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ADDressを通じて、これからの時代の豊かさを支える「人とのつながり」を生む【株式会社アドレス】

皆さんこんにちは!
今週も過去配信のHello New Projectから、まだ知られていない大企業の新規事業やスタートアップのお話をご紹介していきます。

「Hello New Project」#ハロニューは、応援・共感する企業に友達を紹介するコラボレーションSNS「Spready」上のプロジェクトを題材に、これから生まれようとしている新規事業や新サービスをゲストともに掘り下げていく番組です。

今回ご紹介する第13回・第14回は「変わる住まいのありかた」をテーマに株式会社アドレスの池田亮平さんをお迎えし、多拠点生活プラットフォーム『ADDressについてお伺いいたします。

#013 変わる住まいのありかた。
多拠点生活プラットフォーム「ADDress」の魅力とは
https://propo.fm/hellonewproject/13
#014 「ADDress」の池田さんと考える
多拠点生活で実現する社会課題と自己実現
https://propo.fm/hellonewproject/14

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本日は株式会社アドレスの池田亮平さんをゲストにお迎えしています。
(聞き手:Spready柳川/DJ TOMO)

東京大学文学部在学中、NPO法人アイセック・ジャパンで人事責任者。2003年より株式会社リンクアンドモチベーションにてコンサルティングと経営企画業務。 2008年よりソニー生命保険株式会社にてライフプランナーを約10年。 2018年に独立後は、フィナンシャルプランニングと併せて、 非金銭資本を重視したライフデザインを実践しながら提供。 現在は株式会社アドレスで事業開発部長も務める。 行きつけADDress拠点は南房総。妻と息子とマンガが好き。

DJ TOMO:いろんなご経験をされて今があるんですね。

池田:確かに、一貫性がないとも言えますけど、色んなことをしてきましたね。

柳川:人事領域でスペシャリストになり、金融周りを10年されて、今アドレスに行き着いたのは、どういった経緯があったのですか?

池田:前半は人事担当だったんですけど、主な関心が社会心理学だったのもり、働くという場面における人のモチベーションにすごく興味がありました。なので1社目で働いていたのですが、ソニー生命に移ったあたりから、仕事だけでなく、働くことも含めて人生全般というところに関心が移っていき、お金という切り口で人生相談を受けるお仕事を10年ほどさせていただいていました。

その中でアドレスに行き着いたのは、ソニー生命に入った経緯ともつながるんですけど、10年以上お金の仕事をしていると、これからの日本は特に、お金の面ではしんどいなとひしひし感じていました。人口も減り、みんなで給料をあげていこうぜ、といった世の中はもうこないだろうと。そういう中で税金も上がり、社会保障費もあがる。そんな中でいかにお金に依存しすぎない人生をデザインしていくかがすごく大事だなと後半感じていて、それもあり独立しました。

お金以外の資本、非金銭資本と僕は呼んでいますけど、その中で大事なものは、人のつながりとか、コミュニティだなと思っていて。ADDressというのは、暮らしを通じて日本全国のローカル、地方と人とのつながり、社会関係資本を分厚くしてくれるものだと感じていたので、半分は池田家の移住先を探したいというのもあったのですが、自分が目指したいこれからの時代だからこその豊かさを支える人のつながりを作れる素晴らしいサービスだなと思って、代表の佐別当さんにもお声がけいただき、ジョインしました。

柳川:ソニー生命でライフプランナーとしてお金の資産形成のアドバイスをされる中で、そういうお金をどんどん貯めて、投資して、お金作っていったらいいよねっていう側だった池田さんが、人とのつながりとかコミュニティの方が大事だとなり、アドレスに入社されたという経緯が面白いですね。

池田:ありがとうございます。結構異色だとは思いますね。僕の感覚だとまだまだ向こう100年くらいお金が一番強いと思うんですけど、お金だけじゃないぞっていう観点を持つのがすごく大事で。お金をたくさん稼いで沢山使ってっていう物差ししか持っていないと、日本全体でお金の量が、市場が小さくなっていく中で、苦しい思いをする人が増えてしまうなと思うので、違う物差しを並行して持つということが大事なのではないか、とお金のことを知れば知るほど思うようになりました。

もう一つ、僕自身が結構お金で苦労してきました。親の会社が倒産してとか、ドロドロとしたお金の落とし穴にことごとく落ちてきて、仲間にすごく助けられてなんとかここまで生きてきているということもあるので、自分自身が人のつながりで助けられてきた、生かされてきた、というそんな実体験もありそこに行き着いています。

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多拠点生活プラットフォーム「ADDress」とは?

柳川:アドレスさんは少し前からSpready上に案件を掲載してくださっています。『ADDress』がどんなサービスかご説明いただいてもよろしいでしょうか。

池田:2019年4月からβ版としてサービスを開始してもうすぐ2年経つのですが、やっていることは他拠点居住というものを推進していきたいなと。これからの時代、一人がひとつの住所で生きていく時代でもないだろう、ということで複数の拠点を持って暮らしていく、そんなライフスタイルを広めていきたいなと思っています。

一言で申し上げると、「月額制で全国の家に住める多拠点コリビングサービス」というものをやっています。コリビングサービスというものもまだそこまで認知されているわけではないので、既存のサービスとの組み合わせで言うと、いわゆるシェアハウスとコワーキングが同じ建物の中に一つになっている、そんなイメージを持ってもらうと近いかなと思います。なので、各部屋に会員さんが滞在して暮らしていて、供用スペースや個室の中で仕事もできる。そんな家が日本全国120拠点ちょっとあります。

主に、地方や郊外の空き家や古民家を活用してリノベーションしたものを会員でシェアしていくビジネスになるので、結構海外のコリビングサービスって月額30万円からの高級ラインナップが多いんですけど、ADDressは古民家や空き家を活用することで、会員なら月額4万円からという、非常に手の届きやすい価格で日本全国どこでも住めるというのが特徴です。

このサービスが生まれた背景を補足すると、国も自治体も移住者を増やそうと頑張ったものの、なかなか増えなかった。池田家もいま目下移住を検討しているのですが、子供が今3歳0歳なので、実家から離れても大丈夫かなとか、いろんなハードルがあげればキリがないほどあるので、みんななかなか踏み切れない。国も自治体も、ちょっとそこはハードル高すぎたなということで、今は関係人口というところにフォーカスを移しています。観光以上、移住未満という関係人口に焦点を移していて、ちょうどアドレスがそこを増やしていく活動を担っています。いま国土交通省さん中心に応援していただいているのは、そういった背景があります。

あとは、空き家問題が日本全国で深刻化していて、今も人口は減っていっているにもかかわらず、新築信仰が強いので家がジャンジャン立ち続け空き家だらけになってしまっているという社会課題の解決にもつながるので、結構応援していただけているのだと思います。

コリビングサービスでどんな暮らしができるのかでいうと、大きく3つポイントがあります。各家電があって通信環境も整った家が前提なんですけど、一つ目はゲストハウスと比較すると特徴的で、ゲストハウスってドミトリー感覚で2段ベットで生活する場所が多いと思うのですが、うちは個室がメインなので、家族連れでも個室でゆったり過ごしながら仕事もできるというところです。

二つ目は、各拠点に「やもり」という、半分管理人、半分コミュニティのハブみたいな方がいる点です。Airbnbなどと比較して、箱だけあるのではなく、そこに行くとやもりが出迎えてくれ、やもりをハブとしてその土地ならではの体験ができるので、いつ行っても知っている人がいるという、関係人口になりやすい拠点になっています。

三つ目は、いまコロナがきて、Withコロナ、Afterコロナを見据えたライフスタイルを実践している面白い会員さんががかなりの勢いで増えてきているので、そういう仲間を増やしたい方には向いているサービスとなっているかと思います。今127拠点あり、もう少しで全権制覇します。

DJ TOMO:ありがとうございます。1拠点にどれくらいの方が住めるのですか?

池田:結構拠点によりまちまちなのですが、古民家などの一軒家が多いので、平均すると建物としては4LDKくらい、そのうち1部屋にやもりさんが住んでいて、残りが会員さんでシェアする形になるので、予約できる個室が2-3部屋となっています。なので、2-3家族が同時に住む可能性があります。

多拠点生活はこれからの時代の安全保障のかたち

柳川:多拠点生活自体も最近のトレンドとしてコロナ前あたりから名前を聞くようになってきましたけど、逆にコロナになって地方移住を考える、けど完全に移住をするのはちょっと怖いから、拠点をいくつか持っておこうと言う形で、より多拠点生活が進んでいったイメージなのですが、どうでしょうか?

池田:まさしく一気に(多拠点生活は)進んでいて、私たちもゆくゆくはそうなっていくであろうと思っていた世界が、コロナがきて一気に3-5年分くらいは前倒しできたなと思っています。1箇所、しかも都会に高い家賃を払って密集したところで働いてというライフスタイルじゃない選択があるよね、という元々移住を志向していた方々のニーズが顕在化しより加速したのですが、今までそんなに考えていなかった人たちも、都会じゃない場所に移住する、もしくは都会ではない場所に幾つか拠点を持っておく、ということがリスクも減らせるし豊かなのではないかなという潜在ニーズが浮かび上がってきた部分がありますね。

私は前職までソニー生命で働いていたというのもあるのですが、多拠点生活はこれからの時代の安全保障のかたちだなと思っていて。例えば1箇所でしか暮らしていなくて、そこが大災害に遭ってしまうと困るんですけど、いざという時に身を寄せられる、馴染みのやもりがいる場所が日本全国に何箇所もあったりすると、それだけで安心材料になることもあるなと思っています。それも含めて拠点を複数持つということがアリな選択肢だとよく見かけるようにもなりましたね。

一時期「アドレスホッパー」というワードがバズった時期がありましたが、今は「プチ移住」というワードが出てきたり。国も二地点居住推進委員会みたいな団体を立ち上げていて、アドレスもかかわらせていただいています。二地点居住の延長線上で多拠点居住を増やしていくことがメジャーになりつつあるなと思っています。

柳川:確かにアドレスホッパーという言葉だと、単身者しかできなさそうな感じがしますが、移住とか多拠点生活というのは、ご家族でそういうことを考えられたり、先ほど「安全保障」という言い方をされていましたが、何か東京のコロナ感染者数が増えていたら地方に移住するとか、天候の災害があった時に、他にも住める場所があるというのはすごくいい保険になりますね。

池田:そうですね、コロナ真っ盛りだと移動自体を自粛しないといけないと思うので、その辺は結構センシティブな領域だと思うのですが、いざという時に身と心を寄せられる場所がいくつかあるというのは大事ですね。

私自身が東京生まれ東京育ち、母方の実家が埼玉なのでほぼ東京近郊で住んでいた立場からすると、田舎に帰ってのんびりするみたいな感覚がなかったんです。でも、アドレスに関わるようになり自然豊かな地方に行って、都会の喧騒を離れてのんびりするといった、心の安らぎみたいなものを感じさせてもらった、新たな体験があるなと思っています。

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ADDressとは、友達以上、家族未満。

DJ TOMO:(ADDressを利用する方は)一回そこに住むと結構3ヶ月とか長い期間をそのエリアで過ごす前提で選ばれる方が多いですか?

池田:ADDressの会員さんは色々試してみたい方が多いです。ただ、新しい拠点が常に出来続けているので、新しいところを楽しみまくる人もいます。もう1パターンは、色々行っているうちに行きつけの場所、自分に水が合う場所を見つけて、そこに足繁く通うようになり、さらに移住をしましたという方も出始めていたりするので、結構楽しみ方は人それぞれかなと思っています。

特に、コロナになってから会員さんの属性も変わり、会社員さんが4割くらいに増えました。会社員の方って毎日出勤しないにしても勤務先が都心にあったりするので、そういう方は週末別荘みたいな感じで純粋に旅行の延長線上で使う方もいたりします。

柳川:4割が会社員ってすごいですね。もうちょっとフリーの方が多いイメージでしたね。出社しなくていい日は、東京近郊以外の拠点に行かれているんですかね。

池田:そうですね。最近ニュースで「テレワーク鬱」みたいなワードがトレンドになっちゃうくらい、リモートワークOKにした会社は多い中で、自宅で仕事となるとメリハリ付けにくいですし、あとは単身者の方だと本当に人に会わないので、孤独を感じメンタル不調になっちゃう方もいるので、適度に自然豊かで適度に人との交流のある地方に行って、ADDressで仕事をするといったことが、すごくいいねと使ってくれる方が言ってくださいます。それが広まって会社員の方が4割くらいになってきたのかなと思います。

柳川:なるほど〜。私自身一人で暮らしているので、思うところがあるのですが、家族のあり方とかコミュニティのあり方がどんどん変わってきているなという印象があって。今までだと一人で住んでいて寂しい、誰かと喋りたいと思ったら結婚しようとか家族を持とうといった選択肢しかなかったと思うのですが、例えば誰かと住むとか、ADDressみたいなコミュニティサービスのところに身を寄せることで、結婚とか家族を持つ以外の選択肢があるということ自体が、人生の選択肢を豊かさという意味では、すごくいい流れが来ているなと感じています。

池田:さっき関係人口の話で観光以上移住未満という話をしたのですが、家族に関しても言えることがあるなと思っていて、ADDressの会員さん同士って、同じ屋根の下で一定期間過ごすので結構仲良くなるので、友達以上家族未満のように、血縁だけが家族じゃなく、半歩広げた拡張家族になっていっているなと思っています。拠点を出発する時も、「またどこかの拠点で会うと思いますが、行ってきます。」と言った感じで皆さん出発していくので、旅とも言えるのですが、もう少し日常に近い家族感、みんなで日本全国に住んでいるぞみたいな感じがあります。

柳川:みんなで全国に住んでいるっていいですね!今までになかった発想かなと思うのですが、120拠点ある中で、行き来というか、みなさん1箇所に集まりやすいのか、割と皆さん移動されることが多いですか?

池田:属性にもよるのですが、さっきの週末別荘として使う方は東京から比較的アクセスのしやすい、しかも家族旅行として有名な観光地にまず行かれる方が多かったりするので、127拠点ある中でも、THE観光地として有名なところにまず人が集まるんですよね。

しかし、別の属性のユーザーさんからすると、ADDress慣れしてきた方ほど観光地をあえて外すので、全く知られていないけど、やもりがいるのでその土地ならではの楽しみを体験できる、いわゆるADDressっぽい発見や楽しみができると有名じゃないところをヘビーユースしてくださる方もいます。なので、うまい具合にある程度は分散していますが、やっぱり有名な観光地でアクセスもいい鎌倉とかは、アクセスが集中して稼働率もほぼ100%あったりします。

柳川:池田さんおすすめの拠点はどこですか?

池田:語り出すと長くなっちゃうのですが、南房総ですね。ここはまずやもりが84歳のおじいちゃんで、今日は音声なので写真を見せられないのが歯痒いのですが、白い髭もじゃのヘミングウェイを想像していただければと思います。うちの3歳の息子は本当のおじいちゃんだと勘違いしている節もあるので、「横山のおじいちゃん家いってメダカに餌あげようよ」みたいな感じです。もう第3の実家になっていますね。

南房総は目の前が海で波の音で目が覚めるみたいな場所で、車でちょっと行ったところに忍者が住んでいるんです。おじいちゃんが山を切り開いて修行所みたいなところを作っていて。

柳川・DJ TOMO:忍者がいるんですか?!(笑)

池田:僕もここに行き始めて初めて知ったんですけど、忍者の全国大会というものがあるんですよ。手裏剣の精度を競ったりとか。そこの修行所は観光ガイドなどに載せていないんですけど、どこから嗅ぎつけたのか海外の観光客の方が修行しに来るくらい本格的なところで、うちの妻は歴史好きで小さい頃から忍者に憧れていたので、修行しに行きたい!とのことで(笑)毎月のように通っているうちに、いつ移住するんだ?といった話になっています。

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今週は、新しくなったSpready Reward Programについてご説明しております!
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是非Spreadyも使ってみてくださいね。

それではまた次回👋

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