ひめいち 【Vol.5 向日葵号】
◇イマドキのひめいち勉強法
■あれもしたい、これもしたいの中で
今を生きる現代人はある意味、時間と闘っていると言えます。
仕事や家事に取られる時間だけではありません、どちらかというと余暇時間でのあれもしたい、これもしたいの時間争奪戦のことです。
趣味は何ですかと訊かれ、「読書だけ」「釣りだけ」「ゴルフだけ」と答える人は少ないです。
ゲームが Youtube が、TV番組が映画やライヴが、スポーツジムや山登りが時間をわれにと誘惑するのです。
考えてみるとこんなWeb上の記事も時間争奪犯?のはしくれの一つなのかも知れません。こころして記さないと。
でも、これをやろうと決めるのも消費するのもわれわれ自身です。
限られた時間の中で、それぞれに優先順位をつけ、やりくりをして余暇時間を有効活用しようとします。
"学び" についても、ほとんどの人がやりたいと思っている人生の欲求の一つではないでしょうか。「私は勉強がキライ」という言葉は、「勉強することは人生の中でとても大切」と思っているから出てくる裏返しの言葉ではないでしょうか。
前号まで、急がずに楽しく勉強しようなどと書いていましたが、やはり限られた時間であるなら効率よく学びたいですよね。
ひめいち勉強法のご提案、最終回 part 3 はより具体的なアイテムをそろえました。
■勉強方法のご提案(part 3)Excel,スマホで学ぶ!
前号では記述問題用としても使えるExcel活用の一例を紹介しましたが、書いて答えるというのはやはり時間がかかります。
ひめいち合格を目指すのであれば、書いて憶えるというのは(試験は記述式なので)避けて通れないのですが、
今、例えば30分しか勉強時間がとれない場合、記憶した知識を確認するという作業としてこんなのをやっています。
このオリジナル選択問題、簡単な関数でつくれますし、ひとつシートができれば、コピーして何種類でもシート(問題)を増やすことが出来ます。マクロなどの上級技も使っていません。
案内人は、1セット100問にして、点数も出せるようにして、いちびってやってます。
あ、何より2、3級に挑戦しようという方にはドンピシャですね。
同様の考えで、スマホでもできます。
スマホであれば、PCのように立ち上げの時間ロスもなく、30分どころか5分だけでも結構勉強になります。
サクッと勉強できるように、一つの問題集は12問ほどにして(上図のひめけん 13~18 というのがそれ)1セットを1~2分で終れるようにしています。
これは今のところ、最強のスキマ時間活用だと思っています。通勤電車の中とかもってこいですね。
当然ながら問題は自作になりますので、問題造りの時、問題を解くときダブルで学べます。
■記憶を定着させるには
少し学習アイテムから離れます。
”エビングハウスの忘却曲線” という言葉を聞いたこと、ありませんか?。
人が勉強して憶えた知識は、1時間後には半分になり、1日後には1/4、
さらに1週間後には2割しか憶えていないということを示したグラフです。
個人差が大きいとのただし書きはあるものの、要するに人間が忘れるのは当然のこと、憶えてなくて当たり前、忘れてなんぼ(そこまでは言ってない)
ということなのです。
で、この対策には、当然ですが繰り返し学習、つまり復習を繰り返すしかないようです。
詳しく知りたい方は、「エビングハウスの忘却曲線 復習のタイミング」などで検索してみてください。
言いたかったことは、前述の学習アイテムなどで復習することが、どれほど記憶の定着に役に立つかってことです。
■これこそイマドキ!?
勉強道具に戻ります。
これもスマホを使ってのアイテムですが、"スマートフォン対応暗記用マーカー AnkiSnap" なるものです。
要は、学生時代マーカーペンと赤シートを使ってやってたのをスマホに取り込んだってことです。
確かにノートや赤シートを電車の中で引っ張り出して勉強するより、手軽でスマートですよね。特に大人がそれするには結構勇気が要ったりします。
専用アプリで使います。この使用期限が1年間とのこと、500円は安いと思ったみなさん、うまくできてるでしょ。(製品についてるシリアル番号を入力します)
問題をそろえる(プリントした紙を画像にする)のが結構手間ではありますが、500円/年の価値があると思う方はどうぞお試しください。
スマホを使った勉強法をもうひとつ。
はじめから付いているアプリだと思うのですが、ボイスメモを活用するという手です。
聴覚暗記法ですね。問題を声で入れる3~5秒ほど空けて答を録音する、という単純なものです。問題から答まで数秒空けるというのがミソらしく、これは記憶を呼び覚ます時間とのことでした。
スマホやPCで目が疲れたときとか、聞いてるだけですので良い方法かも知れません。
ただ、聞いて憶えるというのは比較的効率が低いという説もあります。
あと、道具ではありませんが、勉強を家ではなく外でするという方法。
例えばカフェとか通常とは違う環境で。
そのお店のルール(ご利用は○時間以内で?)には気をつけなければなりませんが、適度なリラックス効果は適度な集中力を生みだすようです。
ただ、小論文の練習やオリジナル問題造りなど、没頭系の作業は気が散ることもあるので不向きかもしれません。
イマドキの勉強法、ひめいち倶楽部からは以上です。
ぇっ!?
「期待したんとちゃうど!もっと他に、楽で安上がりで簡単で、はよ覚えられる勉強法はないんかい」ですと?。
あきらめてください、そんなのはありません。
ネットで探すと、いろいろいっぱい出てきますけどね。
ただ、普通に勉強法や記憶術でググるより、"脳科学" という単語を加えて調べた方が良いものが見つかるかも知れません・・・とだけ言っときます。
ご安全に。
おっと、忘れるところでした、今回の格言です。
体験する>書く(タイプする)>見る>聞くって順番になるのでしょうか。
脳科学的には体験して憶えたことは、記憶のフックが付きやすいとされています。記憶は脳の中で引っかけて引っ張り出すらしいのです。
やはり時々は外に出て、神社仏閣町歩きに施設見学は効果ありってことですね。
■MYひめいち物語 (その五 二度あることは・・・の巻)
前回は2回目のひめいち挑戦。リベンジを期したものの返り討ちにあったところまででした。
三度目の正直:一度や二度は当てにならないが、三度目は確実であるという意味の慣用句。 転じて、物事は三度目には期待どおりの結果になるということ。(goo国語辞書より)
これが自信の根拠でした。試験前は "二度あることは三度ある" などとは夢にも思っていません。
例によって実況中継風にお届けします。
飛び地!、これはいきなり厳しい。憶えていないものは解らない。
(答)鶴舞県(舞鶴県ではありません)、壬生県、古河県、忍県、鳥取県、尼崎県、棚倉県 から三つ
池田氏ゆかりの鳥取県くらいは書けたかなぁ。県をそのまま藩に読み変えても聞いたことのあるのは、古河藩、忍(おし)藩くらい。完敗でした。
次の山陰五か国。こうなってくると常識力が問われます。姫路、播磨に関係ないやんとか言ってられません。
伯耆、因幡、出雲はなんとか出てきた。あとふたつ。
但馬は五か国に入るのか、丹波は山陰道ではあるはずだが、山陰五か国とまで言えるのか。
(答)但馬、伯耆、因幡、出雲、隠岐(のようです。但馬の代りに石見国との資料もありました wikipedia)
隠岐国は眼中になかったです。惜敗。
女子バレーの"ヴィクトリーナ姫路" 、女子サッカーの"ASハリマアルビオン" が分からなければ姫路市民(播磨国民)ではありません。
が、地元支援企業5社!ですと。
この問題にはウラをかかれた。何のウラやねん。
ん~、参った。
知っている企業を適当に書いときましたが、重複不可ということもあり当選?確率は10%くらいでしょうか。
(答)当時の支援企業と現在では異なる場合がありますので、ここには書きません。各チームのHP等で調べてください。(ぁ、ぃゃ、すねてなんかいませんが)
次、平成の間に社名変更を行っていない、地元上場企業を5社!?
も、もどかしい問題です。
市内の大企業からピックアップしていって・・・、東京(大阪)本社とかは省かないといけない。だいいち、有名企業でも(ショーワグローブさんとか)上場していない企業もあるはずだし。
「グローリーさんは、前はたしかグローリー工業とかやったはず。けどそれがいつ変わったかとなると・・・ぶつぶつ」
終盤に来てこういう問題はつらい、パニクリまくりです。
後で(冷静になって)考えると、昔からの社名がいくつも思い起こせます。山陽特殊製鋼、大和工業、神姫バス・・・。
(答)上記に加えて ハリマ共和物産、西芝電機、三相電機、美樹工業など
悪戦苦闘しながら最後は小論文。
あれ?、今年の小論文は例年と違う。ややこしいけど、時間かければ出来るぞ。"力いっぱい" は "おんまく"、"だてこき" は "ええかっこしい"、"どくしょい" は "ひどい目"・・・
一つずつ翻訳?して意味が通るように並べ替えて、書き加えてと。
時間はかかりましたが、なんとか書き終えて、時計を見るとタイムアップまで10分程度あります。
ここまでの奮戦で、へとへとではありましたが、はじめから見直します。
記述式ゆえの漢字間違いがないかなど、細かいところをチェックして、最後の播州弁問題を見直しているところで、100分経過。終了。
いつものように、何とも言えない脱力感に包まれます。ふ~っ
感触としては、もしかすると三度目の正直!かも。
が、が、がが、この後、大チョンボに気づくことになるのです。
はて、さてその大チョンボとは・・・。
(次号に続きます)
■演習問題 [播磨国風土記]
今号より、テーマを決めて演習問題を提供させていただくことにしました。
今まで、秘蔵の?オリジナル問題から適当に出題していたのですが、どれを出題したのか、そろそろ分からなくなってきたからです。
とはいえ、重複がないとは言えません、その際はご容赦のほど。
第1回は[播磨国風土記]です。
□次号予告
・役に立つ書籍特集 ひめいち座右の書
・MYひめいち物語 失敗に学ぶの巻(仮題)
・演習問題 [赤松氏]
こんなもんでいかがでしょう。
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