【お悩み相談】 出会った男性には見捨てられてばかり、に見られる執着について。
NY在住 何歳からでも諦めない人生をデザインする心理カウンセラー・コーチ 平野さきです。
私の住む米国ニューヨークでは、
夜は15℃以下に冷え込んでいる今日この頃。
私の住むアパートでは、
昨晩この秋冬初めて、ヒーターが稼働しました。
巷では風邪が流行っており、
周囲はインフルエンザとコロナの予防接種の手配に
せっせと励んでいます。
気候の変わり目、体調管理の難しさは世界共通ですね。
*
本日は、ココロノマルシェ に寄せられた下記のお悩みに回答します。
海さん、
ご相談ありがとうございます。
彼の反応は自分ではどうにもできないことなので、
本当に苦しいですよね。
彼に依存する思考しかなくて、自分が嫌になっているという海さん。
依存の背景にある、「執着」について取り上げてみたいと思います。
そこから、海さんが自分軸で前に進んでいくヒントを得ることができると
思います。
選択肢のない状態=執着
海さんにとって、「将来の不安」はどのくらい大きいでしょうか?
60代、70代、、、をひとりで過ごす不安、、、
精神的な不安、健康面での不安、経済的な不安、、、
ご相談文から海さんの詳しい状況は分かりかねますが、
将来に対するどんより大きな不安が、
海さんにのしかかっているように感じました。
そして、まだ完全に傷が癒えていない中で
数年前に婚活を始めたとのこと、
その行動力を自分でも褒めてあげてください。
今後の人生をひとりで生きていくことに対する不安、
は当然だと思います。
お互いに助け合って生きていくパートナーと
残りの人生を過ごすことができたら、
素晴らしいですよね。
現在の海さんは、将来に対する不安が大きいために、
気になる男性ができると
その彼にしがみついてしまう、
彼との関係を成就させることに執着してしまう、
という状態になっていると思います。
「執着」とは、それしか選択肢がない状態です。
彼しかいない、と彼にしがみついている状態です。
彼から見捨てられたら、もう後はない、という状態です。
人生全てが終わり、と海さんが感じてしまうのは、
彼に執着しているから、ですよね。
では、彼に「執着しない」とはどういう状態?
それは、別に彼とじゃなくても幸せになれるんだけど、
でも彼がやっぱり一番!
だからあたしは彼を選ぶの!
という状態です。
彼以外の男性とでも幸せになれる、と信頼している自分がいます。
同時に、例え彼が自分を選ばなくても、
それを受け入れる覚悟ができている状態です。
これは、彼に「コミットメント」している状態、とも言えます。
自分軸で生きる
「執着」と「コミットメント」、
もうひとつの大きな違いは、
「他人軸」と「自分軸」です。
執着している状態は、
相手に振り回されている状態です。
相手の言動に合わせて自分の言動を決める、「他人軸」の状態です。
相手の気持ちを自分がコントロールすることはできないので、
不安、寂しい、苦しい、人生の終わり、
そんな気持ちになります。
一方、コミットメントしている状態は、
自分でどうするか、を決めている状態です。
相手がどう出ても、自分軸で考えて、言動を決めている。
自分で自分の言動をコントロールすることができて、
相手に振り回されることのない状態です。
海さんは、恋愛関係において、他人軸となる傾向があるようです。
それは恋愛関係のみでなく、人間関係一般に共通することかもしれません。
セッションでは、この点について掘り下げていくと思います。
そのために、海さんのご両親、ご家族について、
幼少期、思春期について、当時の元ご主人との関係についても
伺いたいと思います。
執着から抜け出すために
海さんは、彼のどのようなところが好きなのでしょうか?
彼が猛アタックしてくれたから、好きなのでしょうか?
彼の悪い部分ばかり目につくのは、なぜでしょうか?
相手に執着しているとき、
自分が相手をどう思うか、よりも、
相手が自分をどう思うか、が非常に気になってしまいます。
自分はいつも男性に見捨てられる、
と感じている海さん。
それは、
「相手の選択が絶対的」
と海さんが思っていることから来ているとも言えませんか?
海さんにも相手を選ぶ権利があるのです。
海さんが相手にノーということもあるはずです。
大切なのは、海さんがどうしたいか、です。
海さんが本気で彼との関係を戻したいというのであれば、
連絡が途絶えた彼からの連絡を待つだけではなく、
自分からアプローチしてみる、
彼に本当の気持ちを聞いてみる、という方法もあると思います。
自分がどうしたいか、自分軸で行動することです。
彼の答えがイエスでもノーでも、
自分は幸せになれる、
と覚悟して生きていくこと。
それができれば、
現在の苦しい感情から抜け出すことができると思いませんか?
*
さて、これはかなり具体的な提案となります。
今後の人生に対する漠然とした不安
に取り組んでみることも、
男性との関係に執着をなくす助けになる思います。
万が一ひとりで今後の人生を過ごすことになったら、
それは具体的にどういうことでしょうか。
どのくらいのお金が必要でしょうか。
健康面で、生活面で助けが必要な場合、
どのような手段があるでしょうか。
助けてくれる家族がいない場合、
他にどのような手段で助けを得られるのか。
社会福祉、高齢者用施設、など、今から情報を集めて考えてみることも、
決して無駄ではないでしょう。
また、いざというときに
頼れる友人がいない、
とならないように、
日頃から交友関係を築いておくことも大切だと思います。
将来に備えることで
一人でも生きていける
⇨万が一パートナーが見つからなくても、自分は幸せになれる
⇨彼との関係が成就しなくても、自分は幸せになれる
そんな風に考えることができれば、
パートナーを作ることに対する焦燥感が軽くなると思います。
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個人セッションでは、さまざまな視点からさらに深く問題をみて、
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心理カウンセラー・コーチ
平野さき
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