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「シコふんじゃった。」青春部活映画の金字塔

王道を作った周防正行監督?

「Shall we ダンス?」や「それでもボクはやってない」で有名な周防正行監督の「シコふんじゃった。」を見ました。なんとなく、Amazon Primeを漁っていたら目に留まりました。昔映画館で再上映をやっており、少し古い映画だけど、結構人入ってるんだなという記憶があり、有名だしきっと面白いに違いないと思ったので鑑賞しました。
見ると、少し前から流行っている青春部活動映画のストーリー展開が繰り広げられており、この作品がそういった作品の王道プロットを作ったのではないかと思いました。

作品概要

公開年:1992年
配給:東宝
監督:周防正行
出演:本木雅弘、竹中直人、田口浩正、宝井誠明、ロバート・ホフマン、梅本律子、清水美砂、柄本明、六平直政
ストーリー:伯父のコネで一流企業への就職を決めていた教立大学生・山本秋平(本木)は、卒業に必要な単位を卒業論文の指導教員である穴山教授(柄本)に無心したところ、単位を与える条件として、大学相撲部の助っ人として大会に参加することを求められる。穴山研究室に属する大学院生で相撲部マネージャーを務める川村夏子(清水)の頼みもあり、秋平は渋々ながらこれを承諾した。相撲部には留年を重ねた青木富夫(竹中)しか正規部員はおらず、所属は最下部である三部リーグ。秋平と青木は苦労して5人制の団体戦出場に必要な助っ人メンバーを勧誘し、秋平の弟・春雄(宝井)と肥満体の田中豊作(田口)が加わった。しかし素人集団の悲しさで、大会では全員全敗で惨敗。慰労会でOBから痛罵されたことに秋平は反発し「次は勝ってやる」と言い放ってしまう。秋平たちは引き続き相撲に取り組むことになり、ラグビー経験者のイギリス人留学生・スマイリー(ロバート)を引き入れ、勝利の特訓が始まる。


王道のプロット構成

少し前から流行っているいわゆる青春部活動映画。「ウォーターボーイズ」、「ROOKIES」、「ちはやふる」、「チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話」など人気作が挙げられる。これには共通したストーリー展開がある。まずは部活動の仲間を集め、試合などで負け悔しがり、友情パワーで勝利に向かって努力していくという点だ!こういった王道プロットも本作でも繰り広げられている。どの青春部活動映画も本作を手本にしているのかななんて思いました。

クセの強いキャラたち

やっぱり仲間にはそれぞれ個性がなくちゃいけませんよね。みんな同じような人ではつまらない!
一番クセの強いのが竹中直人演じる部長の青木。彼は極度の緊張症で大事な場面になると必ず下痢になる。それでも相撲を愛してやまない彼をとってもだが憎めることはできない。また、マネージャーの清水が来ると緊張してもじもじし始めるのも面白い。本作ではいわゆるお笑い担当だ。彼がいることで本作に飽きを感じさせない。
また、外国人のスマイリーにも泣いた。なぜお尻を出してまわしだけで戦う必要があるのか。タイツを履かないと絶対に相撲をやらないといっていたのだが、このチーム・仲間に触発されて最後にはタイツを破り捨てて試合をするのだ。このシーンで号泣!!
そして、何よりもクセが強いのが控えめに言ってデブなマネージャー・正子ですね。彼女はイケメンな春雄(野村周平に似ててかっこいい)目当ててマネージャーになったのだが、春雄が怪我をして試合にでれないとなった時、男に扮して彼のために試合に出るのです。こんなことってあると思ったのですが、見ていると不思議と目頭が熱くなっていくんです。
クセ強めのキャラばかりですが、それぞれが心地よく調和していき、本作を作り上げているんです。

まとめ感想

いやー、青春部活映画の金字塔「シコふんじゃった。」最高に面白かったですね。クセ強めのキャラ達が努力して勝利していく姿は痛快!最後に熱い部活動を通して、いままで大事なことから逃げてきた主人公に「ズルをするのはもうやめる」と覚悟を決めさせる展開も素晴らしい。一生懸命に何か熱くなることがあると人は変わることができるのかもしれないですね。

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