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インド出張初体験者の走り書き(2023 年)

これは何?

2023 年 3 月、私は初めてインドに出張で伺いました。これまでいくつかの国に海外出張で伺ったことはあったのですが、コロナでこうした出張が減ったことから色々なノウハウが抜けて落ちていると感じていました。もし直近でインドに行く方にお役に立つ情報となればと思い、走り書きを残すことにしました。

事前準備

e ビザの取得

出張が決まったら e ビザを取得します。

取得方法については様々なブログサイトが公開されているのでそちらを参照いただければ基本的には問題なく取得できると思いますが、申請に必要な要件に詳細な滞在先の情報が必要になるので、滞在先を含めた出張の計画を 1 か月前に完成させ、e ビザの取得手続きを進めることを強く推奨します。

Visit Japan の申請

入国時の手続きを簡素化するために必要です。ワクチンの接種証明書をアップロードする必要がありますが、今回現地で国際 wifi 経由でアップロードするとうまくいかない現象が発生していました。事前にアプリをダウンロードして、日本にいる間に申請をしておくことをお勧めします。

日本から持ち込むお土産

インドの方はベジタリアンの方が少なくないので何を先方が食べることができるのか事前に把握しておく必要があります。またベジタリアンの方でも様々な許容範囲があるので、牛乳や卵は大丈夫か、魚介類が大丈夫か、お酒を飲めるのか、などが分かるとお土産にもバリエーションが出せます。

インドではこちらのブログにあるような緑の日の丸マークをよく見かけました。機内食でも徹底されています。

グルテンフリーの米粉うどんとかは日本らしさを出せて良いのではないかと思います。今回私は大阪のお土産として食品サンプルを買っていったのですが、これはこれでなかなか良かったです。

フライト時間

日本から8時間、帰りは 7 時間程度です。気流によっては食事の提供が遅れたりすることがあり、ほとんど寝れないケースもあります。機中泊の場合は事前に食事をとったうえで、睡眠薬を服用することも視野に入れた置いた方が良いです。国内移動も広大なインドでは時間がかかります。移動日を考慮した出張計画を立てることを推奨します。

出張中

移動について

公共交通機関で移動することは基本的には難しいです。特にバスは私にはどこに行くのかよくわからず、地元の方の助けがないと乗ることもままなりません。このためタクシーでの移動が専らとなります。タクシーはプリペード式か、Uber かのいずれかを強く推奨します。英語を話すことができないドライバーの方もいるので、うまくシステムに頼りたいところです。
デリーの場合は空港から周辺に移動するための地下鉄があるため、初めてインドを訪問する日本人には便利でした。クレジットカードは普通の窓口では使えず、カスタマーサポート的な窓口に行く必要があります。空港を出る前に日本円からルピーに両替をしておくと便利ですが、レートが正しく計算されているかをよく確認しましょう。

デリー空港の地下鉄入り口。
チケットを購入すると、このような QR コードが発行されます。
QR コードをここにかざしてプラットフォームに行きます。中国上海と近い仕組みですね。

交通事情

空港周辺はともかく、市街地は舗装されていない道路や電線が目線に垂れ下がっている場所なども少なくなく、特に歩いて移動するには注意が必要です。歩道が整備されていないことも多く、車道を歩くケースも少なくありません。また17-18時はラッシュ時間帯で渋滞がひどく、また舗装されている道路でも至るところにバンパーが設置されているのでタクシーはよく揺れます。酔いどめがあると安心です。
また歩行者用信号が整備されていないので、気合で車道を横断する必要があることもあります。出張の際には前入りして、目的地までのロケハンをしておくことをおすすめします。歩道橋的なものが所々にあるので、それを探しておくとスムーズな印象です。

歩道橋の様子。基本的にはバス停へ向かう物のようですが、歩行者が大通りを渡るためには非常に役立ちました。

飲食

基本的には火の通ったものだけを食べることを強く推奨します。特にサラダは危険で、カレーは比較的安心できます。私にはスパイシーすぎることも少なくなかったため、よく less Spicy とお願いしていました。安全のため夜寝る前に百草丸などを予防的に飲んでおくと良いかもしれません。
また水道水も飲むことができません。髪の毛を洗う際に水が目に入ると結膜炎になる可能性もあります。洗った際には抗菌の目薬をさしておくと安心です。洗顔や歯ブラシはペットボトルの水で行いましょう。

ビリヤニ美味しかったです。お皿の周りにある玉ねぎは避けました。カレーはスパイシーです。

チップ文化

ある程度定着しています。タクシーに乗ったら100ルピー、ベットメイキングに10ルピー程度置いていました。

気候

3月に伺った際には非常に乾燥していましたので、のど飴を持っておきたいです。またクーラーが効いているところと屋外を行き来することになるため、頭痛持ちの方は頭痛薬をお忘れなく。長袖のジャケットなどがあると調節できて便利です。気候が厳しいシーズンも多いので、出張計画の時点で現地のスタッフの方と相談することをお勧めします。
突然の雨はよくあるので、折りたたみの傘は是非持っておきたいです。使った後は水道で洗っておくと、砂埃を落とすことができます。また予備のエコバックを手持ちする側の荷物に入れておくと何かと潰しが効きます。また 2023 年時点でマスクはほとんどの方はしていませんが、乾燥対策と土ぼこりへの対策を考えるとあったほうが便利です。

時差

インド(IST)と日本(JST)には3.5 時間の時差があります。日本のお昼からインドの皆さまが稼働し始める感じで、お互いが気持ちよく協働できるコア時間帯は 12:30 (JST)から 16:00 (JST)くらいまでです(インドでは 9:00 (IST)から 12:30 (IST)になります)。インドではいろんなお店が21時から22時くらいまで開いているので、お昼は比較的遅めな印象です。日本の午前中とインドの午後の時間をそれぞれのチームの単独作業時間にあてることが多い印象です。
日本人は概ね一週間くらいは日本時間に体が対応するので、インド時間の朝早くから稼働して、日本の午前中に仕事することも一応できます。早寝早起きを意識しておくと良いです。一方でインドから来た方は日本時間の朝がしんどくなるので、特に前半は配慮して差し上げると良いかと思います。

その他あると便利なもの

空港からホテルについた直後にレストランに行く余裕がないケースも少なくないので、日本食(カップラーメンや味噌汁とか)が移動日分あると安心できます。特にインドには麺類を食べる文化がないので、ラーメンがあると大変落ち着きますね。
コンセントは日本のものも使える処もあるものの、変換用のプラグがあったほうが良いです。またホテルによっては故障して使えないところも少なくないので、延長コード的なものがあると便利です。
トイレから出たあとや食事の前など水道水で手を洗ってから食べたためにお腹を壊すという流れがあるので、ウエットティッシュがあると安心できます。

帰るまでが出張

インドからのお土産

お酒は空港の中で買うほうが無難です。国内線でも機内には持ち込み不可なので、梱包してあずけることになります。ラム酒おいしいですね。
空港だけでは面白くないという方はスーパーマーケット的なところへ行くと雑貨が色々手に入って良いです。警備が厳しいので、手荷物を少なくして行くことをおすすめします。何も買わずに出ると警備の人がいぶかしがるので、何か買ってから出るようにしてください。市場に行くなら現地の方と一緒にしましょう。

終わりに

短期の出張で色々な場所を伺う必要があったので大変でしたが、現地の皆様、同僚に支えていただき有意義なものになりました。これからインドに行かれる方に少しでも参考になれば幸いです。

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