アセルヒトリノ夜(20200602日記)
実際のところ焦ってる、とは少し違うんだけど。
今朝長年の友人から「実は離婚した!そして再婚した!」とあっけらかんとした連絡が来た。私もそいつも昔からフラフラと過ごしてきたので別に全然驚きはしないんだけど、生きるスピードが速いなあとは思う。人生100年だとしたら、あと2〜3回は結婚できそうだ。
私はと言うと、どうしても誰かと一緒に暮らしていくイメージが湧かなくて、結婚の話が出るたび嫌になってしまうし、関係を終わらせてしまうこともある。そして「こんなに非の打ち所が無い人でも無理なら、誰とでも無理だろう。」と思う。
毎日暮らしてると、いまだに結婚しなくちゃいけないんだなと感じることは多い。会社の制度も結婚して子どもがいる人に優しい。若い独身なんて、全国どこへでも飛ばされ現場で擦り減るだけなんてこともある。
好きな人とたまに会い、自由な時間を過ごし合う関係で居続けられないのはなんでだろう。本当は本人たちが納得してればいいんだろうけど。でも、多様性の時代と言いつつ緊急事態宣言が解除された途端一斉にテレワークをやめ満員電車に揺られるように、少なくない人が疑問に感じているところへ大きな力で流されていってしまう感覚がある。
欲しいものが手に入らないことはとてもつらい。
ただ、欲しくないと思うものを手に入れないといけないというのはもっとつらい。
もっと若い頃は足りないものを求めて至らない自分を責めたり悔しい思いもしたけれど、年齢を重ねるといかに要らないものを捨てるかに、とても苦心してしまう。