どういう世界(価値観)で生きていきたいか。働き方を考える時はここから。
とっても良い本に出会ったのでご紹介。
成功体験談や「生き方」の類の本は、よっぽど自分と背景や持って生まれた物が似ていない限り役に立ちません。(娯楽として読むのは別として。)
「アサガオ」(=自分)を育てたいのに「サクラ」の育て方の本を買ってしまった、みたいなことになります。
成功している人(のびのび、充実して生きている人)は「自分の育て方」と「方向」を見つけた人なんですよね。
でもそのハウツーは他の人には応用不可であることがほとんどです。なぜなら、人はひとりひとり育った環境や時代も違えば、生まれつき持っている素質もまったく違うから。ウサギが生き残ろうと思った時、他の動物を威嚇して追い払うのは効果が薄そうですが、すばやく走って逃げる技術を磨けば、生き残れる可能性がわずかでも上がりそうです。
やっぱり自分の強みを活かすほうがずっと楽に生きれるし、自信になります。そう、強みを活かせると「自分のままでいいんだ」と思えます。
話戻りまして、この『せかいいちやさしい〜』は自己実現についての「公式」が書いてあり、だれでも応用できる内容でした。「私は自己肯定感が低いから無理・・」と思わなくて大丈夫。
(以前、自分のネガティブさで悩む友人に武田双雲の本を貸してしまったことありけり。もちろん「こんなふうに考えられればいいけどね・・」と苦笑いで返されましたよ。武田双雲さん、お母様がすばらしすぎますね。もちろんご本人の努力ありきの今の名声ですが、あのような家庭環境は稀有かと。)
八木さんの本で一番大事だと思った部分を要約します。
「得意」「好き」「価値観」の3つが重なる部分がライフワークになる、ということはよく言われることですが、これ、考える順番を間違うと「何も残りません…」「好きなことは仕事になりません…」ということになりがち、とのこと。そう、考える順番が大事。八木さんが提唱するのはこの順序。
①価値観(=自分が何を大事にして生きていきたいか)
②得意(=自然と上手にできてしまうこと)
③好きな分野(=どんどん疑問が湧く分野)
なぜこの順番なのか、本にわかりやすく解説してありましたので、ぜひ読んでみることをおすすめします。
最初の「価値観」、私はずっと「平和な世界に住みたい」だと思っていたのですね。本を読みながらそこに載っているワークをいくつかやって(カフェでワークやる時間至福〜)、平和というより「安心して生きたい」のほうがより近いかな、と少し認識を改めました。「平和」だと世界に対する働きかけが重視されるニュアンスがありますよね。私の場合はより内面に焦点を当てる「安心」のほうがドンピシャです。
その下に「受容」「気品」「成長」「知識」と続きます。このキーワードも例がたーくさん載っているので思い浮かばない!ということなくできましたよ。
その後に考えるのが「強み」。私は「強みまるごと発掘講座」で山口由起子さんにこの部分はとても詳しく師事しました。一言で言うと、人間てすごい!と思いましたよ。八木さんの本にも「強み」の例が100載っていますので、自分の強みがわからない、という人も参考になると思います。
でも強みは「自然とできてしまうこと」なので、自分で気づくのがいちばん難しい部分。でも気づけて実際に仕事や生活に活かせるとすっごく楽になります。
私は「場に来た人をリラックスさせる」という得意技があります。なので、授業でも「導く」「コントロール」のスタイルより、生徒同士の活動をできるだけ多くするほうが、私も生徒もずっと楽しく良い感じになりましたよ。
特にHSPさんの場合は自信を持つことが大事なので、強みを活かせる仕事や環境、働き方を選ぶことはスーパー大事!です。(私はこの部分をお手伝いしたいなあ・・と思っているので、もし興味のある方いらしたらメッセージをお願いします)
では!「自分を知る」「人生の方向を定める」ためにおすすめの本でした〜。