたん』は誰もが認める強プレイヤーで、スバルの「ゲーム的には初心者である」という部分を補完する完璧な人物でした。他にゲームの上手いプレイヤーは参加者の中でも複数いますが、『獅白ぼたん』がここまで署長と好相性なのは、決して熱くならないその「冷静でゆるい」空気感によるものだと思います。高いゲームスキルを持ちながらも、どちらかと言うと「ふざけるノリ」へ傾倒する彼女の雰囲気は決してギスギスせず、多くの人に目を配ってキャパオーバーになってしまうスバルを支えるのに最も適していたと思います。
最終日の銃撃戦でその腕前を存分に発揮して無双したのも、まるでそれまでの軽いノリやゲラが、最終戦での大量検挙を署長へプレゼントする為のフリになっているようにも見えてしまうほど、7日目の『獅白ぼたん』は輝いていました。
・角巻わため
副署長の緊張感とゆるさのバランスからさらに「ゆるさ」へ体重をかけた存在が『角巻わため』という人物でしょう。
変なダンスをしたり、巨大スピーカーを抱えて走り回ったり、イタズラやおふざけで皆を笑わせることを第一優先に考えた立ち回りは、場の空気を一気に明るくしてくれました。『角巻わため』が登場する切り抜きを見ていると、とにかく「楽しむ」という事について意識的で、それを周りに表現する力を兼ね備えていることがよく分かります。彼女の「楽しい」という感情は、とても受け手に伝わりやすく、それが他のメンバーにも見ている我々にも伝播していきます。
最終決戦では、遊ぶ為に購入したラジコンを利用して大活躍しますが、これもギャングとの対決というゲームを心から「楽しむ」ことに徹していた『角巻わため』からしか出てこない発想だったと思います。
・音乃瀬奏
最終決戦での活躍と言えば、『音乃瀬奏』の存在も忘れてはいけません。犯罪が少ない前半の「警察のドタバタコメディ」という大きな見どころを作った立役者であり、段々と警察としての自覚が芽生えていく姿は、まるで成長ドラマを見ているような感動を与えてくれました。
特に最終戦では生き残った海外勢を率いて、率先して状況を伝達しながら仲間と協力する姿は、初日に「両津奏」と呼ばれていたとは思えないほど、カッコイイ動きでした。
少しRPから離れたところへの言及となってしまいますが、日本語がペラペラな彼女はもともと海外から日本へやってきたメンバーです。早い日本語のやり取りを聞き取る事やそれに対して返事をする事への苦労は計り知れず、なおかつデビューして1年が経過したばかりの新人である彼女は、例えRPであろうと失礼な「クソガキムーブ」や、輪を乱すような行動をとる事に、想像以上の気力を使ったと思います。ARKの企画でも感じましたが、彼女はその勇気や覚悟を持って企画に臨んでいて、結果多くの人を楽しませることに成功しています。リスクを取ってでも人を楽しませるエンターテイナーとしての本質的な輝きが、そこにはありました。
・風真いろは
そんな彼女を成長させた二人の警察官として『風真いろは』と『ラプラスダークネス』がいました。彼女らはゲーム的にも優秀で、なおかつ非常に面倒見がよく、『音乃瀬奏』とバディを組む中で苦労しながらも彼女を指導していく姿が印象的です。
ただ、この同期二人の資質は似ていながらもRPが正反対なのも面白いところです。
『風真いろは』は正義感にあふれた真面目で硬派な警察官として、忠実に職務を行いました。キャバクラでは清楚な女の子の堕ちっぷりに脳を破壊されたり、ギャングの言葉を信じてヘリを爆破されたりしますが、好きな人が犯罪を犯してもなびかない鉄の意志を見せる場面もありました。不憫な人生でありながら、正義は絶対に曲げない。まさに「警察の中の警察」として生きた人物です。
GTA自体のプレイ経験は少ないながらも、持ち前のゲームセンスの良さで警察のエースへと成長していく姿にもアツイものがありました。
・ラプラスダークネス
反対に『ラプラスダークネス』は軟派でヤクザな警察官です。口は悪く、カジノにも平気で通い、女に現を抜かしては振られてばかりですが根は真面目で、外部で同ゲームの企画に参加していた経験から、現場で他の警官にも指示を出しながら多くの功績を残しました。素行の悪さからギャングとの癒着をたびたび疑われる場面もありましたが、決して悪には手を染めず、最後まで警察官としてあり続けた姿は、普段の彼女からは見られないRPならではの良さに溢れていたと思います。
②ギャング
この企画でGTAというゲームを深く体験すると、ギャングこそこの世界のゲームメイクを任された中心的な存在だという事がよく分かります。
警察や救急隊、その他役職も基本的には、ギャングがアクションを起こしてから関係が構築される傾向が強いので、常に「大きな物語の起点」となるのがこのギャングという役職だったと言えます。
・常闇トワ
そんなギャングチーム「ミリオンモンスターズ」のボスを担うのが、外部企画やFPSゲームの経験値が高く、ゲーム的な能力で言えばホロライブでも屈指の実力者である『常闇トワ』通称トワ様でした。
個人的に『常闇トワ』がそもそもVtuber、もといホロライブに所属した理由でとても印象に残っていることがあります。それは、「友達を作りたくて」というもので、その信念の通り彼女の性格は一言でいえば「仲間想い」
常に仲間がいかにゲームを楽しく体験できるか、成長したと実感してもらえるかを考えながら見守るというプレイスタイルは、「仲間想い」でなおかつ「ゲームを通して成長する楽しさ」を知っているトワ様だから成し得たことだと思います。
警察と違って人数が少なく、ファミリーと呼ばれるほど結束力が重要なギャングにとってトワ様以上の適任者はいなかったのではないでしょうか。
・アキ・ローゼンタール
そして、それを下支えするのがアンダーボスの『アキ・ローゼンタール』通称アキロゼです。
彼女は本企画の主催者ではありませんが、過去に外部のGTA企画でボスを務めていた経験から、企画段階から協力をしていたようで、第三の主催と言っても過言ではないかもしれません。彼女はギャングのアンダーボスとして、当然ギャングチームの指導・育成に注力しましたが、そこに留まらず他陣営がやりたい事を受け入れる度量の深さや、バランス感覚を用いて、全体をストーリーに巻き込む意識を強く持っていたと思います。結果的に、ルイ姉の麻薬取引や、最終戦の市民との共闘等、大きな流れを生み出すことに成功していました。
広範囲まで目を配る気配りのきめ細かさが、常闇トワのフォローを務めるまさにギャングファミリーのママとして存在感を示していました。
・兎田ぺこら
数々のゲームで面白い展開を生み出すスタープレイヤーである『兎田ぺこら』は、本企画でギャングチームに所属しました。前半戦ではラプラス警官の銃殺、風真警官のヘリ爆破、と兎田ぺこららしい「自分でドリブルしてシュートする」姿を見せます。いたずら好きで好戦的な性格も相まって、非常に適任な配役でしたが、徐々に単独行動をしたい気持ちと、チームとしての目標達成の狭間で葛藤する姿もあり、後半ではチームで動くことの喜びを見出すしていく様子は、狂犬が絆の暖かさを知るストーリーとして非常に面白いものでした。
『兎田ぺこら』のあまり他では見られない姿を追えるという意味でも、このGTA企画は非常に特別なものだったと感じます。
③救急隊
全ての人を分け隔てなく救う、ホロスサントスの守り神である救急隊は、ギャンブル狂の医院長『白上フブキ』を始め、破天荒な行動でGTAの世界を駆け抜けたメンバーと、ゆるく楽しむメンバーが混在した個性豊かなチームです。
・白上フブキ
GTAの面白さの一つである「RP」という要素を誰よりも楽しんだのが、医院長の『白上フブキ』です。
初日からカジノに通いつめながら、常にどっしりと構える大物の風格と、パン屋の大神ミオへの好意、最終版の結婚式襲撃まで、アドリブの中から自身の役へ没入していく姿は、TRPG等にも精通している彼女ならではのプレイだったと思います。エモートによる身振り手振りや、常に狐のマスクをかぶっている設定等、細部までキャラクターの作り込みに心血を注いでいる点も大きく手伝い、「ホロスサントスで生きている人物」を最も体現できていたのは『白上フブキ』だったのではないでしょうか。
もう一つ特筆すべき点は、指示の的確さとスピードです。救急隊にはギャングや警察のようにサブのリーダーがいませんでした。それにも関わらず、メンバーへの指示を迷いなく行い、私が見る限りゲームを通して一度もテンパっている姿を見ませんでした。普段司会をする彼女の大きな強みである、「進行能力」「タイムキープ能力」のような部分が存分に発揮され、改めてその凄みに触れた気がしました。
・FUWAMOCO
「死刑が一番良い」「ほとんど死んでる」等、数々の名言やトンデモ行動を連発し、本企画で可愛さの中にある狂犬の部分が全開になっていたのがFUWAMOCOです。大きな物語に絡むことはありませんでしたが、『戌神ころね』や『宝鐘マリン』といった超一線級のボケに対しても一切引けを取らない姿は、多くの人の心に残っていると思います。
数々の問題行動に対して白上医院長から怒られてばかりでしたが、終盤で『白上フブキ』が『大神ミオ』にふられてしまった現場に立ち会った時は、優しく寄り添い、ドラマのようなエモい展開にも一役買うなど、非常に見どころを作る能力も高かったと思います。個人的に今回のGTA企画で最も魅力が伝わったプレイヤーだと感じるので、今後も箱企画への挑戦が強く期待されます。
・IRyS
仕事上の指示に関しては白上フブキ医院長が回していましたが、それ以外でメンバーを率いて積極的にチーム感を出せたのは海外勢の『IRyS』の功績が大きかったと思います。彼女は英語のみならず日本語が堪能で、新人や海外勢を多く擁する救急隊において、コミュニケーションの面で常に橋渡しを担っていました。
海外勢とJP勢が絡む場合の障壁は、他言語が「どの程度話せるか」ということ以上に「相手の迷惑にならないか」という双方の気遣いからくるものだと個人的には思っていて、その点でIRysはコミュニケーションにおける躊躇が少ない人物に感じます。いわゆる「大丈夫、大丈夫!」といったノリの姉御肌なキャラクターで、JP・海外勢双方をつなぐうえで最も重要な人材だと感じました。全日参加ではないにも関わらず、もし、救急隊にサブリーダーというポジションがあるならば、彼女が適任だったと思うほどに頼りがいのある存在でした。
④メカニック
『猫又おかゆ』社長を擁する「にゃんにゃんカーサービス」は、車の修理・カスタムを担うチームです。
戦場に直接関わるポジションではないため、空気感としては常に平和でしたが、数々の名場面を生み出したユニークな役職となりました。
・猫又おかゆ
メカニックは、決して表舞台に出てこない役職ですが、そんな中バラエティに全振りした猫又おかゆは毎日のように「社歌の制作」「変態ステッカー割引」「スバル署長を巻き込んだ宣伝カー」「ケツ洗車の有料化」「面白車くじ」等、多くの人が興味を持つような企画を立て続けていました。
前々から彼女のスーパーサブ的な能力には目を見張るものがあり、今回も決して大きな流れの中には入らず、徹底して「最高の日常回」の演出に努めていたのが何とも『猫又おかゆ』らしく、非常にカッコ良かったです。
人数が少なくそれでいて仕事は多く舞い込む忙しい中でも、サービス精神を忘れず、最後まで笑いを提供し続けたエンタメ精神は、社長にふさわしい器でした。
・火威青
『猫又おかゆ』社長と共に大忙しのメカニックを支え続けた影の功労者が、『火威青』でした。元々第一候補がメカニックではなかった彼女を少数精鋭のメカニックチームに配置したのは、本当に神采配だったと思います。なぜなら、火威青という存在は「人の助けになる」事に対してとんでもないエネルギーと寄り添う心を持って取り組む、他に類を見ない人材であり、途中社長のワンオペになる日が発生した時、夜遅くからでもログインしていつも以上に元気に仕事をこなす姿は、まさに彼女にしかできない芸当だったと思います。
また、どんなに不憫な目にあっても人を信じ、愛し続け、明るく返す彼女のRPは「にゃんにゃんカーサービス」の平和な雰囲気と完全にマッチして、多くの人間関係を築いてくれました。
⑤市民
組織に所属しない市民陣営は、自由にホロスサントスでの人生を過ごす第三陣営です。方針がほとんど各個人に任せられていたからこそ、市民陣営は随所で物語に歪みを生み出し、ホロライブGTAが予想の付かない展開を見せる要因となってくれました。
・戌神ころね
本企画最大の衝撃は、やはり「ころねのパン屋」の物語だったのではないでしょうか。通常、警察VSギャングの抗争が起こるまでは「大きな物語の流れ」のようなものが生まれないGTAにおいて、市民陣営である『戌神ころね』と『大神ミオ』夫婦、そして娘『天音かなた』のパン屋の物語は、GTA全日を通した濃密なドラマとして輝いていました。
そして、その渦中の中心にいたのは『戌神ころね』という傑物であり、元々予定になかったクズ男ムーブを見事に演じ切り、連日笑いと見どころを作り続けました。
元々箱企画への参加が珍しい彼女ですが、やはり「自由にやって良い」となった時の馬力はとてつもなく、誰にも止められない無双状態に入った様は、誰がどう見ても本企画のMVPにふさわしい活躍だったと思います。
・天音かなた
『戌神ころね』という天才的なプレイヤーが活きたのは、『天音かなた』という対等に渡り合えるツッコミがいたことも大きな要因だったと思います。
彼女は、ツッコミのワードを取り上げられることが多いのですが、個人的に圧倒的に優れていると思うのは「ボケの意図を汲み取るスピード」だと思っています。それがそのままテンポの良いツッコミに昇華され、結果的にワードを繰る時間が生まれているのでしょう。
物語上でも、両親のW不倫でグレて強盗を繰り返したり、結婚式では両親を守るために医院長にヘッドショットを決める等、思い切りの良い行動を取っており、いつもの控えめな彼女からは想像できないRPならではの場面がたくさん見られました。
・宝鐘マリン
初日でホロGTA企画を勢いづけてくれた立役者と言えば、『宝鐘マリン』と『雪花ラミィ』を擁するキャバクラチームだったと思います。
特にキャバクラのママを演じた『宝鐘マリン』は、いきなりのポールダンス、杖つきババアムーブ等、初日の笑いと「ここまでやるんだ」という期待値を上げてくれた存在でした。
ハードコアマイクラの時も感じましたが、宝鐘マリンの初速は毎回異常に高く、逆に「最初に全部やり過ぎでは?」と思えるぐらい、手持ちのカードを切りまくり、可能な限り多くのホロメンと絡み行く姿は、リスナーのワクワクだけではなく、共演者の士気を高める推進力にもなっていると思います。
今回は最後までコンスタントに参加をし、意外な人物をキャバクラに引き込んだかと思えば、殺人は絶対にできない誰よりも「普通の市民」だったりと、彼女の色んな魅力が詰まった生涯を見せてくれました。
・尾丸ポルカ
ホロスサントス唯一の記者を演じた尾丸ポルカは、サーカス団員という彼女の元々のキャラクター通り「トリックスター」としての役割を全うしました。本人も言及していますが、団体行動よりも単独行動が得意な彼女にとってこの役職は天職であり、毎回投稿される記事も本当にニュース記事に見えるよう文体で、クオリティが高く、尾丸ポルカの器用さが存分に表れていたと思います。
実は不倫を結果的に引き起こす手助けをしたり、結婚式場を爆破したりと市民陣営の大きな流れを引き起こす原因になっていることも多く、最後にはギャング側として戦闘にまで参戦していました。
「最初は正義の為に記事を書いていた記者が、段々とホロスサントスの殺伐とした空気に飲まれて、悪に染まっていく」ようなストーリーが見えて面白かったです。
・鷹嶺ルイ
タクシードライバー兼麻薬のブローカーを演じた鷹嶺ルイは、徹底的な頭脳戦を仕掛けた唯一無二のキャラクターです。
特に、ギャングのボス『常闇トワ』『アキロゼ』との麻薬取引の交渉シーンは、本企画でも屈指のGTAらしいひりつくシーンだったと思います。
市民陣営を巻き込むという意識を強く持っていたので、パン屋とも積極的に交流を持ち、大神ミオの狂言誘拐の協力や、結婚式場からの医院長奪還等、メインのストーリーに関わっていく姿は、バランサータイプのルイ姉が普段見せない新しい側面だったと思います。
彼女は元々文章を書くタイプなので、頭に描いたストーリーは今回の参加者の中でも最も明確にあったように思えるので、視点配信も見やすくスッキリしていたのもすごく良かったです。
・AZKI
意外性という点で言えば、今回のGTA企画で最も怪しい光を放っていたのが『AZKI』という人物だったのではないでしょうか。
元々途中からの参戦という事で、特に役職がなく田舎から出てきたフリーの市民としてホロスサントスに降り立った彼女は、キャバクラからのスカウトを受けポールダンスでお金を稼ぎ、麻薬の取引に加担し、最終戦では仲良しの警官「風真いろは」を裏切り、ヘリにロケットランチャーをぶち込んでいました。
そのワルの階段を登るスピードの速さ、もといホロスサントスへの急激な馴染み方は恐らく誰も予想しておらず、悪の道へ引き込んだマリンママの方が最後はドン引きする始末には本当に笑ってしまいました。
RPそしてアドリブへの対応力がかなり神がかかっていたので、次回箱企画への期待がかなり膨らむ重要な存在だと思いました。
以上、5陣営20名を中心に感想を残しました。
今年はハードコアマイクラに始まり、今回のGTA企画までホロライブの大型箱企画が複数実施された年になりました。
『兎田ぺこら』が生み出した「ニュース制度」を取り入れ、日々のリーダー会議等、箱企画が行われるたびにブラッシュアップされていくホロライブでの箱企画は、今回のGTAで一つの完成を見たのかもしれません。
各陣営・各個人が全力で己のエンタメをぶつけ合い、「全力で楽しむ」と「全力で楽します」を高次元で両立させた神企画でした。
参加したホロメン、主催のmicomet、運営さん、本当に楽しいホロGTA企画をありがとうございました。また、ホロライブの箱企画を楽しみにしたいと思います。