見出し画像

【生産性向上】マインドマップで発想を広げ、整理する方法

こんにちは、Sprocket代表取締役CEOの深田です。僕は普段業務で「マインドマップ」というフレームワークを愛用しています。

1970年頃からあるよく知られたフレームワークですが、僕なりの有効な活用方法をご紹介します。


メルマガ登録バナー

そもそもマインドマップとは

ウィキペディアによれば、マインドマップはトニー・ブザンというイギリス人が考案した方法とのことです。

何か考えたいことがあるときに、まず中央にトピックを置きます。そこから放射状に枝を広げていくようなイメージで、トピックに関連するキーワードやイメージを書き出していきます。

解説書を読むと、絵を描いたり、色を様々に使ったり、出てきたワードやイメージをつなげていったり、みたいなことをやると発想が広がって良いとされています。

マインドマップのイメージ(画像:Tomas Knopp/Shutterstock.com)

マインドマップにより何から着手すべきかとっかかりを作れる

何かに取り掛かるとき、どこから進めるべきか迷うことはあるかと思います。そんなときに、発想を広げ、とっかかりを作るのにマインドマップが役立ちます。

例えばこういう原稿を書くときにも使えます。「マインドマップをテーマに記事を書いて、と頼まれたけれど普段そんなに活用方法とか考えたことないしな~」「いきなり記事になんて書けないよな~」みたいに、「ある程度考えがまとまらないと手が動かしにくいが、その考えをまとめるのにも目処が立っていない」というようなモヤモヤしている場合にマインドマップは有用です。

参考までに、この原稿を執筆する前準備として作ったマインドマップはこのような形です。

執筆に関するマインドマップの全体像
※クリックで拡大します

僕は字が汚く、お世辞にも絵心があるとは言えず、色彩のセンスにも乏しいので、デジタルのツールを使ってテキストメインのマインドマップを作っています。画面キャプチャーなどを貼り付けることもありますが、大半はテキストのみです。

どこから書くか順序を意識する必要がないので、とりあえず思いついたことを書いてみて、その話題ならこういうことも書けそうだと深堀りしていったり、「あ、そういえばこういう使い方もしているな」と、新たなトピックを思いついてまたそれを深堀ったり…。書いているうちに発想が広がりやすいのがマインドマップの良いところです。

今回の場合だと、まずは思いついた「特に発散的に考えたいときは有効」の枝部分から書き出していきました。

マインドマップの枝

こう書き出してみると、次に「あ、そういえば発散だけではなくて整理にも使ってるよな」ということを思い出し、以下のように枝を追加しました。

マインドマップの枝葉

こんな感じで頭の中のものをどんどん吐き出していきやすいのが、僕がマインドマップが好きなところです。

「テキストエディタでも同じこと出来るんじゃないの?」と言われると、確かにできそうな気もしますし、実際に試したこともありますが、どうも同じように頭が働かないんですよね。

説明が難しいのですが、テキストエディタである以上は書く方向が1つに決まってしまうので、順序関係を強制的に意識させられるのが思考の発散に対するブレーキになっている気がします

マインドマップの形式で頭の中のものをとりあえず一旦ざっと吐き出してみると、やり始める前に思っていたモヤモヤ感がだんだんスッキリしてくる感じがあります。

この辺は考えていた事が一通り吐き出せたからモヤモヤはなくなった、まだなんかありそうなのはどの辺かな、とか。そういう思考が働きやすくなり、「こんな構成でだいたい書けそうかな」という感触をつかむことができます。

マインドマップで発想を整理する方法

このようにマインドマップを書いていったことで、記事化する上で「発散」と「整理」のトピックは1つにまとめられそうだということが見えてきます。

そこで、やや漠然とした見出しですが「なにか物事を考えるとき」というトピックにまとめることにします。

マインドマップのトピックをまとめる

これはツールの機能によるところでもありますが、書き出した枝を簡単にまとめたり分割したりできるのもマインドマップのいいところです。これにより、構造的に近いもの同士を整理しやすくなります。

情報を整理するといっても、要するに「これとこれって同じ話だな~」とか「違う話だな~」というのを同じ枝の下にまとめたり、分けたりするだけです。

考え抜いてどうにかこうにかまとめ上げるわけではなく、視覚的に素早く取り組むことができます

情報の整理ではKJ法という発想法もありますが、こちらは複数人で取り組むものです。同様のことを一人でもできるのがマインドマップの利点でもあります。

マインドマップの活用シーン

この記事の読者はマーケティング業務に関わっている方が多いと思いますが、何か企画を考えるときなど、ブレストが必要な状況は多いでしょう。

ブレストで出てきたアイデアを記録したり、その後の整理をしたり、といった用途にマインドマップはぴったりです。

他にも「来期の計画どうしようかな」というような、誰かとブレストをするわけではないものの、まだ思考が固まっていないようなことを考えるときにも使えます。

とりあえず頭の中にある関連するトピックを書き出してみれば、これは良さそう・これはイマイチ、ここはもっと調べておかないとよくわからない、など思考を次のステップに進めやすくなります

筆者が使っているツール

いま、自分では「MindManager」というツールを使っています。他のツールもいろいろ試してみましたが、結局はこれに落ち着きました。

極端な機能差はないため初めてマインドマップを作る際には、無料のツールでも問題ありません。

僕がMindManagerを使い続けているのは、オフラインでも思い立ったときにすぐに使えることと、マウスをあまり使わずに操作ができる点が大きいと感じています。

それから、考えの発散・整理ということでは、「Cacoo」というオンライン作図ツールも使っています。何かと何かの関係性を表したかったり、時系列で描きたかったり、4象限で整理したかったりと、図形的に情報を書き出したい場合にはマインドマップよりもこちらが適しています

PowerPointやGoogleスライドでも同じようなことができそうですが、キャンパスが大きいのがCacooのメリットです。枠の大きさを気にせず、とりあえずで描いていけるのが気持ちいいのです。

今回はマインドマップの活用法について紹介させていただきました。これを機にぜひ試してみてください。生産性アップを実感していただけるかと思います。

執筆:深田浩嗣(Sprocket)


顧客体験(CX)向上に関する企業の取り組みに興味のある方は、ぜひ下のフォームからメルマガにご登録ください。