夏の定番曲
私にとっての夏の定番曲と言えば、森山直太朗さんの「夏の終わり」です。いつの頃からか、この歌を知ってから夏になると聴いています。
森山直太朗さんの歌はいっときすごく好きになって、いろんな歌を聴いていました。実は「さくら」よりもこの「夏の終わり」の方が好きなんです。
久しぶりに今年も聴きにいきました。
(出典:(出典:森山直太朗のにっぽん百歌「森山直太朗 - 夏の終わり / にっぽん百歌【川越氷川神社】
風鈴、セミの鳴き声にベストマッチ。声も歌も歌詞もめっちゃ好きです。
夏はただただ苦手な季節でした。小学生のころは「夏休みの宿題やらなきゃ(今でも宿題が終わらなくて焦る悪夢を見ます)」、中学生のころは「受験頑張らなきゃ」。短大に入ってからは「バイトやらなきゃ(実際バイト決めてくるまで帰宅しても家に入れてもらえなかった)。
社会に出てからは「恋愛しなきゃ?(早く結婚しろ(子どもを産め)とせかされ。。)」、子育て中には「子どもどこかに連れていかなきゃ」。そしてやっと半生が過ぎて、就学も子育ても終えた今。
「正規職員が夏休みを取る期間は稼ぎ時」というフリーランスな夏。しかも猛暑で外に出るだけでも危険な夏となりました。「もうだめだ」と思い、今年の夏は仕事を減らすことにしました。
この企画のために「夏の定番曲」をいくら考えても、明るいリアル充実な曲は浮かんでこない(知らない)のです。
その一方で夏のお盆の時期、お別れした人たちに思いを馳せるひとときはこの20年くらい、もつことにしています。もしかしたらこの時期だけ、もうこの世界から立ち去った人たちがかえってきているかもしれませんし。
人生必ずしも楽しくて順風満帆な道を進んできた人ばかりではない。そんな人にとってこれまでの諸々を浄化し、たとえ消化試合であってもいいから少しでも前に進んでいくしかないんだと思わせてくれる。お盆ってそんなひとときであるように感じます。
もしご先祖様とか、自分に縁のあるだれかがあちら側から会いにきてくれたら、「うんうん。それでいいんだよ」と言ってくれているような。
「ただ貴方にあいたくなるの」
その貴方は幻だったのかもしれません。年々薄れていく過去の記憶の中で、経験してきた数多い喪失のなかで、もう風化しかけた思い出なのに往生際悪く手放したくないものばかり。
そんな自分の祈りをしばし赦してもらえる歌なんだと思います。