S&T Lee-Enfield No.1 Mk III* リー・エンフィールド エアガンレビュー イギリス 英国
これが血統の差というもの…思い知るがいい!
ただしドルフロの梨園さんはWW2くらいに採用されたNo.4 Mk1です
ドルフロ指揮官だけどエアガンに興味ある人向け?
でっかい箱だねぇ
LEE ENFIELD NO.1 MK III* AIR RIFLE REAL WOOD
STSPG19RW
Lee Enfield No.1 Mk III* エアー リアルウッド
説明書と保証書(やほーしょっぴんぐで購入)
デ ェ ェ ェ ェ ン
S&T Lee-Enfield No.1 Mk III*
エアコッキングボルトアクション
おすすめ度
60/100
このテキストデータの作成意義
S&Tボルトアクションの中で一番調整が難しかった
というか長すぎ 重すぎ
ボルトはコックオンオープニングで再現性低い
ボルト固い トリガーも固い 全部重い
ドルフロの梨園さんはNo.4Mk1
試験環境
屋内 7m(廊下から部屋の端から端)
使用BB弾 (屋内)S2S0.2gプラスチック
弾速計 XCORTECH X3200 MK3
音量計 サンコー RAMA11O08
数値関連
発砲音量
弾装填 94.3dB
空撃ち 98.1dB
初速
純正 初期
[82.52][84.01][83.12][83.15][81.46]
う~ん… 上下差2.55m/s
マルイパッキン変更
[71.33][71.52][70.83][71.26][70.91]
上下差は大きく減って0.69m/s
だが初速が大幅に遅くなった…が上下差は減っている…どうして…?
パッキンの摩擦力が強い可能性はある
インナーバレル長 570mmて…
エア容量絶対に足らないでしょ…
アウターバレル内部はただの筒状であるため切り詰めた方が初速が上がるかもしれない
「マルイパッキン」「PDI RAVEN 01+ 500mm」
[76.54][76.63][74.23][75.37][76.21]
さんざんじゃないか…
5000円近くしたんだぞそのアウターバレル…
これが内径が狭すぎるせいなのか短くしたせいなのかは不明だが基本的に安定しないのは内径の所為だと思う
やっぱり6.01mmはBB弾を選ぶな…
サバゲ用グレードには合わないのだろうか
「マルイパッキン」「S&T Kar98kAnotherバレル(470mm)」
[85.59][86.63][86.65][86.17][86.17]
うわあああああああ!!!めっちゃ初速上がった!!
皆もせめて430mmにすると良いかもしれないね!
「スナイパーカズ 一撃 ニトリル50」「S&T Kar98kAnotherバレル(470mm)」
[84.52][85.63][84.23][84.10][85.34]
…アレだね 最近イモネジのすばらしさが良くわかって来たよ…
やっぱりパッキンが柔らかいから初速が下がるんだ
「スナイパーカズ 一撃 ニトリル50」「S&T Kar98kAnotherバレル(470mm)」「ORGA Magnusスプリング L96用」
駄目だね 駄目よ 駄目なのよ
「スナイパーカズ 一撃 ニトリル50」「S&T Kar98kAnotherバレル(470mm)」「ORGA MagnusスプリングL96用 5巻きくらいカット」
[93.54][96.28][95.33][95.33][94.87]
ヨシ!とは言いたいが安定性が…
いつも言ってるけど測定って20回くらい撃っての一番安定している連続しての5回なんだよね 具体的には72.43~97.23位で結構ばらけるのよ
「スナイパーカズ 一撃 ニトリル50」「S&T Kar98kAnotherバレル(470mm)」「PDI 不等ピッチスプリング 低出力430mmバレル用」
[84.34][85.63][85.26][84.95][84.91]
まぁそれなり…
「スナイパーカズ 一撃 ニトリル50」「PDI RAVEN 01+ 500mm」「PDI 不等ピッチスプリング 低出力430mmバレル用」
[87.68][87.23][87.23][86.11][87.39]
折角だからと500mmに戻すと割りといい感じだが
稀にというか数発に一回は最少初速85.34~92.34で大幅なぶれが発生することはある
まぁもうしばらくこれでいいや 疲れた
実銃の簡単な解説とか
SMLEは「Short Magazine Lee-Enfield」の略
マガジンが短いのではなく、取り回しをよくするために銃身長を短縮されたことに由来
エンフィールドはエンフィールド造兵廠でリーは設計者の事
設計者は ジェームズ・パリス・リー
グレートブリテンはスコットランドのホーイックで生まれてイギリス連邦のカナダに移住 最終的にアメリカに移住した
1879年にマガジン式ボルトアクションライフルリー・メトフォードライフルを制作し9年の試験を経て1888年に採用されたが…
時代は大きく変わり黒色火薬から無煙火薬が主流となった
リー・メトフォードも無煙火薬を使うことを予定していたが70年代から80年代初期の無煙火薬の技術は乏しくそれ以前はニトロセルロースだったが実用的になったのは1884年のB火薬が主流であった
1887年にはイギリスでもノーベル賞で有名なアルフレッド・ノーベルがバリスタイトを製造
そして1889年…現在でも無煙火薬の中で主流とされるコルダイトがイギリスの協力の元開発された
ノーベルのバリスタイトと「ニトログリセリンとニトロセルロースの混合物」という辺りが非常に似ていたため裁判となったが結局敗訴
コルダイトの方が汎用性が高かったため現在ではコルダイトが主流
さて、こうやって89年に現在まで使われる実用性の高い無煙火薬が生まれたことでリー・メトフォードはわずか一年で旧式中の旧式となってしまう
B火薬程度なら…だったが完全にここまでくるとたった数年でも更新しなければいけない
それほど黒色火薬は時代錯誤にもほどがある物になった
黒色火薬の多量の白煙は遠くからでも目立ち 仲間の誤射を受けないためにも更に自身も目立つ服を着る必要がある
逆に自分の索敵能力は下がりと悪いことだらけだ
そうして生まれたのが1895年採用 リー・エンフィールド MLE(Magazine Lee-Enfield)である 当時は後続が無かったが後々MLE No1Mk1と呼ばれる
なおメトフォードとエンフィールドはかなり近しい関係であり、ほとんど設計が変更されていない
マガジンを採用したりなど優秀な設計であることもあるが、そもそも元々使えるように設計はされていたので、無煙火薬の圧力に負けない素材やライフリングに変更して少しデザインが変わった程度と言っていい
翌年には騎兵銃(カービン)として銃身長を30.3インチから21.2インチまで切り詰めたLEC(Lee-Enfield Cavalry Carbine)を採用した
1903年には130mm短縮して、歩兵騎兵両用銃となるSMLEを設計1904年1月に採用した
後の物と比べSMLE Mk1(SMLE No1Mk1)と言われる
それを基にリアサイトを簡略化したU字型 装填排莢をより確実にするものに変更 そして空気力学に優れた新弾薬Mk7弾に対応したのがMk3である
Mk2は車載銃
Mk3の仕様に変更したMk1をMk4という
このSMLE Mk3(Mk4)を使用して第一次世界大戦に臨むのだが、量産には非常に手間がかかるということで、あまり使わないマガジンから弾薬が供給されなくなる機能であるマガジンカットオフ機能と長距離照準器を省くことにした
これが本エアガンであるMk3*である
一応この時代もテレスコープあるからね アイアンサイトで1km以上とか普通狙えねえよ 狙えるやつには普通のMk3渡すわで十分
エアガンにもどっちもいらない子だからちょうど再現には良いのだろう
取扱説明書
各部の名称とか
マガジンの取り扱いとか
コッキングの仕方とか
90度起こす必要はなく30度くらいで十分に動く
その為1分間に10発(熟練者なら40発)撃つ マッドミニット(狂気の一分間)を再現できる
コッキングピースは摘まんで後ろにやっても
給弾されない程度に動かしても固定されるので撃たなくても遊べる
サイトの調整方法とか
右側のダイヤルは確かに微調整には良いのだが結構勝手に回るのでいつの間にか最低値になってたりする やめてけろ
カスタムできる&木材部分程度の分解
ハイスラでバラバラにしてやろうか
必要なもの
大き目なマイナスドライバー
普通のプラスドライバー
ラジオペンチ
下部と側面のネジを取り外す スリングスイベルのネジは取らなくてよい
取ります
下部は木ネジと覚えておきましょう 無くしそうなら側面ネジはフロントサイトガードに仮止め推奨
このネジを外すんですが上から見ると
蝶番的なものになってるんですね つまり折れる
外れまーす
外れることでハンドガード上部も外れまーす
ドライバーとラジオペンチで指してある場所のネジを外します
トリガーガードと一緒に持ち上げながら外します
トリガーガードと一緒に持ち上げるのがコツです
上部の最後の一つはクリップで挟んであるのでマイナスドライバーで強引にこじ上げます
結構固いのでガタつかないのが良いですね
因みにインナーバレルユニットにアクセスする場合一番面倒なここを必ず外す必要があるという結構ゴミな仕様です
ストックは普通にこのネジを外します ネジ頭がひらぺったいって言う事を覚えておくと分かりやすいですね たぶん 知らんけど
本物は真鍮を使用してるので塗装で再現してるらしいっすね
メッキにしろよ
ではストック外しです
見えますかね?奥の方に六角ネジがあるんですよ かなりクソ長い奴が必須です
外すのに一苦労です
後述の部分を外してからやったのでパーツが先に撮れてますが気にしないでください
アウターバレルユニットとシリンダーユニットを分解します
P28624とある場所の下のネジを外します 裏側にも2本あります
次にはトリガーボックスをお出ししましょう 見ての通りネジが2つ見えますね 裏側もあるので4本です
トリガーガードも外しておきましょう 根本の丸頭のネジです
はい
ストックを外すのは先に書いたのですが実はここを見た時絶望しました
裏から取れるわけじゃないのかいって…
まずこのエスカレーター式の押す羽を取りましょう
見ての通りインナーバレルの固定みたいなタイプです
外したらエキストラクターとの噛み合いに注意しながらボルトハンドルを引き抜きます
エキストラクターの突起から穴を逃がしましょう
シリンダー分解
まぁ普通に二つ穴ですね ラジオペンチで強引に回せます
シリンダーヘッドは最初からダンパー付きです
シリンダー外径24mm内径22mm スチール製
ピストン内径14mm おそらくアルミ製
スプリング外径13mm 内径10mm PDI太径相当
内部はグリスをひっぺ替えしてからたっぷりとグリス塗ってからシリコンスプレーで滑りをよくしました
気密はほぼパーフェクトで完璧のぱーぺきで指で押さえて10分程度ならエア漏れなし
だからと言って滑り自体は悪くない
いいね…すごくいい…
スプリングが弱すぎる以外はな
トリガーボックス解体
さてトリガーボックスですが見ての通りVSRコピーではなくバーティカルシアのAPS-2タイプですね
ピストンもよく見ると90度のやつが付いてます
ピストンと引っかかるシアのみスチールです
分解するとこうなっています
結構面倒な仕組みですね
トリガーのバネのみ取るのをお勧めします
トリガーが軽くなります
ついでにトリガー両面に3mm0.1mmシムを挟んでガタを無くします
さぁアウターバレル解体
まずエスカレーターを取ります 根本のネジ一本です
あとホップ調整用のつまみも取ります
前方のネジも取ります
チャンバーユニット解体
ちょっとずつ動かして取れました
アレンジこそ加えてありますがすごい慣れ親しんだVSR感がしますね
分解した姿はまごうこと無きVSRなのだ
インナーバレルはVSRタイプの切り欠き アーチあり 570mm
ホップアームは微妙に円弧を描いておりBB弾の形に添って置ける優れもの
木スト加工
必要なもの
・根気
死ぬほど疲れる
・音楽
周回並みに単調なので必須
おすすめ音楽は最後辺り
・時間
乾燥が長いので三日くらい 休みは初日か2日くらいあればいいんじゃない
・紙やすりか金網やすり 100以下沢山 200~300ヤスリ3枚以上 400ヤスリ3枚以上
と言っても今回100以下の物を買い忘れてしまい120の金網ヤスリで9割頑張りました
・ステイン
使用したのはカインズの筆のいらないステインカラーズ アマゾンには当然ないのでご自分でお探しください
オイルステインと水性ステインなら水性の方が吸い付きが良い
勘違いされがちだがオイルステインはオイルが気化すので基本的にオイルフィニッシュにはならない
ワトコなど一部はオイルフィニッシュを兼ねる
・亜麻仁油、荏胡麻油、胡桃油、ワックス、蜜蝋
使用したのはニッペのヴィンテージワックス
前者の食用でも見かける油も後者のペースト状のオイルもどちらも布を使って塗り込んでいって乾燥させる
どちらかというと基本的にワックスか蜜蝋がお勧めとなる
どちらもメンテナンスが必要 半年から一年でまた塗り込むのだ
どれにも言えるが染み込ませた布は自然発火の可能性がある 水に漬けるか焚火などで焼こう
後者は植物油をベースにしていることが必須(結局亜麻仁か荏胡麻)となる。オーガニックだから~とか狂ったことを言ってるんじゃなくて発色と染み込みやすさの問題…だからウレタンニスのプラスチック感が嫌だからこんなことやってるんだろ?って話
食用油でも亜麻仁油荏胡麻油などでない限り木材には染み込まない…安いからってサラダ油やオリーブ油等は使えない
ごま油は染み込むけどごま油の匂い…つまり炒飯の匂いがするからという理由で駄目 使いたいなら使ってもいいけど…
・清潔な天然繊維の布
木綿とか オーガニックだから~とかアホなことを言ってるのではなく化学繊維は角が立ってるので余計な傷の元となるという割と切実な理由
・マスク
普通の紙マスクで良いからしろ…木屑がかなり呼吸器に入るぞ
・掃除機
マジで木屑がすごいことになるから掃除機で適宜吸っていこう
・紅茶
ダージリンがお勧め 本来抽出はリーフなら3分がお勧めなのだが結構濃い目の5分抽出で渋みを出して飲むのが好きなんだけど貴様は?
・クッキー
できれば個包装が良い 手が汚れても食べれるし 木屑の心配が少ない
・マーマイト
パンにバターをたっぷり塗ってからこちらを少し塗って食べるとおいしい
ベジマイトでも代用可
・ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド
乾燥時間に読むだァーーーーーーーーーーッ
・パンジャンドラム
・渚にて
・VOICEROID2 琴葉 茜・葵
以下木工本編
まずはヤスリで削りまくります
# 120 の金網ヤスリばかり使ってました
金網ヤスリもすぐに寿命を迎えます
金網ヤスリは目詰まりしづらく しても取れるのですが
硬いウレタンニスを削ると目詰まりじゃなくて完全につるつるになるんですよ
寿命って奴ですね
アルコールやラッカー薄め液で軽く溶かしながらやると多少効率的です
削り切ったら一緒にシャワーを浴びます
木屑が自分にもストックにも残らない用に水ですすぎ洗いします
自分にはともかく ストックには洗剤は使わないように
あと長く浴びせすぎると木が膨れ上がり駄目になりますので手早くやります
出たらタオルですぐさま拭いて エアコンで暖房をガンガンに聞かせて4時間乾燥させます
夏ならクーラーが無い部屋で出来るんですが…
間違ってもドライヤーは駄目です 一気に乾燥させ過ぎると木が割れます
いつものカインズのステインです おすすめです
一度目はウォルナット 一時間ほど乾燥させます
二度目はマホガニで赤みを付けます また一時間ほど乾燥です
三度目はウォルナットでステイン付けは終わりです
今度は2時間くらいは乾燥させておきます
これもまたおなじみとなったビンテージワックスです
本格的にアマニ油でもいいんですけどね
こっちの方が塗り込みやすい
ツヤツヤテカテカになるまで塗り込みます(蛇腹容器のシリコングリスは内部のあれに使ったので関係ないです)
塗り過ぎたので一日では乾きませんでしたので余った分をふき取っておきます
それでもてかてかは消えない
吹いてもべたつきが残っていたのでもう半日追加でようやくべたつきが収まりました
コレデヨイ…
春田さんより赤みがあり カーちゃんより暗い感じですね
ついで
ミスターメタルカラーのゴールドでスミ入れしました
所感
初期のアイアンサイト(クソッ!)
これに蛍光レッドを塗る ダイナミックですな
見やすくなったわけです
見た目はよくなった
出来ればF&Fさん辺りから3Dプリントでいいからマウントレールがほしい
とにかく初期性能は悪い
そしてマガジン式なのでどうしてもエスカレーターがあり それもBB弾が傷付き精度の悪化の原因となる
初期性能だけ求めるならS&TでもKar98k
金をあまり掛けずに手直ししたいならM1903が良いだろう(スプリングとパッキンしか変えれるところが無い)
この中で梨園さんはマガジン式で手軽にマガジンを外せる以外に良いところが無い
っつーかボルトアクションで遊びたいならVSR買え
マッドミニットしたいならGスペックな
マジで 結論だよそれ
みんな持ってるからいやだとか言うなVSRにしろ
あくまでもs&tのボルトアクションは壁のお飾りだよ
音楽
Scotland the Brave
The British Grenadiers March
Colonel Bogey March
Rule Britannia
Land and Hope and Glory
なんかパンジャンで聴いたことある?
せやな
あとクイーンとかビートルズとかイエスとか
イギリスはロックの本家だから有名な人たち沢山いるよ