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【イベントレポート前編】ニューノーマル時代に最適な大企業の事業創造方法とは?

ここ数年オープンイノベーションへの注目が高まり、アクセラレータープログラムの活用や、オープンイノベーションプラットフォームを利用する企業が増えました。
一方、新型コロナウイルス感染症による影響も相まって、新規事業開発において求められる意思決定のスピードは以前よりも加速し、従来の動き方では対応ができなくなっています。

こうした誰も正解がわからない状況において、最新の新規事業開発のノウハウや失敗事例などをオンラインで共有することで、国内企業の新たな挑戦を後押ししたいと考え、イベントを開催しております。

https://seven-innovation-spready.peatix.com/

さて、今回は「大企業の事業創造」をテーマに、2016年から事業創造に積極的に取り組まれてきた「株式会社セブン銀行 セブン・ラボ」の堀越様をゲストにお呼びし、ニューノーマルにおけるセブン銀行の事業創造についてお話を伺いました。

新規事業開発担当者になったけど、何から始めればいいのか。事業開発をする上でのポイントとは何か。これからのニューノーマル時代にあった大企業の事業創造方法について本レポートでヒントが見つかれば幸いです。

※本レポートは前編・後編に分かれています。

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堀越早織 様 プロフィール
株式会社セブン銀行 セブン・ラボ 調査役
2013年新卒で株式会社三菱総合研究所に入社。主にヘルスケアの領域の官公庁、地方自治体の調査研究事業に従事。2018年関連会社(大手消費財メーカー)に出向、新規事業・オープンイノベーション担当を経験。2019年11月にセブン銀行入社。セブン・ラボのメンバーとしてオープンイノベーションによる事業創造、社内でのSNS活用の取り組み等を推進。

----セブン銀行様の取り組みについて教えていただけますか?

図1


セブン-イレブンや駅などを中心に25,000台以上のATMを設置して日々稼働させています。
ATMのプラットフォームというような事業自体にオリジナリティがありますが、最近ではキャッシュカードなしでスマホだけで入出金ができるなどのユニークなサービスを展開しています。

図2

直近では、キャッシュカードなしでスマホだけで入出金ができる「スマホATM」や、専用アプリを使って最短10分で口座開設ができるモバイルベースドなサービスに取り組んでいます。
その他、スマホ決済への現金チャージなども加わり、比較的多機能なATMになっている状況です。

図3

2019年に第4世代のATMを新たにリリースしまして、現在首都圏を中心にリプレイス中です。
機能がいくつか追加されておりまして、顔認証に対応したカメラや本人確認書類を読み込むリーダーを搭載しております。

----オープンイノベーションも積極的に取り組まれていらっしゃいますよね。

2016年くらいからありがたいことに、スタートアップの皆さんと取り組みを様々しております。
たとえば給料・報酬系だと、Doremingさんとリアルタイム振込のAPIを作ることで、「今日働いた分の給料を今日受け取る」といった世界観を築けたことで、Timeeさんをはじめとしてギグワークのサービサーに使っていただけたりしていますね。

----御社ではオープンイノベーションや協業だけでなく、スタートアップのサービスもうまく使われていらっしゃいますよね?

そうですね、Spreadyさんもそうですが、スタートアップ企業のサービスをいち早く利用しているのも特徴ですね。協業ではないですが、社内にイノベーションを取り入れていくひとつのやり方なのかなと考えています。
スタートアップの方が技術やサービスのアップデートが早い領域も多いので、そういった領域に関しては積極的に利用してます

----出資も結構されていらっしゃいますか?

出資も何件もやっておりまして、「コンビニらしい金融」、「セキュリティ」、「日本で働く外国人の方向けのサービス」等、いくつか注力している領域があるので、その領域中心に出資をしております。

その他、いわゆる業務の提携としてもスタートアップはいくつかお取引させていただいております。スマホATM、更新系API、ATM受取、セキュリティなどですね。

今年のTech Crunchの「スタートアップバトルオンライン2020」というイベントが先日あったんですが、ファイナリストの6社中3社と提携させていただいているということがわかりまして、ありがたいですよね。

金融だけでなく業界問わず、これからも広く繋がっていける先を模索しておりますし、できることに挑戦し続けています。

----とにかくコラボレーションが圧倒的に多いですよね。サービスとしてのATMの機能も圧倒的に多いですよね。

そうですね、早期にマルチな機能を出してきたということはあると思います。

----スタートアップとの連携でこの短期間で出資も含めてこんなに動かれている企業さんはない気がしますね。

よく言われる話ですが、トップのコミットなしでは新規事業とかオープンイノベーションはだいたい頓挫すると言われている中で、その部分が最初からコンセンサスが取れていたというのが要因だと思います。

----サービスの思想といいますか、金融、ATMのサービスとしてというよりも、消費者の皆さんの生活インフラになろうというような思想が強いように思いますよね。連携するサービスも金融機関っぽい連携も普通にやられていますが、サービスレイヤーのプレイヤーさんとも連携や出資されていますよね。

出資も含めて基本的にはシナジーベースでお付き合いさせていただいておりますが、結局我々はC向けの入出金のスポットという役割というところが一番大きいので、そういう存在がサービスレイヤーの中に入ることでもっとスケールしたり、利便性が高まると考えられたサービサーの方と今までご縁があったのかと認識しております。

レポートは後編に続きます!

ぜひSpreadyにご興味をお持ちいただいた皆さまはこちらからお問い合わせください。


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