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「情熱がめぐる経済をつくる。」世界一周で出会った悩める若者たちのために、生きやすい世界をつくりたい【株式会社MOSH】
「Hello New Project」#ハロニューは、応援・共感する企業に友達を紹介するコラボレーションSNS「Spready」上のプロジェクトを題材に、これから生まれようとしている新規事業や新サービスをゲストともに掘り下げていく番組です。
第5回・第6回は「個の時代を支えるサービス」をテーマに株式会社MOSHの藪さんをお迎えして、20,000事業者が使うネットで簡単に自分のスキルが売れるサービス「MOSH」についてご紹介します。
#005 個人に信頼が貯まる時代にネットで簡単に自分のスキルが売れるサービス「MOSH」の創業秘話。世界を旅してきた中でMOSHを創業した理由。
https://propo.fm/hellonewproject/5
#006 「MOSH」の創業者と語る、いま進化するオンラインサービス。コロナ禍だから実現したオンライン参拝やイタリアツアー。
https://propo.fm/hellonewproject/6
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本日は株式会社MOSHの藪和弥さんをゲストにお迎えしています。
(聞き手:Spready柳川/DJ TOMO)
福井県出身、同志社大学卒業後、Retty立ち上げ期に社員7人目で新卒第一期生として入社。2017年1月にRetty退社後、世界一周を行い、世界のCtoCの普及状況を見て、簡単にサービスが売れるMOSHを創業する。
DJ TOMO:いや〜、スタチャ聞いていますよ。本物ですね(笑)いつも3人のお話に癒されています。中身は芯のあるビジネスの話をされているので、参考にさせていただいています。
スタチャとは
MOSH代表 @kazuya_jam RettyPM @roki_n_ 分析MGR @MasaDoN22 がスタートアップのグロースにまつわる学びをあーだこーだ喋るPodcast「Starup Chat」#スタチャ と呼ばれたい
https://open.spotify.com/show/0AU3Ojk47LpXX30olBmVyC
(Twitterより参照)
藪:ありがとうございます。なかなか聴いてくださる方にお会いすることが少ないので、嬉しいです。
DJ TOMO:Rettyにいらっしゃったと書かれていますが、柳川さんと被っていた時期はありますか?
柳川:2年弱くらいですね。一緒に新卒採用などをさせていただいていました。最初会った時、藪くんのこと「やばいやついるな」と思っていたんですけど、2年くらい経ってやっと緊張せずにお仕事ご一緒出来るようになりましたね(笑)
藪:最悪の印象じゃないですか(笑)
柳川:いい意味でね。頭がいいとかそういう次元ではなく、未来を先の先まで読んでいる感じが、起業家とか創業者タイプだなという印象で、普通の社員でそういうことを語れる方ってなかなか出会うことがないんです。なので、藪くんが新卒の学生さんたちを口説く方法を見て私もそこから学ぼうと思い、未来を語るスタイルに変えました。そうするとどんどん内定承諾が出て、真似してよかったです。
藪:詐欺師みたいですね(笑)
DJ TOMO:本日は今までのゲストさんにはないような砕けた話が多くなりそうで楽しみです!
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柳川:さて、今回から「個の時代を支えるサービス」をテーマにお送りしていますが、MOSHはまさにテーマにぴったりな事業をされています。
DJ TOMO:まずは藪さん個人のお話しから伺っていきましょう。Rettyで活躍されていたことは先ほども触れましたので、MOSH創業のお話から聞いていきたいと思います。
藪:実際はいろいろなことが積み重なって創業に至っているのですが、大きな原体験としては、2017年に世界一周に行ったことです。アジアインドアフリカとか、アメリカ含めていろいろ周り、そのタイミングで150人くらいの若者や同世代の方にお会いするなかで、「自分のやりたいこと・好きなことがあまり分からないから今後何をしていったらいいのか悩んでいる。」という悩みを多く聞きました。
特に印象的だったのは、マサイ族の村で出会った26歳の同い年の子に出会った事です。彼らは15歳になるとライオンを飼い、そのライオンを殺すことで成人とみなされ、他の村から奥さんを連れてくる。そうすることで村に家が建てられて、結果的に村長になれるというような、ある種マサイ族のロールモデルがあるのですが、本人は上の世代と違って、スマホも使えて英語も話せるので、旅行者などの海外の人と話す機会があり、外の生活を知っているんですよね。なので、このままマサイ族のルールで生きていくことが正しいのだろうかという疑問を持っています。
スマホが普及していない時代にこのような悩みはなかったと思うのですが、最低限の生活が整った中で、次は「自分が何をやりたいか」が分からなくて悩んでいるということが世界中で社会課題となっている印象を受けました。なので、その人の情熱の在かを見つけることや、少なくとも見つけた時に彼らが生きやすくすることで、その情熱が巡っていくようなそういう会社を作りたいと思った、というのが会社を創業した時の思いです。
DJ TOMO:世界を廻ったエピソードから、まさかマサイ族の話題が出てくるとは思わなかったです。今もその子とはコミュニケーションは取られているのですか?
藪:取っていますね。村によっては観光産業が村の収益の7割くらいを占めているところもあり、どう観光客と関わるかは村で戦略がしっかり作られているようです。今はコロナ渦で厳しい状況に置かれているかもしれないです。
柳川:言い方は良くないかもしれませんが、スマートフォンを持ってしまったことで、今まで大事にしてきた村の文化が変わってきているという段階なんでしょうね。
藪:そうですね。実際、僕が村に立ち入ったタイミングはみんなスマホをいじっていて、観光客が来たことに気づいてスマホをポケットにしまいジャンプし始めるような、ビジネスマサイ族な一面が見えました(笑)
柳川:それは面白いですね(笑)でもそれは自分たちが観光資源として生きていく為の手段であり、とはいえ世界全体のテクノロジーの進化などはマサイ族にも届いている。逆に観光客側の下調べをして準備も出来るので、いいポイントもありそうですね。
DJ TOMO:世界一周をする際に、どこに行こうというのは事前に決めていったんですか?
藪:そうですね、それこそまだ発展しきっていない土地を中心に見たかったので、アジア・インド・アフリカに行きました。
DJ TOMO:帰国直後に事業を決めて、立ち上げられたんですか?
藪:先ほどの話に繋がるのですが、もう一つ衝撃的だったことがあり、東南アジアでは日本と比べてUberやAirBnBなどのCtoCサービスがとても普及しています。何故かというと、東南アジアでは企業は信頼できず、個人が法人に何かを依頼するハードルが高い。しかし、CtoCサービスは個人に評価がついていて、「星5つだから頼んでみよう」といった判断ができるため、消費者的にとてもメリットが大きく普及していったようです。
それを知った時、「個人に信頼が溜まっていく」ことがインターネットの本質だなと気付き、どうしたら個人に信頼が溜まるのかということを考えていました。SNSが普及して世界中どこにいても連絡が取れるから可能になったことで、今後さらにSNSでの発信が増えていった時に、個人の信頼がもっと簡単に可視化されて、取引自体ももっと簡単になる。そのためのプラットフォームは今後必要になると思い、立ち上げました。
DJ TOMO:また聞き入ってしまいました(笑)
改めて、MOSHのサービス内容について教えていただけますか?
藪:会社では、スマホで簡単に自分の技術や知識、経験を売れるというサービスをしています。今は主にヨガのインストラクタ、トレーナー、マッサージ師などの方々に主に使っていただいています。最近は音楽家や芸人などの200職種以上の方々がファンの方々と繋がり、オンライン/オフラインでサービス売るところで支援させていただいています。
DJ:ありがとうございます。サービスページを拝見したのですが、かなりスマホで見やすい印象ですね。これは先ほどのマサイ族の話ではないですが、スマホだと使ってもらいやすいというところから作られていますか?
藪:そうです。やはり事業者さん含めてPC使っていない方も多くいらっしゃったので、スマホ一つでビジネスを立ち上げられるというのがポイントかなと思い、そういう切り口でやりました。
柳川:先ほど200職種ほど登録されているとおっしゃっていましたが、一番多い職種は何ですか?
藪:現状はフィットネス系が一番多いです。僕らも最初は彼らを対象にアプローチしていたので、そのジャンルでは様々な方々に登録していただいています。
柳川:逆に、この職種の人に使ってもらえるの?と驚いたことはありますか?
藪:めちゃくちゃあって、お笑い芸人さんが僕の中では一人一人お会いすると技術も知識もあって、ファンの人たちと強いつながりがあって、オンラインでお笑いライブをできるようになったり、いままではTVを中心に活動されていた方が、オンラインサロンやYoutubeで活動していくにあたって、MOSHを使うと簡単にできるという切り口は確かに面白いなと思って見ています。
柳川:お笑いライブの予約もできるんですか?
藪:そうですね、ファンの人限定で予約してもらうこともできます。
柳川:今まで一方的なファンクラブからのコミュニケーション発信だったと思うのですが、芸人さん自身がMOSHでページを作ってライブの告知をできたり、予約をしてもらえたり、ということもできそうですね。
藪:そうですね。そういう著名な方々もいらっしゃる一方で、メアドも作ったことないような方々がIT系の勉強会で知っていただいて、SNSで共有しながら月に売り上げを上げている方とかにも使っていただいていて。小さな経済圏がMOSHで生まれてきている実感があります。
柳川:今まで個人の力で商売をし、身の回りの方々で経済が廻っていた人たちにとって、より便利になるんでしょうね。クレカ使えたり、事前決済ができたり。逆にSNSを使いこなしていた方々からすると、今までは会社を通じて行っていた活動が、新しく個人で活動できるツールになったということでもありそうです。
DJ:それでは、MOSHの今後の展望、実現したいことについてお聞かせください。
藪:僕らは「情熱がめぐる経済をつくる。」をミッションに掲げていて、先ほど冒頭にお伝えしたような背景が根強くある中で、実現するために何が必要なのかを考えています。
今登録していただいている方々の中には、こだわりが強く、ジャンルも独特で、決してマス受けするわけではない方々も多い。しかし共感の和をより広げていくためには、やはりオンライン化を進めるとか、日本国外の人たちにもサービスを伝えて売ることができる状態に支援していければ、彼らがMOSHを使うことによって、海外の方々にも魅力を伝えられるよう支援していきたいので、彼らをより見つけやすく、共感する母数を広げ、経済圏を広げる。それを実現することで新しく使う人も増えていくのかなと思います。
柳川:確かに個人がMOSHのようなツールを使うと、そこまでクローズアップされていなかった個人事業者の課題解決ができる事がありそうですね。
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気になる続きはこちらから🔽
▼株式会社MOSH Spready上のプロジェクト
https://spready.jp/projects/854
https://spready.jp/projects/855
▼配信中に出てきたバーチャル参拝のMOSHの案件はこちらhttps://mosh.jp/ishiana/home
▼DJ TOMOのMOSHページ
https://mosh.jp/classes/page/16474
「Spready」上に掲載されているプロジェクトを紹介するコーナー
「HOT PROJECT」では以下をご紹介しています。
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キヤノンマーケティングジャパン株式会社の新規事業プロジェクト
https://spready.jp/projects/931
イスラエル企業(スタートアップ、投資家等)約10,000社の情報データベース「HELLO」by 株式会社ゲシェル
https://spready.jp/projects/881
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是非Spreadyも使ってみてくださいね。
それではまた次回👋