2月からの『乃木坂46のオールナイトニッポン』はどうなっていくのだろう #乃木坂46ANN
(追記)
久保ちゃんが2代目パーソナリティに就任しましたね。2月16日からもたのしみ!
すっかり寒くなった今日この頃。新内眞衣ちゃんの『乃木坂46のオールナイトニッポン』残り出演数を指折り数えるばかりの毎日である。それを一時忘れられた12月19日は「お笑いのある世界に生まれてきて良かった」と思った次第だ。
そんなナーバス小噺はさて置き、考えたいのは2月以降の生活の話である。
新内さんは2022年1月末頃を目途に乃木坂46卒業、メインパーソナリティを務めていた『乃木坂46のANN』からも離れることが予告されている。
いちリスナーとしては、前タイトル『乃木坂46 新内眞衣のオールナイトニッポン0』(水曜27時-28時半)から、時間帯を移した現在(水曜25時-27時)まで、可能な限りリアルタイム視聴を続けてきた。
しかしながら、テッペンを超えた時間まで起き続けてリアルタイム視聴、翌朝当然のように働き出す、というのは、個人差はあるだろうが、中々身体に堪える。
なので重要なのは仮眠であった。個人差はあるだろうが、自分の場合はSHOWROOM『超直前SP』開始に合わせ、21~22時ごろ一度床に就き、0時30分には目を覚ますようにしていた。
ここで2~3時間の睡眠を確保することでリアルタイム視聴に順応してきたわけである。気づけば、何もなくても水曜日は20時頃から眠くなってくる身体になった。
番組視聴後は頭が冴えっさえでその後(6時くらいまで)眠れない、なんて状況に見舞われたりもしつつ、ともかく水曜深夜に合わせた生活サイクルがすっかり身体に「染みついている」のだ。それはもう、自動で。
で。ここで改めて自らに問いたい。
2月からの『乃木坂46のオールナイトニッポン』を俺は聴くのか?
◆
決して、パーソナリティが変わったら聴く気がなくなるとか、推しが出ないなら興味ないとか、そういう事では全くない。
むしろ新しい『乃木坂46のANN』にはワクワクしている。新内さん本人も755にてファンからの「(ANNを聴くという)毎週のルーティンが~」とのコメントに以下のように回答しているので、それにも応えたい。
しかし、そう単純な話か。メインパーソナリティが代わっても同じ番組として簡単に受け止められるものだろうか。
これは冒頭のようなナーバスとは全く違う話で。新内さん卒業を引きずるとかを抜きに、普通に、パーソナリティが代わるということは番組の捉え方に影響するもので。
2月からのことを想像してみても、(良い悪いとは全く違う観点で)同じ番組を引き続き聴き続ける、という感覚があまり湧かない。
言ってしまえば「2月からは(新パーソナリティによる)新番組『乃木坂46のオールナイトニッポン』が始まる」っていう感覚だ。
今、普通に、「新しく乃木坂のラジオが始まるんだ。聴こうかな、どうしよっかな」的な状態なのだ。
◆
いや、聴くのを避ける理由は無いので、聴いたらええがなって結論ではあるのだけども、それはさておき「新番組が始まる」っていう感覚がキモであって。
特に『乃木坂46のANN』はそれが大きく作用するように思う(リスナーびいきも込みですが)。
例えば、乃木坂46の出演するラジオ番組として、『乃木坂46の「の」』『らじらー!サンデー』『沈黙の金曜日』などが、メンバーのグループ卒業に伴うもの含め、パーソナリティ交代が実施され、代わるごとに色がガラリと変わっていたように思う。
『のぎのの』は進行役を交代してきたことで言わずもがな、『らじらー』は中元日芽香ちゃんのドラマティックさから星野みなみちゃんの掌の上で生まれた「おにぃ」への振り幅、『沈金』は中田花奈ちゃんの頃と弓木奈於ちゃんの現在とでもはやアシスタントMCとしての立ち振舞いが全く異なり、といった充実っぷり。
一方、出演メンバーが変わることで色がガラリと変わっているのは事実だが、いずれの番組においても、常に「同じ番組」であり続けていると(個人的には)強く感じている。
『のぎのの』は毎回(放送尺が短いこともあって)全体の構成が割とカチッと定まっており、それが"らしさ"を生んでいるように思う。トーク、コーナー、曲、読まれるお便り、合間に流れるフィラーまで含め、実質20数分にギュッと詰まった構成が、MCが誰であっても『のぎのの』感を損なわずにいさせている。
『らじらー』も同じくありつつ(コーナーは妙な独自の空気がある)、やはりオリエンタルラジオの存在が大きい。ひめたんにしてもみなみちゃんにしても、大園桃子ちゃんの重い愛にしても、「オリラジのお2人と乃木坂メンバー」という関係性の中で生まれたものだ。メンバーの個性を取り込みつつ、根底にあるMC同士の関係性が番組の色を支えている。
『沈金』は大まかには『らじらー』と近いだろうか。そもそも乃木坂メンバーは「アシスタント」という役であり、主のパーソナリティはアルコ&ピースである。「アルピーのお2人が彼女らをどう扱うか/どんな話題を持ち出すか」とか、「乃木坂メンバーはどう対応するか」とかが楽しみどころの一つであったりする。
一方、『乃木坂46のオールナイトニッポン』はどうか。おそらく(この3番組では)『沈金』が近い。そうでありつつ、新内さんの立ち位置はアルピーのお2人側に当たるはずだ。
『沈金』でのアルピーとメンバーの絡みのように、現在の『乃木坂46のANN』の一つの聴きどころとして、新内さんが「週替わりパーソナリティとどんな会話をするのか」とか、「そもそも週替わりパーソナリティとどんな関係性か」とかがある。
つまり、新内さんがグループ・番組を卒業することは、『乃木坂46のANN』の聴きどころがゴッソリ入れ替わることになる。
「テセウスの船」ですらない話だ。聴きどころがゴッソリ入れ替わったその番組は、これまでと同じ番組と言えるだろうか? やっぱり、(新パーソナリティによる)新番組『乃木坂46のオールナイトニッポン』っていう感覚じゃない?
※念押しするが、それを「悪くなる」とは全く捉えていない。「変わる」という話。
◆
メンバーが代わったとて、メインパーソナリティが「週替わりパーソナリティとどんな会話をするのか」とか、「そもそも週替わりパーソナリティとどんな関係性か」とかの部分が崩れるわけじゃない。
しかし本質的には、その具体的な中身、実際の会話や関係性にいつだって注目していたはず。結局、これまでの『乃木坂46のANN』は、上記文言の頭に「新内さんと、」が付いてこそだった。
前タイトル『乃木坂新内眞衣のANN0』の頃は1人喋りだったために、今以上に新内さん自身の人間性そのものがイコール番組の色、個性、聴きどころであったと思う。そんなこと ↓ を以前書いた。
例えば「『○○ちゃんが好きだけど、●●ちゃんも良いと思っている』という、1番ではなく2番目に推していること」という2推しという概念は、いつしか新内さんの不運さやうっかりさんの部分をそのまま表す言葉と化し、番組の重要なキーワードに育った。
そんな2推しをはじめ、フリートークにしても、ブース外のスタッフさんとのやり取りにしても、メールを受けての話題にしても、「新内眞衣から出てくるもの」が番組の骨組みにも肉付けにもなっていたのが『乃木坂新内眞衣のANN0』だった。
2020年4月からは週替わりパーソナリティ制を導入、『乃木坂46のANN』は、新内さんをメインに据えた出演者2人体制での放送が基本となる。
思えばそれ以前から、『乃木坂46のANN』では、コーナーをはじめ番組内で取り扱う内容が徐々に変化していた(毎週続けて聴かないと着いていけない内容は整理されていった印象)(ヌルっとやらなくなり触れなくなった『妄想あいのり名場面』とか)。
そして、2人体制にすっかり慣れた頃には、本質的な番組の色も変化したように思う。それは、かつての「新内眞衣から出てくるもの」から変化し、「新内眞衣と相手とのやり取りで見えてくるもの」になった。
上にも書いた新内さんが「週替わりパーソナリティとどんな会話をするのか」とか、「そもそも週替わりパーソナリティとどんな関係性か」とかである。新内さんは、同期メンバーや1期生とはただの友達同士のお泊りのようにケラケラと楽しく話し、後輩メンバーには偉ぶることなく壁なく優しく話している。
そんな様子から『新内眞衣に学ぶ1on1ミーティング』なんてテーマを思い付いたりもしたが、資料集めも学習も滞っており着手できずじまい。
(参考)
個人的に好きなのが、後輩メンバーとの対話である。書き起こしたものをいくつか載せよう。
一つは2021年6月2日放送回での弓木奈於ちゃんとのやり取り。4期生楽曲『猫舌カモミールティー』のフロントメンバーに選ばれた弓木ちゃんに対し、新内さんは楽曲について話を聞いた。
すごく「良い」ッ………!
続いてもう一つ。こちらは9月22日放送回のエンディングでの賀喜遥香ちゃんとのやり取り。
非常に「良い」ッ……!!
上記の「賀喜遥香のこと2回泣かせてる」発言の詳細を、新内さん自らインタビューで語っていたので、そちらも2箇所ほど抜粋する。
「救う人」だ……「人を救う人」の振る舞いだッ!
こうして新内さんは、いまだ堅くなりがちな4期生達を朗らかにほぐすのだ。
めちゃくちゃ気負っている弓木ちゃんから素直な「嬉しい」という言葉を引き出し、緊張がピークに達している賀喜ちゃんはじめ4期生3人を気楽に暖かく抱きとめている。
1、2期生との気のおけないやり取りも魅力的であるが、後輩との交流で垣間見える、新内さんの先輩、あるいは姉としてのエモーションが、現『乃木坂46のANN』でこそ感じられる魅力だ。
それこそ賀喜ちゃんは『乃木坂46のANN』に5回ほど単独出演しているが、どの回においても、新内さんにやけに懐いている様子がラジオ越しでもありありと伝わる。
我ながらたいへん興奮している模様。
賀喜ちゃんの様子からそれが感じられるくらいに、4期生と新内さんとの間で、先輩と後輩、姉と妹としての交流があったということであり、その片鱗が『乃木坂46のANN』内でも現れることがあったのだ。
それは3期生もだ。新内さんは後輩たちと気さくに接しては関係性を深めている。
よく出演する久保史緒里ちゃんのことをいつからか呼び捨てで呼ぶようになった辺りには更なる距離の接近を感じるし、先日梅澤美波ちゃん・佐藤楓ちゃんが出演した際には新内さんと仲良くする筒井あやめちゃんに梅が嫉妬していた。
それこそ久保ちゃん、梅の2人は『僕は僕を好きになる』期にhuluにて公開されたドキュメンタリー番組『僕たちは居場所を探して』にて、新内さんの言葉に度々救われたことを語っている。
山下美月ちゃんも『乃木坂46ANN』出演時の様子は言うまでもなく、また
『FRIDAY』内の連載『乃木撮』にてよくお互いを撮り合っていることからも新内さんとの仲の良さがうかがえる。
(2021年12月22日放送回で、「自称の仲良い後輩なんで」「自称なの? 私は仲良いと思ってるよ」とお墨付き的な2人の会話がありましたね)
◆
ともかく、個人差はあるだろうが、自分は『乃木坂46のANN』のこういう部分を楽しんできた。新内眞衣の姉としてのエモーション、それこそが2021年現在までの『乃木坂46のANN』であったのだ。
もちろん、秋元真夏ちゃんと何回お互いの家に行ってんだってほどの仲の良さ、和田まあやちゃんとの話が逸れに逸れて巻き起こる爆笑、北野日奈子ちゃんや鈴木絢音ちゃんなど同期の前でよく見せるやられ顔、いずれにしても心から楽しんできた。
1,2期生は新内さんが後輩ないし同期であり、かつ年齢も同じか上、関わり合い方はどのメンバー相手でも対等な雰囲気であったと思う。
『乃木坂新内眞衣のANN0』時代から定期的に1,2期生は出演していたが、見られる姿はそれに準ずるものだった。
その一方、『乃木坂新内眞衣のANN0』時代には4期生はそもそも加入前、3期生の出演も多くはなかったし1対1の構図は無かった。(今は人数的にも3,4期の方が多いし。)
故に『乃木坂46のANN』になって初めて顔を出したのだ。新内眞衣の姉としてのエモーションが。
後輩メンバーが訪れた際には、それぞれが「先輩・新内眞衣」を語ることもあれば、新内さんのおとぼけエピソード目撃談を明かす時もある。新内さん本人は謙遜したり恥ずかしそうに笑ったり、いずれにしても壁の無さを見せてくれる。
そんな風に、『乃木坂46のANN』には新内さんの「相手が後輩だからこその顔」に満ちている。
週替わりパーソナリティ制になった『乃木坂46ANN』とは、そういうラジオ番組であった。と、思う。
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だから、新パーソナリティに代わったとき、「それは新番組『乃木坂46のオールナイトニッポン』」っていう感覚になる。
『乃木坂46のANN』とは、新内眞衣の姉としてのエモーションなのだから。
このワードに頼るのはここまでにしておくとして、『乃木坂新内眞衣のANN0』の頃とは少し違う形ながら、結局「番組らしさ」を支えていたのが、彼女自身の人間性にもとづくアレコレであることには変わりなかったという事だ。
誰が引き継ぐにせよ、そこがゴッソリ入れ替わる以上は別物になるのは事実。良い悪いではなく、同じ番組名を冠したうえで変化するものは変化するのだ。
『ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン』のように、同じ作品世界でありながら、新たな「1巻」から始まるのが2月からの『乃木坂46のANN』である。
思えば、『スティール・ボール・ラン』における2人の主人公、ジョニィ・ジョースターとジャイロ・ツェペリは魅力的だった。新たに始まった『ジョジョ』の世界を牽引するのが彼らだったからこそ、違和感なく身を委ねることができた。
新メインパーソナリティを迎えてからの『乃木坂46のANN』も、きっと同様になるはず。
本当はこのあとまだ色々書いたけど変なんなったので全部消して簡潔にまとめたい。
最後に冒頭の問いへの解答を示そう。
2月からの『乃木坂46のオールナイトニッポン』を俺は聴く! 楽しそうだから!
以上。