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さいたま国際芸術祭に行ってきた。🟢

さいたま国際芸術祭2023のメイン会場、旧市民会館おおみやに行ってまいりました。

感想としては、すべてが曖昧で、不可解で、「非常にはっきりとわからない」。

家に帰ってきてから、あれってなんだったんだ、、、?とか、
もしかして、あれはこういうことか!とか、色々考えを巡らせてしまいました。
そして、いろいろなことを見逃していた(かもしれない)ということに気づき、今月中にもう一度行くことを決めました。(会期は12月10日まで!)

さて、メイン会場の旧市民会館おおみやは大宮駅から徒歩10分ほど。
大宮氷川参道を歩いて向かうのも良いかもしれません。

日曜日の10時(開館時間)少し前に着きましたが、外で開館を待っている方が他に6人ぐらいいらっしゃいました。

受付で、チケットを交換。
私はフリーパス(会期中は何度でもメイン会場入場可能)を購入していたので特典としてチケットホルダーもいただきました。
また、11時から上映の短編アニメーション・プログラムの整理券もゲット。

そして会場マップをいただき、さあ見ていこうと思ったら大変。

会場の構成・構造がめちゃくちゃ難しい。
これは、実際に行かれた方でないと伝わらないかと思うのですが、例えば、階段を上って1階から3階まで行こうとしても、行けないのです。
3階に行くためには、一旦出口から出て、、、など、工程を踏む必要があるのです。
マップも、もしかしたらわざと分かりにくく作られているのかもしれません。スタッフの方に質問してみても、ふんわりとしか答えてくれない。(笑)

それでも、1時間ほどで会場全体をざっくり見てまわることができました!

個人的に目を奪われたのが、今村源の「うらにムカウ」。
これは本当に実際見て感じていただきたいのですが、現実世界の当たり前に対して、「で、これ、実際はどうなっているの?」という視点をもたらしてくれるような作品です。

今村源「うらにムカウ」

あと、荒川弘憲の「Jamscape Breath」がふらっと入った部屋で上映されていて、これも見入ってしまいました。

とにかく、説明書きだったり、順路の看板がまったくないので、作品との出会いも偶然という感じでした。


地下1階への階段も偶然見つけたので下ってみました。

L.PACKが作り出す空間、おもしろすぎる!
なにが意図的で、どれがそうでないのか。
なにがアートで、どれが日常なのか。
作品と自分(現実)の境界がわからなくなるような空間でした。


その後、大ホールに移動して、短編アニメーション・プログラムを鑑賞。


見てよかったです。大満足。
「サカナ島胃袋三腸目」、残酷さの中にある温かさ、不自由さの中にある自由さ、17分の中でいろいろなことを考えさせられました。
あと、絵柄が今まで見たことありそうで見たことない、レトロな感じ。
可愛かった。


ここまでで、ちょうど12時くらい。


本当はもっと会場をじっくり見るか、盆栽美術館に移動したかったのですが、私が病み上がりということもあり(先週5日間寝込みました。)、この日はこのへんで帰宅しました。



家に帰ってから、あれ見逃したな!ということが多かったのでもう一度行きたいと思っています。
(お土産・グッズも買い忘れましたし)


あと、忘れてはいけないのが「スケーパー」の存在です!

「スケーパー」とは今回の芸術祭のディレクションを務めている現代アートチーム、目[mé]の造語です。「絵に描いたような画家」の格好をした風景画家であったり、まるで計算されたかのように綺麗に並べられた落ち葉であったり、景色の一部になってしまったかのような人やものを表しているそうです。

これも実際に会場で目にしないとわからないと思うのですが、私も手すりに置かれているコーヒーカップだったり、窓をゆーっくり拭く清掃員だったり、あえてそこに倒されているかのような自転車とレモンなどを見つけました。

次回行ったときにはもっと多くのスケーパーに気づけたらいいな、、、



スケーパーの存在をずっと意識していたら、いつしか自分の存在も疑ってしまいそうな、なんだか不思議な感覚になりました。

これも目[mé]の思惑なのでしょうか。


今回の鑑賞を通して、やはりアートは鑑賞者がいてこそ成り立つものなのではないか、と強く感じました。
鑑賞者がいて、はじめて完成するアート作品がたくさんありましたね。

また、見る側であったはずの私たちが、いつのまにか見られる側になっている、、、という構造は新しく、とても面白かったです。

次回も楽しみです。🟢🟢🟢






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