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私を構成する5つのマンガ

今までたくさんのマンガを読んできましたが、何度も読み返してしまうもの、やっぱりこれだよな〜と思うものを5つ選んでみました。同じマンガが好きな人や、新しく読んでみようかなという人に出会えると嬉しいです。


【カードキャプターさくら/CLAMP】

この作品を出すとすっかり年齢がバレてしまいそうですが、それでも心のバイブル・永遠に燦然と輝く聖典のため、挙げないわけにはいかない作品。

まずなんと言っても主人公・さくらちゃんの可愛らしさは世界を救える。そして彼女が度々口にする無敵の呪文「絶対大丈夫だよ」。絶対大丈夫な気がする。

簡単にいうと魔法少女が魔力を持つカードを集めるというお話ですが、よくある変身ではなくお着替えであり、毎回異なるコスチュームがそれはそれは可愛らしく子供心に憧れたものである。反対に、子供向けとは思えないほど恋愛模様が多彩であり(国際・歳の差・同性・異種属など)、そのどれもがとてもナチュラルで、相手を想う優しい気持ちが描かれているのも魅力のひとつ。

さくらちゃんの一番の親友・知世ちゃんがさくらちゃんに言う「私の幸せは、自分の好きな人(さくら)が幸せであること」なんて、私はいまだに思えないよ。エゴが凄いよ。

それでもさくらちゃん達のように「優しくて相手のことを思いやれる、素敵で可愛い女の子になりたい」と、いつも自分の心を明るく励ましてくれた大切な作品です。


【夏目友人帳/緑川ゆき】

人との区別がつかないほどハッキリと妖が見えてしまうばかりに気味悪がられ、親戚をたらい回しにされ続けた主人公・夏目貴志が心優しい藤原夫婦に引き取られ、周囲の人々や妖との関わっていく心温まる物語。切ないお話も多いのですが、とにかく全ての登場人物が心優しく温かさに満ち溢れており、魂が浄化されます。

全話じわっと涙が滲んでしまうのですが、特に好きなのが15巻のカラスのお話。(ネタバレ注意です)

夏目の保護者である塔子さんがいつも庭でひとりぼっちでいるカラスを心配していると、夏目が「白いカラスが隣に寄り添っていますよ。」と声をかけるのだが、白いカラスは妖なので夏目にしか見えておらず不思議に思う。それでも塔子さんは「ひとりぼっちじゃなくて良かった。白いカラスはきっと美しく、日の光に光って見えにくいのね。」と思うのです。

‥心優しすぎませんか?私のオカンだったら「ハァ?」で終わってますよ。自分には見えず理解が出来ないからと言って決して否定せず、相手の言葉を受け入れきっとこうなんだろうなと思う想像力と優しさ。こういう風に人と接したいものです。


【HER/ヤマシタトモコ】

「私の方がイケてるはずなのになぜ選ばれないのか?」「周りと同じでなくてはならない焦り」「トラウマのせいで誰も愛せない」などなど、悩みを拗らせ爆発させる彼女(HER)達が、毎日の中で気付きを見つけていくオムニバス。

どの感情も自分にも心当たりがあるし、この子は学生時代の私だな、この子は結婚に焦っていた時の自分だな、そしてこの子は10年後の‥と、どのキャラクターにも愛着が湧いてしまう。

少し年齢も重ね、未来に不安を感じる美容師である彼女の「もし歳をとってひとりでどれくらいさみしくてもジョーカーは引かない。今自分の手元にあるカードも一枚も捨てない。」という独白がとても好きだ。白髪に恐怖を感じていた彼女が、真っ白な白髪をなびかせ歩くかっこいい女性を見てそう思うのです。

ところでこれ、男性はどんな気持ちで読むのでしょうか‥かなり興味があります。作中の男性は「女の人って超ずるい。醜い。」とズバッと言ってくれています。


【湯神くんには友達がいない/佐倉準】

お一人様大好きな湯神くんと、要領が悪く友達ができない転校生のヒロイン・ちひろを中心に、高校生活を描いた脱力系日常マンガ。

ぼっち系のマンガや作品は数あれど、湯神くん(趣味は落語)は本当に心底友達を必要としておらず、周りから浮いていても己のポリシーに従って毎日をエンジョイしているところが素晴らしい。ぼっちだからと無視されるわけではなく、ポリシーに従うがゆえのトラブルを結構起こしてちゃんと厄介がられているところも面白い。

対してちひろは典型的なお人好しの空気読みで、ものすごくいい子なのに厄介ごとを押し付けられていたりするザ・日本人。そんなクラスに馴染もうと悪戦苦闘する彼女への湯神くんの辛辣な言葉が胸に突き刺さります。

「他人なんかアテにするから傷つくんだ。俺の味方は俺だ。俺には俺がついているから大丈夫!」「無意味なことに金と時間と気力を使って消耗する‥それが趣味の醍醐味だ!!」

めちゃくちゃ良いですね。誰とでもコミュニケーションをとって円滑に生きることや多くの人と仲良くなることが美学のような世の中ですが、こんなことを言いながら楽しく過ごしていきたいものです。


【ジョジョの奇妙な冒険/荒木飛呂彦】

もうジョジョに関してはどの部も影響を受けた好きなポイントがありすぎて各部数記事ずつ書けるレベルなので、もう好きなセリフだけ少しピックアップしようかと‥。いつか別途語りたいです。(現在第8部連載中、総巻数は100巻を超えてます。)

他人を負かすってのはそんなにむずかしい事じゃあないんだ‥もっとも『むずかしい事』は!いいかい!もっとも『むずかしい事』は!『自分を乗り越える事』さ!ぼくは自分の『運』をこれから乗り越える!(4部:岸辺露伴)
『結果』だけを求めていると、人は近道をしたがるものだ‥近道した時真実を見失うかもしれない。やる気も次第に失せていく。大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている。向かおうとする意志さえあれば、たとえ今回は犯人が逃げたとしても、いつかはたどり着くだろう?向かっているわけだからな‥違うかい?(5部:先輩警官)
生きるという事はきっと「思い出」を作る事なのだ(6部:F・F)
オレは「納得」したいだけだ。「納得」は全てに優先するぜッ!!でないとオレは「前」へ進めねえッ!「どこへ」も!「未来」への道も!探すことは出来ねえッ!!(7部:ジャイロ・ツェペリ)

全部から紹介したかったのですがキリが無いのでぱっと浮かんだものを並べてみました。毎日の中でなにか迷ってしまった時、これらの言葉は道を示してくれます。

ちなみに二つ目の『結果』〜なんてモブ警官がサラッと吐いてるセリフなんですよ、凄すぎませんか、ジョジョ。ページをめくるたび衝撃と面白さに出会えるのでぜひ読んでみてほしいです。


ではでは、以上私を構成する5つのマンガでした。

さくら、夏目、ジョジョに関してはアニメもシリーズ化されており、どれもスタッフさんの愛を感じる素晴らしい作品となっておりますので、お時間のある方はぜひ合わせて楽しんでほしいです。


マンガから新しいことを学び、日常を生きる中で出会ったものをマンガの中に重ねてまた新たなものを見つける‥そんな毎日です。




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