シックス・センス
小児精神科医のマルコムは、10年前にカウンセリングしたビンセントに撃たれ、ビンセントは自殺。ビンセントを救えていなかったことを、マルコムはその時知り、自分を責め、迷いだす。
最初はホラーとかサスペンスかなと思ってたら、もう最後は涙ぼろぼろのハートフル映画だった。
マルコムは撃たれてから1年後の秋に、コールという少年のカウンセリングをする。コールは死んだ人がみえる。死んだ人がみえる事はもちろん怖いし、母親や周りに理解されないことも怖くて、誰にも打ち明けたことはないため、精神疾患だと思われてる。
マルコムは次第にコールを理解し、コールは徐々にマルコムに心を開く。コールは死んだ人がみえることを打ち明ける。お互いの事を相談し、助言しあう場面は、年の差を感じさせない。
何だかコールは精神的に大人だと思う。えらいな。死んだ人みえたら怖すぎるでしょ。
ビンセントとコールを重ねてしまうマルコムは、助けたいという気持ちが強くなる。
マルコムの"幽霊は助けて欲しいから現れるんじゃない?"という助言で、恐れていた幽霊を助けてあげることにしたコール。女の子の幽霊を助けてあげた場面はよくやったね‼って頭をなでてあげたくなる。その一件で自分の事、みえることを受け入れられたんじゃないかな。
最後には母親にも打ち明けることができ、母親も理解してくれて心暖まるなあ…と涙ぼろぼろ流していたら
何とマルコムは撃たれたときに亡くなっていた!!!
マルコムはビンセントへの後悔と、残してきた妻アンナへの未練とでこの世に残っていた。自分が死んでいるなんて気づいていなかった。
この1年妻と関係がギクシャクしていて会話が無い、以前の関係に戻りたいとコールに相談していたくらいだ。
亡くなっていた事が分かった瞬間の演出がとても好きだ。背筋がぞっとしたけども。
アンナは1年たっても、マルコムの事を想ってくれていたことが分かって良かったね。私まで救われた気がした。
マルコムは幽霊だと分かって思い返すと、確かに結婚指輪はしていない、ずっと上着を着てたから、撃たれた傷口も見えなかったし、何よりコール以外とは全く喋ってない。伏線回収うますぎる。何で気づかなかったんだろう。
というか、コールはいつから知ってたんだろう。会った最初からでも、途中からでも面白い。もう1回観たい。
最初から最後まで、良い意味で予想通りにいかない映画だった。