13 coffee☕break
こんにちは。green green🌿です。
スタバとかのチェーン店ではなく、個人の喫茶店に行くことってありますか?
昨日行った個人の喫茶店で、
私はぼんやりと知りたいなと思っていた情報を、
思いがけなく得ることが出来ました。
このお店に来たのは二回目。
私の大好きな公園の隣なので、土曜日、
半日の仕事帰りに寄ってみた。
温かいコーヒーが飲みたい気分で…。
あと、もうひとつ理由があった。
このお店にかけてあった絵がもう一度見たかったのだ。ずっと頭から離れなかった。
深い緑の木を描いたもので、前に来たときは
そこに別のお客様がいてよく見れなかった。
今日はその絵の真下の席に座った。
注文に迷う。
前はブレンドにしたが、今日は、別のものにしたくて、おすすめを聞いてみた。
逆にどんなものが好きかと尋ねられて、
前にフルーティーなコーヒーを飲んで感激したことがあったので、フルーティーなコーヒーをとお願いして、ブラジル という珈琲をいれていただいた。
早速、絵について質問。
ずっと気になっていた絵。
それは絵というか、布を織ったものに絹糸を使って描かれたものだった。
お相撲さんの化粧まわしを作られている方の作品なのだそうだ。
どうりで…
普通の絵ではなかったんだ。
見たことのない不思議な印象を受けて、
ずっとその絵が暗闇の宙にういたように何度も思い出していた。
窓のうえに配置して、
外の緑との一体感を感じられるようにしていると話された。
出されたフルーティーなコーヒーに意識を集中する。
口のなかで、いろんな顔を見せる。
表現はうまく出来ないが、口のなかで
このいくつかの顔が、行ったり来たりする感じって不思議だなぁ。ワインを飲むような感じ。
この味の個性って、コーヒーのとれる場所、いや、土のせいなのかな?
コーヒーも知れば知るほど深い世界なんだろうなぁ。
実は、日本でもコーヒーを育てている場所がいくつかあるとのこと。でも、まだ味はそこまで…だし、お値段もかなりかなり高いそうだ。
アジアでもとれるコーヒーがあると聞き、
次回はインドネシアなどのアジアのコーヒーを試そうと思った。
さて、聞きたかった話とは、
この公園や、この辺りに生えている立派な松の話。
街路樹としてこんなに立派な松が生えているの
珍しいなぁと思っていた。
私は結婚してこの地に住むことになったので、
古い昔のことはよく知らない。
地元の者であれば、
ここがどんな場所であったか、社会科などで学んだりしてイメージが沸いたかもしれないが…。
松は、ここが海にわりと近く、長崎街道に面していたことから植えられているのだろうとのこと。
埋め立てられている今、イメージ出来にくいが、
実はここは歩いたら海に着くような場所なのだ。
そして、
松は、管理が国の管轄だそうで、冬になると松に藁をぐるりと巻くという作業がなされるが、
あれも国なんだ。へぇ!
ここにも歴史がある!と心おどりするような気持ち。
当たり前のことだけど、歴史って教科書上だけではなく、何か大きな出来事を起こしたという話だけではない。
私は、以前、娘と夏の自由研究でその事を心から実感した。
こどもの夏の自由研究からの気づき
子どもたちが通った小学校は、
校長先生が夏休みの自由研究にとても力を入れていた。
最初のレクリエーションの時から、
ぜひお子さんと自由研究にとり組んでくださいと熱く語られた。
娘が1年生の夏の自由研究、
家から学校まで何歩でいけるか、
信号は何分待つのか、
周りにはえている木は何本か?など、
通学路を大きな模造紙に地図にして提出した。
この研究は、学校の審査のあと、地図の会社ゼンリンの賞をいただくことになった!
時々 note で街路樹について触れているが、
ここでも、私は娘を街路樹に託すような思いで、
街路樹に思いを寄せていた。
その後も毎年、娘と息子といろんな自由研究の題材に取り組んだ。
娘は迷惑だったと思うが、息子は今でもあれは楽しかったと言ってくれる。
一番楽しんだのは、明らかに私だったと思うが…。
娘が3年生の時、
近くの公園の歴史について調べた。
地名にもないのに、黒田公園という名前はなぜ?という疑問から始まった研究。
が、答えは実はすぐに見つかった。
ママ友が小学生のころ、学校で教わったと教えてくれた。
黒田藩からもらった名前。
なぜか?
地元の方々、数人にインタビューしたり、
地域の歴史を図書館で調べた。
公園を含む辺り一帯は、土地も平らでなく何かに利用しにくい土地だった。(人間の目線!)
そこで、黒田藩にその土地を寄贈して、果樹園に変えてもらおうということになったらしい。
その後、
工場ができ人口が増え、学校をつくりたいので、平らかになった土地を返してほしいと願い出て、
ホント、身勝手な申し出だが、
有り難いことに返してくださったという経緯があった。
その頃、藩は解体されていると思うので、どなたの土地だか詳しくわからないが、とにかく、そこに
学校ができた。
今の公園は、元は学校の玄関前のロータリー部分だったようだが、いろんな変遷を経て、公園になった。
現在、隣は中学校である。
戦争中は、食料確保のために、
さつまいも畑だったこともあったそうだ。
戦後、
黒田公園はたくさんの遊具があり、それはそれは楽しいところだったらしい。
ところが、
公園前の郵便局に強盗が入り、その後、公園の遊具に立てこもった。
その後の結末は聞かなかったが、
事件後、
見晴らしをよくするために公園の木々は減らされ、遊具も減ってしまったらしい。
別の近くの公園も、私が越してきた頃は、
楽しい遊具があったが、撤去されてしまった。
残念な話だ。
あと、この話!
私がとっても心動かされた話があった。
公園の真ん中に白い幕を左右いっぱいに張って、
その布に映した映画をその前後から見る!というもの。
たくさんのご近所さんで、映画を見たという。
映画ニューシネマパラダイスのようだ!
なんだかうらやましくて、たまらなくなった。
豊かだなぁ。いいな~。
歴史って、こんな近くに転がっているんだなぁ。
歴史に苦手意識があった私は、この時、
歴史って面白い!に一気に転換した。
この場所が、黒田藩に開墾してもらう前の、小高い山のような姿に想いを馳せてみる。
大きな木がたくさんたくさんあったんだろうな。
私の好きな公園と似通った、さらに自然いっぱいの豊かな土地だったと思う。
そこに私たち人間は割り込んできた。
だから、
せめて、今ある木々を大切にしたいなと思う。
長く生きている木は、幹が本当に魅力的だ。
是非、お近くの木々を見渡してほしい。
その木が見てきた歴史に想いを馳せてみてください。
そして、大きく息を吸って、目を閉じて、
人間よりも木が多かった時代を想像してみて欲しいです。
見えますか?
それぞれの方々が感じたことを時々は思い出して
日々の生活を、豊かな気持ちで過ごしてほしいなと願っています。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!