旅路のしおり その13
・限界サミーラ
新シーズンではイベント開始と共に〈サミーラ〉のかけらが10個配布されました。これで〈サミーラ〉を解放し、実際にプレイしてみた方も多いのではないのでしょうか?
低コストチャンピオンでアグロ向きの性能、旅路には〈ダイアナ〉や〈MF〉が既に活躍していることからも間違いなく強いだろうと私は予想していました。
しかし蓋を開けてみたらびっくり。弱い、弱い、弱すぎる!試しにスターパワーを1にしてみても上振れが強くなるだけで、拾える試合はそこまで増えませんでした。
他の低コストチャンピオンとはどこで差が付いたという点について、自分なりの理由を述べたいと思います。
その1:初期デッキの火力不足
「火力不足」といっても、この欠点はバーンよりもスタッツの方が深刻です。
これがどのように負けに繋がっていくかもう少し深掘りしてみましょう。
初期デッキでの主な勝ち筋は典型的なアグロプランの1つと言えるようなものです。
序盤:盤面を維持しながらネクサスを削る
↓
終盤:多面展開からの横抜け+バーン
上記の流れがセオリーとなります。
まず、序盤ではスタッツの弱さが大きく作用します。スタッツ(特に体力)が低いので有利トレードを仕掛けるのが難しいのです。
また通常アグロデッキは自分のネクサスで敵の攻撃を受けて盤面を維持することもしばしばですが、旅路ではそのツケを次の試合で喰らうことになるのでこの立ち回りも難しいのです。
これを踏まえて終盤へとゲームは流れていきますが、横抜けに期待できる点数もあまり高くありません。
そしてバーンプランに移行するのですが、バーンに関しては「バーンの火力が低い」というより「バーンで序盤の点数を取り返すのが厳しい」という方が適切だと思います。〈フレア〉+〈スタイリッシュショット〉+αが普通は成立するはずが、この初期デッキかつ敵ネクサスの体力が高い条件下では成立しないという訳です。
その2:リソースの弱さ
サミーラを強く使う上で激しいリソース消費は避けられません。しかし、初期デッキにはドローソースが採用されていません。
したがってパワーや追加カードでドローソースを確保する必要が出てきます。
サミーラでプレイしている際、ドローソースのカードでは〈有刺の鎖〉が多く出現します。
〈有刺の鎖〉は確かにデッキとの噛み合いは良いものの、ドローが入るのは次のターンなのでトップで引いてもそのターンは強くありません。
チャンピオンレベルを6まで上げると〈小粋な洒落男〉に召喚時1枚ドローが付与されますが、それでもリソース問題は解決できません。
その3:ノイズの多さ
初期デッキには〈街壊し〉や〈追跡者アレル〉が採用されています。
〈街壊し〉は敵の体力が高いことや旅路のゲームスピードを考慮すると、カードパワーの低さが目立ちます。〈追跡者アレル〉は「〈フレア〉でチャレンジャー付けて二面除去してね!」ということなんでしょうけど、実際は〈追跡者アレル〉に〈フレア〉を使う余裕などありません。
デッキの動きに取り入れづらいこれらのノイズはアグロデッキにとって致命傷であり、しかもこのコストでは〈サミーラ〉も強く使えません。
高コストカードはリソース問題に対する解決策の1つですが、このカードパワーではそれも期待できません。
これらを踏まえると、弱いのは〈サミーラ〉ではなく初期デッキと結論づけるのが妥当でしょう。
チャンピオンレベルを上げれば初期デッキも強化されますが、なんか、色んなヒントが書かれた攻略記事でもあればいいのに…
•それでもサミーラを使う
攻略記事です。
前テーマで扱った〈サミーラ〉ですが、使い方を模索するためにプレイし続けた結果なんとなくコツが掴めた気がするのでまとめてみました。
・スターパワーを2に上げる
最短で勝率を上げるならばこの方法が一番です。
マナが増えるのも無論強いのですが、3プレイで全体+1|+1のバフは序盤で盤面を維持し、横抜けの打点を大きくするという点で非常に強力です。
この手段ではかけらを消費しますが、シーズンパスを購入した方であればイベント報酬で難なくスターパワーをあげられるため、シーズンパスを完走してから〈サミーラ〉の育成を始めるのもアリです。
※追記
育成開始とほぼ同時にスターパワーを2まで上げた方は他のチャンピオンと比べても比較的スムーズに進められたそうです。すんなりクリアしたい方はスターパワーを2に上げてから育成した方がいいかもしれないです!
・〈柔軟なプラン〉を出現させる
パワーでリソースを確保する場合、どうしても運要素が付き纏います。しかし、〈サミーラ〉はサポートチャンピオンも重要であるためリロールトークンは節約するべきです。
そこで〈柔軟なプラン〉を利用します。
〈柔軟なプラン〉はアドベンチャーを開始して2戦目以内で敗北すると、リトライした際に必ず出現します。
この方法で最低限のパワーを確保しつつ、リロールトークンをサポートチャンピオンに割くことが可能です。
しかし〈フィズ〉や〈ナミ〉などの相性が良いチャンピオンでも勝てない場合はこの攻略法の限界です。パワーにリロールトークンを割いて上振れを狙いましょう。
•レベルアップを急ぐな
〈サミーラ〉をレベルアップさせれば0コストの〈フレア〉を手札に数枚抱えることが可能になり、実際これによる恩恵も大きいです。
一方で、このデッキはリソースが細い分カード1枚ずつをそれぞれ有効利用することが必要です。
この「〈サミーラ〉をレベルアップさせるか」と「リソースを大切に使うか」のジレンマに対し、どれだけ正しい選択をできるかが勝率を左右します。
他のチャンピオンと違いゴリ押しがしづらいので、丁寧なプレイを心掛けましょう。
•チャンピオンレベルを12まで上げる
(「育成の段階で勝つ」ための記事で「勝つために育成する」という手段を紹介するのはいかがなものかとも思いますが…)
チャンピオンレベルが12になると〈スタイリッシュショット〉に〈ヘクステック製造機I〉が付与されます。
あとは〈スタイリッシュショット〉を使い回してパワーを付与していくのですが、可能なら〈サミーラ〉に集中させることをおすすめします。
理由は単純で、デッキに枚数が多い分引きやすく、またそもそも〈サミーラ〉が盤面にいることが実質勝利への必要条件でありパワーも腐りづらいからです。
〈ヘクステック製造機I〉は最も強い味方をバフするので、〈オールアウト〉やレベル2のスターパワーを活用してバフを集中させましょう。
•サミーラのためのRR
また、自分はレリックやパワーをスペルを強く使う方針で選んでいました。スペルや生成されたカードのコストを下げることで(リソースが持てば)強力な動きをすることができます。
その上でオススメのレアレリックは〈ルーデンテンペスト〉と〈墓守りのシャベル〉で、コモンレリックは〈高潔なるデュエリストの刃〉です。
〈ルーデンテンペスト〉は〈フレア〉や〈スタイリッシュショット〉で敵のネクサスが相当速く削れるのでイチオシです。また〈墓守りのシャベル〉はリソース確保手段として優秀です。〈元帥の対抗策〉と比較されることが多いですが、〈サミーラ〉の場合は〈墓守りのシャベル〉の方が優秀でしょう。
そして〈高潔なるデュエリストの刃〉は〈サミーラ〉をストライクさせることで〈フレア〉の回収を安定するために採用します。〈ルーデンテンペスト〉とセットの採用が特に強力です。
結局使いませんでしたが、〈トロールキング•クラッシャー〉のオーバーパワーで〈スタイリッシュショット〉を使い回すのもいいかもしれません。
一方で、一見相性の良さそうでも場合によっては変更すべきレリックもあります。
〈ドレッドウェイの船首砲〉や〈アークエンジェル スタッフ〉、〈ロスト チャプター〉はどれも〈サミーラ〉のレベルアップをスムーズにしますが、結局ジリ貧になってしまうことが多いため先ほど紹介したレアレリックよりも優先度は落ちます。
そして盤面維持のために体力を犠牲にしようとして〈星の子の杖〉を採用するのも思ったよりは強くありません。これは単純に体力の回復量が削られる量に追いつかないからです。
これらのレリックは選択肢としてはアリですが、可能なら前に紹介したレリックも一度触ってみて欲しく思います。
(ただし、他の方針で攻略する場合はこの限りではありません。育成しながら色々試して遊んでもいいでしょう。むしろそれが1番かと!☝️)
今回はここまでにしようと思います。
現在スタンダードではtier1にサミフィズが、またtier2くらいにはデイブレイクアグロが位置しています。どちらも〈サミーラ〉が採用されています。
このことから〈サミーラ〉およびその周辺カードがナーフされる可能性は非常に高いと思います。だからこそ、今〈サミーラ〉を使うべきではないでしょうか?
チャンピオンレベルが上がれば高難易度アドベンチャーにも太刀打ちできるので、ぜひ今のうちに育成してはいかがでしょうか?
では、また次回。
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