ReGLOSS3Dライブ『Reach the top!』現地レポ
ReGLOSSの3Dお披露目ライブであり、記念すべき1stライブとなる
『Reach the top!』が9月28日に開催されました。
今回はオンラインでの開催の為、それぞれの自宅やカラオケ等配信を見ているその場所が「現地」だろう!
と、いう事で私も家で晩酌セットを整えての視聴。
開演前
メンバー一人一人からアナウンスと注意事項が発表されます。
細かいところだけど、現地ライブのような「生感」を高めてくれる演出でワクワクが増大しますね。
らでんちゃんからは飲酒喫煙も可、とのお達しがあったのでお酒がすすむすすむ。
待機中も大型ビジョンに、GLOSSeRのファンアートが映り、待機中に観客全員の心が一つになっていくのを感じます。このころにはどんなライブが見れるんだろう、とドキドキとワクワクで胸が忙しい。
公演開始
20時になると、いよいよ公演スタート。
大型ビジョンに今まで投稿された歌ってみたやオリジナル曲の歴史が投影されていきます。
今まで積み重ねた1年の彼女たちの音楽活動が、初めて3Dという形で実を結ぶ瞬間です。すでに興奮は最高潮です。
5人の名前と顔が次々と映し出され、いよいよカウントダウンが始まります。
全体曲 『瞬間ハートビート』
ステージの幕が下り、一条莉々華の「ReGLOSS、いくよ!」という掛け声とともに始まった1曲目は、デビュー曲『瞬間ハートビート』
彼女たちのデビュー曲であり代表曲であるこの曲は一緒に1年を歩んできたもう一人のメンバーと言っても過言ではありません。
3Dでの動きの滑らかさと、絶えず5人で立ち位置を変えながら踊り歌う姿にまず感動してしまいました。
「ReGLOSSが動いている!やっと走り出せるね」
という気持ちでいっぱいになり、既にこの時点で泣きそう。
緊張しながらも、とにかく3Dで5人でこの舞台に立てたことを何より楽しんでいることが伝わる最高のパフォーマンスを披露しました。
特に莉々華社長の歌声が安定していたのが何よりカッコ良かった。本当に1年の努力の結晶が、この本番でしっかりとお披露目できたことがすごく嬉しい。
全体曲 『シンメトリー』
MCをはさまず、続いて2ndシングル『シンメトリー』を披露。
『瞬間ハートビート』よりもさらにシリアスで、激しめの楽曲の為
さらに磨きがかかった複雑な動きでのパフォーマンスでしたが、1曲目を終えたことで、動きと声から緊張感が減ってきているのが分かりました。5人の呼吸が徐々にあっていく様子と、『シンメトリー』の感情に訴えかけるようなビートに、会場のボルテージも上がっていくのが感じられました
MCパート1
2曲の全体曲を終え、ほっとした様子の5人。
「本当に良かったよー!」と、心の中で大絶叫をかますスピードたこやき(筆者)
普段配信をしている時の口上や、しぐさなどがここでようやく見られて、とにかくテンションが上がりました。
青くんは手の動きがうるさいし、莉々華ちゃんは仕草もキュートだし、奏ちゃんはスキンシップ多めだし、らでんちゃんは元気いっぱいだし、番長は控えめで誰よりも女の子らしい。全員想像通りの動きだったし、普段の感じが見れたことでより親近感が湧いてきます。
らでんちゃんがキャパ以上に動き過ぎて、ゼーハー言ってたのまでマジで解釈一致で最高でした。
あと、番長が「瞬間ハートビート」と「シンメトリー」のサビの振付をしたことをふられたとき、めっちゃ控えめに喜んでたのも可愛かった。良き。
ソロパート 火威青『Shiny Smily Story』
場面変わって、ソロパート一発目は火威青。
過去誕生日配信でも披露した自身で描いたセットをモデルとした舞台で、その時も歌っていた『Shiny Smily Story』を再びお披露目しました。
この曲はホロライブプロダクションが「アイドル事務所」であることを決定づけたと言ってもいい全体曲であり、何度もホロライブのオーディションに応募を繰り返してきた火威青にとっても、特別な曲だったのだと思います。
また、前日の配信枠で克服したと語っていたトラウマは「かつて共にアイドルを目指していた仲間」に関するものでした。
ReGLOSSの中で誰よりも「仲間とアイドルとして舞台に立つ」ことへ憧れを抱き、今それが叶った彼女の喜びと希望に満ちたソロパートでした。
ソロパート 儒烏風亭らでん『未来のミュージアム』
続いては、儒烏風亭らでんのソロパート。
通常衣装のらでんちゃんは、普段の可愛さが全面に出る感じで、終始動きも可愛らしかったです。
選んだ曲は自身も大好きと言っていたアーティスト「中田ヤスタカ」による作詞作曲の『未来のミュージアム』
電子音っぽさと、自身の声の相性については、過去に歌ってみた動画を投稿した『twinkle night』の時点で恐らく手ごたえをつかんでおり、それが今回の『未来のミュージアム』にも活かされていたと思うと、これまでの活動が結実したようで感慨深いものがありました。
また、実際の美術館を巡りながら歌う映像は、様々な逆境に耐えながらも続けてきた彼女の「文化を広める」という信念が、今後も続いていく強い気持ちの表れに感じます。
「自分を表現する」ことより「カルチャーを広める」ことを優先する姿は、本当にホロライブにおいて唯一無二と言って良いと思います。彼女のその姿は美しく、誰よりもカッコ良くて胸が熱くなりました。
ソロパート 一条莉々華『デスゲーム風 格付けチェック』
まさかの歌ではなく、バラエティ企画を行った一条莉々華のソロパート。
現地では「莉々華社長らしい奇抜な考えだなあ」ぐらいにしか思わなかったのですが、後に振り返り配信で語っていた「自身のソロパートでパフォーマンスを追加するより、ReGLOSS全体曲のダンスを覚えるのに集中したかった」という理由で選択されたのが今回のバラエティ企画だったようです。
前々から「ダンスへの苦手意識」を吐露していた彼女の、「せめて皆でやるパフォーマンスを仕上げたい」といういじらしい思いは、振り返れば涙が出るほど優しいものでした。
デビュー配信で披露した「デスゲーム」と、配信をしていく中で産み出された「限界飯」というコンテンツが合わさるのは、ReGLOSSの中でも特に配信への情熱を持っていた一条莉々華の歴史が垣間見える面白い試みです。
そして、最後の黒焦げオチはマジで笑いました。これぞ、一条莉々華。
多分、これを思いついたとき「あ、莉々華イイこと考えた!」と言っていたことでしょう。怖ろしい女。
ユニットパート Ri-A-Ra『SUPER DUPER』
ソロパートを終えた3人によるユニット「Ri-A-Ra」によるオリ曲『SUPER DUPER』。
躍動感のある3人がライブを楽しんでいる気持ちが伝わる楽曲で、こちらの体も動き出すような感覚になります。早く本当の現地で聴かせてくれ。
ラップパートは、それぞれのキーワードが散りばめられた愛のある歌詞で、3人の自己紹介のようにもなっていて楽しい。ここも、実際に現地でそれぞれの名前を叫べたら楽しいだろうな。
MCパート2
轟はじめ、音乃瀬奏も集合して5人でのMCパート。
それぞれのソロパートの振り返りをしつつ、次の曲への準備を進めます。
個人的には、次の『泡沫メイビー』を歌うためにスタンドマイクを並べていくシーンが、「生感」の演出で大好きでした。
最後に青くんが、全員に目を配って曲を始めるところも含めてReGLOSSの一体感が現れた貴重なシーンに感じます。
全体曲 『泡沫メイビー』
今までの激しめの曲から一転、ムードも立ち姿も落ち着いた楽曲『泡沫メイビー』
「見て聴いて楽しむ」から「歌をじっくり聴かせる」という変化は、先のスタンドマイクの演出も重なって成功している感じがしました。
やはり踊っていないからか、全体で最も歌唱が安定し、非常に5人のバランスが良く聴こえました。
ここで一番注目したのはやはり歌柱「音乃瀬奏」。
歌声が目立つこの曲では、抜群の存在感を放っていました。
振り返ってみると、「泡沫メイビー」はライブのバランスを取るために作られた曲なのかもしれない、とも思えます。それほど、このチルな雰囲気と、コンパクトなまとまり方は、ライブの流れに合致していてとても印象的です。
ソロパート音乃瀬奏『Departures~あなたにおくるアイの歌〜』
中央に置かれた一脚の椅子に座り、まさかのアカペラを披露した音乃瀬奏のソロパート。
前曲の『泡沫メイビー』によって整えられた会場の「聴く姿勢」は、続くこの『Departures~あなたにおくるアイの歌〜』によって、「息を殺して耳を澄ませる姿勢」になった気がしました。たった一音でも彼女の歌声を聞きこぼさないように、観客が集中しているのが肌で感じられます。
デビュー時から「歌で勝負する」と宣言をした彼女の初志が、今なお変わらずあることを「アカペラ歌唱」という形で証明しているようで、非常にグッときました。
ユニットパート 音乃瀬奏・轟はじめ『LAKI MODE』
はじまった瞬間からバカ可愛くて最高だった、奏ちゃんはじめ番長によるユニット曲『LAKI MODE』。
おしゃれな曲調も好きだし、2人のパフォーマンスが可愛いし、何より歌とダンスのエース同士が、互いに高め合っているように見えるのもポイントが高かったです。
2人ともパフォーマンス力が安定していて、聴かせるムードの中でも堂々としていたのは流石の一言。
もっと見たいぜ、この組み合わせ。
ソロパート轟はじめ『BANDAGE』
先ほどのキュートな曲から一変、番長らしいカッコイイ歌声で始まった轟はじめソロパート『BANDAGE』。
今までのダンスパートでは見せなかった、激しい動きの連発に「リミッター解除」という言葉が浮かんでしまいました。ソロで自由になったその動きは衝撃的で、元々ダンスを得意としていた彼女に対して視聴者が抱いていた期待を軽々と飛び越えるパフォーマンスを見せてくれました。
これもライブ後の振り返り配信でのことですが、このパフォーマンスを持ってしても、轟はじめは自分の未熟さを振り返り涙を流していました。
私はReGLOSSがデビューした時の記事で、「轟はじめはクリエイター志向」と書きました。それはやはりそうで、彼女は自分自身にではなく、自身のパフォーマンス、つまり「作品」に対しての誇りやこだわりを強く持ち続けているのだと思います。
彼女のパフォーマンスは多くの視聴者の心に残り、ホロメンをはじめ色んな人に「頑張ろう」という気持ちをもたらした素晴らしいものです。
「宇宙一カッコイイダンサーがバーチャルだったら」そう思うと、私もこの夢を応援したくなりました。
努力家でカッコイイ番長のダンス。最強でした。
全体曲『bvdiz』
再び全員揃っての全体曲は、フル初お披露目の『bvdiz』。
ノリノリで楽しい曲調とフリは、今回のライブで最も現地で聴いたら盛り上がる曲だな、と思ったナンバーでした。
「運命共同体、伝染していく喜怒哀楽」の歌詞とリズムが特にめっちゃ好き。今回のライブタイトルであり、ReGLOSSの決め台詞でもある「Reach the top」と叫ぶところは、ボルテージが最高潮に上がるところ。
もっともっと、たくさんのライブを、そして現地で目の前で体感したいと強く強く心に刻まれた1曲でした。お願い、運営さん。
MCパート3
奏ちゃん、番長の振り返りからスタート。
今思うと、この時褒められてた番長の控えめなリアクションも振り返り配信の想いを聞くと、納得できるものがありますね。
その後、『bvdiz』の振り返りからグッズ・メンバーシップの宣伝タイムに突入。流石に公式番組などで5人でやることが多いからか、この舞台でも堂々とそして息ピッタリで、宣伝する姿にも感動してしまう。非常にヤバイオタクと化してしまった。
そして、ついに最後の曲へ
全体曲『フィーリングラデーション』
左右に分かれ、静かに始まりを待つ時間でさえ愛おしいほど、このライブを通してReGLOSSへの好き感情を爆発させていた私は、約束された神曲『フィーリングラデーション』のイントロで涙を流してしまいました。
まだ終わってもいないのに、走り切った5人に拍手を送りたい気持ちで胸がいっぱいになって、良く分からなくなっていました。
この『フィーリングラデーション』は歌詞にある通り「ReSTARTLINE」まさに、ここから再び彼女たちの物語が始まることを意味するような希望の曲です。様々な苦難を乗り越えた先に見せた、それぞれのソロパートはこれまでの歴史をなぞるだけではなく、「自分自身がナニモノを目指すのか」その覚悟と決意を見せた瞬間だったと思います。
強い思いの元集まった5人で再び「始まる」その美しさを見たとき、自分自身も走り出したくなるような想いに駆られ、とても暖かい気持ちになりました。
ライブの終わりには、それぞれのメッセージが。
特に多くのGLOSSeRの目に焼き付いたのは、恐らくらでんちゃんの言葉だと思います。
公式の250万人達成記念動画の中で語られた、彼女が活動を辞めることを考えていたという告白は多くの人に衝撃を与えました。動画の中で普段決してブレなかった明るいキャラクターが涙によって瓦解し、そしてメンバーへ宛てた手紙の結びには「仲間と共に歩む」という決意を見せた彼女でしたが、ファンの心の中には心配の気持ちが残っていたと感じます。
しかし、今回の3Dライブにおいて『フィーリングラデーション』の歌詞にあるように「この仲間たちと最果てまで」と残してくれた彼女は、その不安を払拭するためにファンへ改めてこの言葉を残してくれたのだと感じます。
事前の配信でも、このライブが「儒烏風亭らでん」の1年間の答えだと言っており、それがこんなに希望の溢れた形で見られたのは本当に嬉しいです。
ReGLOSS、ありがとう。そしてこれからの素敵な未来をただただ応援し続けます。
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