スガシカオを追いかけて、働き方を変えたい(20200530日記)
普通の会社員として生活を立てているのですが、どうも最近働き方を変えたい。テレワークを経験してから余計に思う。
正直、そこそこ大きな会社に在籍しているので「今どき終身雇用なんて時代遅れだし会社員も今後減る一方の職業だしなあ」と思いつつ、とは言っても不況や震災、コロナ禍にもビクともしないので将来が消えてしまうビジョンが見えにくい。
しかし、未だに大きな組織の中で数多くの仕事があるにも関わらず、その中に自分のやりたいことや進む道があるようにも思えず、結局どこにいて何をしてようが将来などぼんやりとすら見えなくて困る。「組織がしっかりしている」ということは自分が努力をしなくても他にサボっている人がいても仕事はある程度回っていってしまい、みんなから考えたり行動する力を減らしてしまうという側面もある気がする。
加えて自宅で黙々と仕事をするうちに、今まで組織の中で自分が思っていた以上に接し方に気を配り笑顔を作り、神経をすり減らしながら働いてきていたということに気がついた。自分のペースで仕事に向き合ってみると、結構楽しかったりする。
要するに、ちょっと疲れたし結構いい歳にもなったからいったん考え直すかーという気分なのである。今の環境のまま暮らしていくのは、しんどいかもしれない。
とはいえ、困難があるたび「組織の力が助けてくれた、ここにいてよかった」と思ったことも事実だから、安易に転職は考えづらい。あと単純に転職を実行するほど爆発するような気持ちや気力が今のところは無い。社内の人間関係も良好で、業務にストレスを感じることはあれど人の良さは素晴らしいと思う。(ここは他ではなかなか手に入りづらい強みだと思う。)
贅沢な悩みなのかしら、といつも思う。たしかに今ここに来るまでずっと努力は重ねたけれど、間違いなく運が良く環境に恵まれていた部分も大きい。
私の敬愛するアーティスト・スガシカオ氏はサラリーマンとして軌道に乗っていたにも関わらず、音楽の道に進みたい気持ちから28歳で辞表を書き、貯金していた100万円を元手に30歳という当時は異例の遅咲きでデビューを果たした。その後25年に渡って、私や多くの人々の心や思い出に残り続ける歌を届けてくれている。
そんな経歴を知っているから、私にとって「28歳」や「100万円」はとても特別な数字で、ここから跳ね上がっていけるという希望を与えてくれるのだ。
数字の上では、まだ自分は跳ね上がっていけるラインにいる。「どんな道に進みたい」という部分がスッポリ抜け落ち、目の前のことを一生懸命に、なるべく面白く取り組むことにしか能がない自分がどこまで上がっていけるのか?自分で考えたり行動する力は枯渇してはいないか?
今年もあっという間に夏が近づいてきてしまったなあと思いながら、何度も何度も考えている。