「神と共に 第一章」感想(2020.11.18)

ごく内輪のことながら突如製本作業をしようということになった。
気楽にやろう、どれくらい時間や手間が必要か、作業のポイントはどこかという感覚を取り戻すためなんだから。
と言う訳で作業を楽しく進めるために「神と共に 第一章」を再生したんだけれども、後半は泣いて全く作業が進みませんでしたね……。

「神と共に」を知ったのはTL経由で、多分接点のない全く別の方々がそれぞれご覧になり、ハマってらっしゃるのを眺めていたのが始まり。最初は「ゲーム・オブ・スローンズ」みたいな連続ドラマだと思っていたので、ゲースロさえ全然進んでいないこちらは、すごく面白いという評判だけど手を出す余力がないなあ、と思い込んでいました。

映画だったよ!

と言う訳で気楽に観始めたんだけど、いやー、人は自分で思うほど幸福でも不幸でもないって言葉が現実とともに染みこんできました、映画の内容よりも先に。
何って、観ながら作業をするのが難しいんですよ。
昔、こたつに入って松本零士の「ガン・フロンティア」を死んだ父と見ながら卒論を書いていたんだけど、あれはどういう脳みそで処理していたのかしら。多分、卒論の方がろくすっぽ進んでいなかったんだろうけど。
でね、私はその時のことをまるで幸せだった時代のように思い出したんですよ。当時は別にその時間が特別幸福だとは思っていなかったはず。
またいつか、「神と共に」を見ながら製本作業を手伝った記憶を、幸せな時代なものだったと振り返るのかもしれない。

さて、主人公三人組のビジュアルは分かるけど、それ以外の把握はふわふわ状態で観た感想の箇条書きです。実はこの後、頭が北欧に帰らなきゃいけないので、もう一本お薦めされていた「ノー・ボーイズ、ノー・クライ」はちょっとお預けになりそうです。
いや「神と共に」がすごく面白くて、多分このままだと簡単にアジアに染まる。いやもう馴染みまくってますし、「ノー・ボーイズ、~」はジャケットからして面白いの分かるし、胸に傷が残る気配がする。もうちょっと、連続殺人事件が終わるまで、アジアの純真じゃなくてスコットランド民謡を歌わせて……!(北欧じゃないのかよ)

・ヘウォンメクちゃんとドクチュンちゃんのテンションが最初から高い
・そしてTLに流れてくる絵を拝見していて分かっていたけど、衣装がいい
・ドクチュンちゃんは無垢な良心枠なのかと思ってたけどすんごく仕事してた
・バディ感ヨシ!
・途中で字幕が追えなくなって日本語吹き替えに切り替えた。大地さんの声……。
・なんでヘウォンメクちゃんってちゃんづけしちゃうんだろう?
・狂犬ちゃんって呼んだからだよ、及川さんの影響だよ
・地獄めぐりかあ……(頭をよぎる鬼灯OP)
・地獄の内容や罪状に「ああ、儒教の国だ…」って繰り返し思う
・すごい勢いで地獄に行くな、きっと私は……
・地獄観の違いは、しかし正直面白い
・各所の大王もこれ同人誌書いたら面白いやつ
・星矢の冥界編も面白いもんねえ
・大王&判官の楽しい日常in地獄
・冥界の使者三人の楽しい日常は……第一章の終わりがああだからどうなるのかなって思うと日常編どころじゃない(第二章を観ればいいんだが)
・話ばんばん前後するけどヘウォンメクちゃんの武器が格好良くて涙が出る、夢じゃん、ロマンじゃん、合体すれば厚みのある刀になり、柄をくっつければ双刃の武器になり
・すっっっごく格好良い!!!!!!
・けどヘウォンメクちゃん基本狂犬ちゃんじゃん? カンニム様からも「何もするな」って言われたじゃん? なのにスゴイシリアス&知的オーラを纏って現世に来た時は、手綱を引けるだけの落ち着きがあるんじゃーん、って思った
・閻魔大王ね!
・なるほどね!
・登場した瞬間から好きだったもん、閻魔大王!
・はー、両脇にでかい異形を引き連れて、揺らぐことなく達観の視線を投げる閻魔大王…
・他にも大王の中で好きなのは、時には裏切りも美しい(科白が違う)の大王もめちゃ美人で好きでしたが、泰山大王ですよ!
・片っ端からのじゃロリにはまる訳ではないし、泰山大王の口調はのじゃではないけど、偉いロリは好き…途中までショタの可能性を捨ててはいけないと夢も見た……
・しかし酷い裁判が続きましたな
・浄玻璃の鏡をもっと活用した公正な裁判を望みます
・冥界運営、明らかに人手が足りてないんじゃないかしら
・ロープウェーもウォータースライダーも保守整備の面が心配になるわ…
・怨霊が影響を及ぼして時の流れさえ変化する冥界だから、その辺も不思議パワーというか、その時その時の亡者の質によって変わるような気がするけど
・亡者に相応しいそれに合わせて地獄が自ずから姿を変えるような気がする
・怠惰地獄のローリング、あれ見ててしんどかったねえ
・転がる石柱に潰されてもまた蘇ってまた潰されるってやつでしょう、あれ
・地獄って、ほんと……
・カンニム様の話あんまりしてないね
・電信柱の上に佇むカンニム様把握
・現世のおじいちゃんに目撃されまくるカンニム様
・幼少時に見ていれば初恋&一生まとわりついて離れない死の影になるところを、おじいちゃんだから普通にお迎えが近いって話になっちゃう
・アクションシーンというか、怨霊を追いかけるシーンの速度と重量が気持ちいい
・かっこいい!!!!!
・兵役に関するあれこれ…障害については、今フィクションとして目の当たりにしたばかりだから滅多なことは言えないんだけど、兵役を経験した人たちが割と当たり前に見てきた光景なのかな、と感じた
・お母さんが聾者なのに関しては、ちょっと略します
・親の老いに関しても略します
・「生きているうちに出来なかったことを死んでからしようというのか」っていう閻魔大王の科白が胸に痛い
・歌わされるカンニム様
・大ピンチでヘウォンメクちゃんを呼ぶカンニム様
・かわいい
・しかし天倫地獄に入ってからはほんと展開が、クライマックスのドラマの密度が
・判官ちゃんたちも、もらい泣きするくらいならちゃんと仕事しような
・でも地獄に送った方が成績は上がるんだっけ……
・第一条第一項が素晴らしいんだよなあ……
・しかしカンニム様だいたいずっと現世で暴走してたので「大丈夫かしら」って心配だった
・最後の、母親の夢枕に弟くんを立たせるくだりと、「俺は夢を叶えて裁判官になれたんだよ。裁判官になったから、亡者を裁くために天国に行くんだよ」っていう説得力と納得と浄化の力がすごい、すごかった
・思い出し泣きするじゃない……?
・カンニム様は元武将
・そこで犯した罪と、ヘウォンメクちゃん&ドクチュンちゃんに記憶がないことは関係があるのかな?
・そうだなあ、ドクチュンちゃんは記憶がないって言ってた。もう冥界で千年弱仕事してるのに、亡者の持ってる記憶が羨ましいって言う。っていう事は、仕事である地獄めぐりの記憶ばっかりで、他者の為にしなければならないことばっかりで、冥界の使者にはプライヴェートな時間っていうのがないんだろうなあ、家とか、そういうのも。何百年も一緒にいるんだろうに、それでも思い出して懐かしんだり愛でたりする記憶がないんだ……
・そしてカンニム様が思い出すのはだいたいつらい記憶らしい
・「俺は生きたまま埋められた」でうおおおおお……ってなった
・謎解きには強い力が必要だ…強い力が……
・強い力が、結末の、母親に嘘をつく(兄は最後に手紙で母親に本当のことを打ち明けたけど、弟は母親の心を救うために最後に嘘をついたんだ…)という、そんなキラキラ明るい光を当てていいのかというシーンをぐらつかせない重たい碇になってるんだ
・頭が一気にアジアに戻ってきちゃったけど、このタイミングで観たこともまた良かったのだ…!
・ラストシーンで「俺たちの戦いはこれからだ!」と新キャラ大量投入というクリフハンガー
・おじいちゃんがどうなるのか正直気になるよ

このままだと北欧に帰れなさそうなので、頭にあったものをひたすら書きだしました。ふひー。一回観ただけなので、間違ってたらメンゴです。

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