DENIX 4189 マスケッターソード カップヒルトレイピア 模造刀レビュー
DENIX 4189 マスケッター剣
レイピア
おすすめ度
76/100
このテキストデータの作成意義
レイピアと言えば華奢な奴か伊達男 あとはヒロインという印象は深い
マスケッターなので銃使い用のサブウェポンという扱いか
亜鉛合金の刃がいくら振り回さない模造刀とはいえ頼りなさすぎる…ジュラルミンで作ってほしい…
数値関連
全長
1078mm
刃渡り
853mm
身幅
22mm(根本部分)
重量
1008g
全装重量
1287g
実剣の簡単な解説とか
17世紀ごろに使用されたとされるフランス式のレイピア
ぶっちゃけ三銃士の剣
フルーレオブマスケッティア(ソードオブマスケッター)が正式名称らしくそのため輸入名はマスケッター剣とかそんな感じというらしいな
主に護身用や決闘や市街戦で私物として使用された紳士の剣…だが元は戦争で(資金不足か銃火器が発展したからかなのかは諸説あるが)鎧が廃れたので軽量の剣で切ったり突いたりします☆のガチ兵器
ただし以降は基本的により軽量化したショートソードやもう少し分厚くしたブロードソードなどにお株を奪われる
因みに初期のレイピアはかなり斬撃も可能だったが段々と象徴的な装飾物…ぶっちゃけ日本で言えば江戸時代の刀みたいなものになっていったので段々と細く刺突専用になっていたという
それでも全く刃が無い 切れないは流石に嘘だしそんな簡単には折れない
練習用のフルーレと勘違いされてる説あり
あとリーチが短い印象があるがむしろこの模造刀でもわかる通りかなり長い方だし割と重い方の剣である ただしポンメル無しでもかなり手元寄りの重心だが
因みに刺突こそが殺傷力が高いとかよく言うし日本においても「刀は突くもので槍は叩く物」というが
実際の場合特に日本の方は間違いではないが大分甲冑着こんだ合戦寄りの考え方である
刀も含め刀剣類はぶん殴ると切り裂くの中間と言っていいぶった切るものである
ただしこれは鎧を装備してなかったり軽装の場合という注釈が付くが…
そして切る=振り回すという行為はかなり目に付きやすくとにかく防ごうと思う攻撃だ
切るとは言うが切れ味はあれば良いが必須じゃない
必要なのは打撃面が薄くなっているので殴れば切れなくても防いだ腕が「骨が折れる」切れ味が良ければ「腕が落ちる」というのがポイントだ
防御させる時点で行動を封じさせやすくさらに腕でも当たれば戦闘不能にしやすい
対して刺突は正直ガードさせる能力に劣るし当たっても即座に行動不能になりにくい
例え心臓を突き刺しても即死…と言っても血流が完全に脳機能を止まらせるまでは数秒くらいはあるし非致命的な場所なら興奮作用もあるので普通に反撃を食らうので剣で突くのは相打ち覚悟ばかりだ
最悪脳幹に刺さらないと頭を突き刺しても反撃は理論上…というか実際にされるらしい
これを現代戦に解釈すると銃剣戦術となる
日本軍は刃が強いからととにかく刺突!だったが米軍は行動不能にさせるために銃床で殴りまくってから刺突するという戦術を行った
じゃあ槍より剣の方が強いじゃん!ファンタジー最高!とは問屋が卸さない
その打撃力…たとえ刃の攻撃力をもってしてもデカい槍で遠心力を付けて殴った方が簡単に敵を昏倒させられるからだ 鎧を着てても衝撃は貫通する
対して剣はリーチで劣り鎧相手にはそこまで衝撃力は無い(結構簡単に脳震盪を起こす頭は除く)
切れ味なんてそんな大して… とはいえ何とか懐に潜り込めれば隙間に突き刺すにはちょうど良い長さになるから槍は叩く刀は突くになったと思われる
だが短槍とかだとそうもいかないが
じゃあ槍強いじゃん!剣はただの象徴かよ!と思えば…なんで騎士にしろ貴族にしろ武士にしろみんな刀剣を持つと思う?
答えは簡単 鞘に入れて携帯しやすいから
強力な長い槍はそうもいかない 大体屋内に入ろうと思うと背負ってると引っかかる持ってると自分も周りも邪魔だしむき出しの武器持ってるという威圧感がすごいので無駄に警戒されまくる
戦闘と平時を短時間で繰り返すような場合…ファンタジーなら冒険者だったり勇者だったりが剣を好むというのは刀剣がかっこいいから以上にこの平時でも常に腰において置ける取り回しの良さがポイントだ
そして同等サイズならその刃による攻撃力が理論的な最強となるからだ
結論としてはどれだけ乱雑に殴れるうえ出来れば斬れるような頑丈な剣は手頃なサイズでは最強だが合戦では槍に負ける
レイピアは携行性と見た目を突き詰めただけで武器としては微妙というところ
そもそも決闘は殺害まで至ることはあまりなかったのでそれで丁度良かったのだろう
所感
細身の刃はぶるぶる震えるので少々亜鉛合金なのですぐに折れそう…非常に破損が怖い
ガード(鍔)はいわゆるカップヒルトモデル
ヒルトは本来柄を意味する
普通の剣ならガードと言われる部分の横一文字の鍔はキヨンと呼ばれる
キヨンより上の部分は柄ではなくリカッソとなる
普通に握るよりもガード内の鍔に指をかけてこうやって握るのが一般的
こうやって握る流派もあるらしいな
ボタンを外せばここまで分解は容易にできる
ガードも本来は外れるが多少左右に揺れるが固着しており下手に外そうとすると折れる為断念した