マルゼン Walther P.38 GBB エアガン レビュー
(もっとも有名な2ndシーズン OP1から始まるように設定してある その次は歌詞付き)
テレレッテレレ
テレレッテレレ
テレレッテレレ
ルパン ザ サード!
マルゼン ワルサーP38
ガスブローバック
おすすめ度
82/100
このテキストデータの作成意義
もはやナチスドイツの拳銃ではなく大人気義賊的ヒーローであるルパン三世の愛銃
ただし原作のルパンは普通にド悪党
ルパンと同じac.41モデルというのもルパン好きにはたまらない
むろんドイツ軍好きとしても最高クラスにいい
あばよとっつぁん!
ちなみにとっつぁんはM1911A1を使用している
米軍払い下げの物を警察が使用していたためだが…ぶっちゃけマルゼンである
個体差が激しい
本個体は給弾不良以外はまともだったが…
試験環境
屋内 7m(廊下から部屋の端から端)
使用BB弾 (屋内)S2S0.2gプラスチック
弾速計 XCORTECH X3200 MK3
数値関連
初速
[77.77][76.08][76.32][75.88][75.95]
ちょっと初速が下がるのが早いため温めて安定させようとしてもこれという結果になった
実銃の簡単な解説とか
ルパン三世でも有名なナチスドイツで使われたワルサー社の拳銃
ショートリコイルが跳ね上げではなく後のベレッタ92Fにつながる銃身を後進させてロッキングブロックのロックを解除するプロップアップ方式を採用している
本仕様はブラウニングが開発したティルトバレル方式に比べて構造が複雑なうえ小型化しづらいという弱点はあるが跳ね上げがなく銃身も動くとはいえ前後動程度なので精度が良いという長所を持つ
半面先述の通り小型化できないこと、複雑なので多少ティルトバレルに比べ故障や劣化しやすいという弱点がある
後者はあの無視できる程度だが前者はあまり無視できるものではない
ただ米軍のM9はスライドの薄いところが強装弾では千切れた程度で後には機構やそれに由来する不具合は(最低でも目立つほどは)発生していないがP38は長らく使用された為かそうはいかず西ドイツ時代に威嚇八発 必中一投という言葉があったほど
ルパン三世に使われているのは本エアガンのモデルとなったac.41モデル
acはワルサー社の符号で1941年に製造されたという意味になる
一応ルパン三世に限らずもっとも有名なモデル
テレビスペシャルの「ワルサーP38」において元々ルパンはシルバーメタリックのワルサーを使っていたが昔の相棒(ドクターの正体)に裏切られて奪われたうえ逃げられたというものでそれから現在のac.41を使用したという話もあるし
ワルサーと緑あるいは赤のジャケットこそルパンのシンボルであり偽者あるいは影武者というべきルパンが多数いたという話がGreen VS Red(ただしルパン三世自体作品間は基本的にパラレルワールド的な扱いなのですべてを繋げたうえで作画の違いを別人と解釈した超異色作である)
このように作中でもルパン=ワルサーP38という図式が成り立っているほどワルサーはナチスのピストルではなく天下の大盗賊ルパン三世という印象が深い
あまりにも古すぎる見た目からP1やP4がお役御免になったらもうデューティピストルとしては終わったんだろ?と思われがちだが実は2019年まで陸軍が制式採用をしていた国がある
ポルトガルだ
とはいえポルトガルも2019年に重い腰を上げグロックを採用した…
だが2019年というまさに現代 タクティカルな装備にP.38のスライドから銃身がニュッと出たこの見た目のインパクトはまさにすごいことだ
因みに採用したのは1961年である この時点で結構遅い
…でも本邦も1986年の時点でシングルカラムを採用した拳銃運用思想が後進国なので…そう考えると一年遅れでH&K SFP9(VP9)を採用したので…ぶっちゃけ他の国の拳銃のこと言えないんですよ…
まぁデカくて扱いづらかったとはいえM1911A1はいい銃なのでね!まだわかる!でもその更新がP220ってどういうことよ!
米軍ですら1985年まで1911だったけど更新はベレッタ92だぞ!
所感
サイトピクチャ
まぁ正直あれですね
フロントサイトのブレードが薄くて視認性が微妙
でも正確には狙うことができます…精度微妙で当たらないけど
近影
刻印は恐らく打刻 うつくしい…
ちょっと傷が多いけどまぁ中古箱説明書付き6000円だからむしろ綺麗すぎる…
しかしなんで左排莢なんだコイツ…
現在じゃメーカーであるワルサーすら資料無くてわからん…らしいから…
小さな刻印がちょっと会ってやっぱりかっこいい
ベークライトを模したグリップ
しっかりと美しい見た目をしている
トリガーの動きはM9よりも美しい感じがする
ローディングインジゲーターはスライドを動かすと引っ込む
チャンバーにBB弾が入ってなくても飛び出るがそれでもあるのとないのじゃだいぶ印象は違う
セーフティとか
セーフティはデコッカーを兼ねるという結構近代的思想
トリガーは下がった状態で保持される
再びセーフティを戻すとこのようにトリガーが元の位置に戻る
実銃だとAFPSが入っているのでハーフコックなどが無くても安全性が高い
…いやマジで現代的な機能を備えた拳銃だな…
マガジン近辺
マガジンボトムのキャッチレバーは古い設計だ
ライフルと違ってレバーなりのアドバンテージは薄いがボタンのための開口部が減るからなかにダストが入りずらい上そもそもがキャッチ自体が削れたり破損しにくいとか
給弾不良の解消と軽い塗装
まず本個体はこのような給弾不良があった
手動で動かして戻す時はほぼ動くのだが、ブローバック時は大体1/2の確率でこうなりガスが減ったり冷えてくると確実に引っかかるようになる
原因と対策は後述する
マガジンを抜いてから
テイクダウンレバーを倒す
途中で引っ掛かるので
ショートリコイルさせると動く
あとは普通に前方に抜き取る
リコイルスプリング以外は現代で言うとベレッタ92に近い印象を受ける
リコイルスプリングは二本あるがあまり前進速度は早いって程ではない
一見してかなりごちゃ付いた印象を受けるスライド裏
スライドを抜き取る
そのまま前へ抜き取るだけだ
ロッキングブロックが目立つ
ロッキングブロック動作で削れないために金属のインサートがある
バレルユニットを抜き取るとシンプル
ノズルリターンスプリングはないのか?
内部の空気圧か何かで少し戻るが完全には戻らない
スライド自体が前進させるからだろうか
ホップ調整用のイモネジも見える
意外と調整しやすい
ロッキングブロックの動作
まず下がった状態
上がった状態
よく見るとなんかボタン状の物がせり出ているのがわかる
ボタンを押すと
押し下がる
つまりショートリコイルで銃身ごとスライドが後ろに下がりフレーム内部にボタンが衝突
ボタンが当たることでロッキングブロックが下がりスライドと銃身の固定が解除されるという訳だ
逆さにした状態で銃身を持ちぶら下げても銃身とスライドは離れる気配がない
だがボタンを押すとロッキングブロックが下がり(写真では上がっているが実際の場合は下がる)
スライドがするりとヌケル
わかりやすい
BB弾の給弾不良
さて銃身を外してスライドだけでちょっと見てみよう
完全に止まってんな
真正面から見るとわかるがBB弾が想定よりリップの上に行っておりリップに引っかかっているような状態だ
その上ローディングノズルのガス放出口とローディングを行う板状の部分が平行…
詰まり
↓マガジンリップ
゚○[ ]という状態だ
弾↑ ↑ローディングノズル
これをマシにするにはローディングノズルを斜めに削る…
゚○\ ]大体こんな感じにしてやればよい
なのでノズル全般を削るとガスに問題が出てくるので板の部分を斜めにする
うおおおおおけずりけずり!
非常にわかりづらいが軽く斜めになっているのがわかるだろうか?
因みにこの程度の施術でもほとんど給弾不良は起こさなくなった…さすがに圧力が下がってくると負けるが…
塗装のために分解だ!
さてついでに塗装だ
ワルサーP.38といえばやはりフランス戦線のパーカーライズドフィニッシュを施したグレイゴーストだろう
本来はac41にはあり得ないが私はインディのパーカーライズド(旧)が好きだ
好きすぎてインディのパーカーライズドのリニューアル前を探し出し二本買ってきたくらいだ
なあに黒が欲しいと思えばメタルパーカーを重ね塗りするとやや青が決まった真っ黒になってくれる 一粒で二度おいしい
なのでまずは軽く外装を分解
グリップはネジ一本で分解可能
ちょっとピンとか外れやすいのでそのために写真を参考に
グリップが再度はめずらい時はハンマーを少し動かすといきなりパチッとハマる
フレーム外メカニズムもルガーとは違う意味で工芸品のような拳銃だ
だからすぐ劣化する
塗装が終わる
明るいグレーっぽさのあるグレイファントムだ
グレイファントムは本来マウザー社やチェコスロバキアのブルノ造兵廠(後のCZ)がヴィシーフランス向けに作ったものだ
故に手間のかかるブルーイングではなく大量生産しやすいパーカーライズにしたと聞く
明るい灰色は目立つと不評であったらしいがそれアメリカ人の前で言ってみろ
…まあM1911系列もメーカーで全然違うから…
ある意味ではイサカやレミントンと同じパーカーライズとベークライトグリップで一緒だ一緒ォ!
同じマルゼンワルサーであるPPKとの2ショット
最初からメタルブラックというメッキのかかったPPKと自家塗装のパーカーライズド
違う金属感が対比してお得!