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「あなたのシューズの買い替えのポイントは?」ミズノ株式会社のSpreadyを利用したシューズ開発の方法

【ミズノのランニングシューズを一緒につくりませんか?】というタイトルのセッションが立って、Spready史上最速のスピードでクローズしました。
110年以上に渡りスポーツ用品開発を行ってきたミズノ株式会社はなぜこのような募集をSpreadyに出したのか?ミズノ株式会社のグローバルフットウエアプロダクト本部  企画・開発・デザイン部  パフォーマンスランニング企画課 青井俊輔様と吉村憲彦様にお話をお聞きしました。(聞き手柳川)
 
 
--------ミズノさんのランニングシューズの企画の仕方について教えていただけませんか?
 
ミズノでは、アスリート向けのエリートパフォーマンスレベルからランニングをこれから始めようとしている方向けのエントリーレベルまで幅広いランニングシューズを企画・販売しています。
いずれもお客様の声を実際ヒアリングし、今現在お客様はなにを求めているのか?、なにを課題に思っているのか?などリアルな声をベースにモノ作りを進めています。
ランニングシューズに限らず、ミズノのすべての商品はそのように企画されています。
 
 
--------お客様の声をヒアリングするためには普段どのような方法を取っていらっしゃいますか?
 
対象となるお客様の属性によって話を聞く方法が変わってきます。
例えば、プロアスリートであればその方の活動する場所に国内外問わず赴きますし、プロチームや大学の部活動のもとにも足を運びます。
 
このようにターゲットユーザーの所属が明確な場合はその場所に足を運べば良いのですが、
いわゆる一般ランナーの方々にお話をお聞きしたい時は、遭遇できそうなポイントで待ち受けてお話を聞くというのが一般的な方法です。
 
例えばミズノでは大阪マラソンを長くスポンサードしていますが、そのような大きなマラソン大会ではEXPOというイベントが開催されます。EXPO内ではシューズのプロモーション活動を行っており、そこで出場ランナーの方々にお話を聞く場を持たせていただいています。
 
また、自社の商品を展開している店頭に立って直接お客様の声を聞いたり、店頭の販売スタッフからヒアリングしたりもしています。
 
 
マラソン大会のスポンサーとなることでEXPOでランナーの方々の声を集めることができるという点でとても効果的では有る一方で、マラソン大会に参加するランナーにターゲットが限られてしまうなど課題はありました。
このように一般ランナーとのタッチポイントの獲得は我々にとって以前から不得意な領域だったのですが、感染症の流行の影響で一段とお客様の声を吸い上げる場が少なくなったこともあり、焦りを感じていました。
 
--------御社にとってお客様の声を聞くというのはとても大事にされていらっしゃるプロセスなのですね
 
カラーも含めれば、約半年に1回、新しい商品を発表しています。
新商品を企画する上で一番大事なのは川上、商品の方向性を決める一番最初の部分です。
このタイミングで、自分たち自身が本当に自信を持ってお客様の「いま」の声を反映できているか、という事が大事になってきます。
 
--------そんな中、お客様の声を聞く手段として、Spreadyをお選びいただきました。サブ4(フルマラソン4時間切り)を目指すランナーに限定して、ランニングシューズについてのヒアリングをしたいというセッションを募集されましたが、率直なご感想としてはいかがでしたか?
 
まず、インタビューが楽しすぎました。
ユーザーヒアリングというより、ランニングを愛する者同士の会話になっていましたね。
専門家レベルの知識をお持ちの方もいらっしゃって、話していてとても楽しかったです。
 
--------実はユーザーの方々からのアンケートでも御社のヒアリングは「非常に盛り上がった」「参加して楽しかった」というお声が相次いでいました。ご紹介の数の満足度としてはいかがでしたか?
 
数の満足度はほぼ100点です。
驚いたのは、本当に話を聞きたい人にこちらの想像以上のスピードでたどり着けたことですね。
募集を出して2日で当初予定していた数の2倍以上のお申込みを頂いて、残念でしたが募集をクローズしました。
 
先ほどお話した「一般ランナーとのタッチポイント」ですと、100人に話しかけて、ようやく5人くらいが我々が望むぴったりなターゲットユーザーであった、というイメージだったのですが、それが、応募いただいた方全員がぴったりなユーザーでしたし、ミズノのシューズを普段履いていないにも関わらず、ミズノと話をするために画面の前で待っていてくださるのですから、ありがたかったですし、とても良い体験でした。
 
--------ヒアリングを通じて新しいランニングシューズの企画には良いインサイトが得られましたか?
 
想像していたよりも皆さんのランニングライフが非常に多様で、とても興味深い話が聞けたのが印象的でした。
ランニングシューズ購入の決め手を聞かせていただく前に、皆さんのランニングライフのヒストリーを聞かせていただくことによって、非常に様々なインサイトを得ることが出来ました。
 
今回のヒアリングの位置づけは、商品の方向性を決める“川上の川上“を決めるためのヒアリングだったので、具体的にこの部分がというわけではないですが、今後発売されるランニングシューズに間違いなく皆さまのお声を反映させていきたいと考えています。
 
皆さんのランニングシューズの買い替えのポイントだったり、情報収集のポイントだったり、私たち商品企画担当者だけではなく、マーケティング担当者にも参加して欲しいヒアリングになりましたので、社内でも今回の取り組みの情報をシェアしました。
毎回ヒアリングの後に、皆さんのそれぞれのカスタマージャーニーの中でミズノはどこで脱落しているのだろうか、などを振り返って、私たちのアクションや今までやってきたことの意味を再確認する機会となり、商品開発プロセス全体において重要な気づきを得ることができました。
 
実は、ヒアリングの最後に「あなたから見たミズノってどんなブランドですか?」という質問をさせていただいたんですね。
普段ミズノのシューズを履いていないお客様からも好意的なご意見もいただき、且つ本音の声をお聞きすることができ、さらにそういった方々から「また聞きたいことがあったら継続的に聞いてくださいね」などと言っていただき、本当にありがたく、とても良い体験でした。



ありがとうございました!
ぜひSpreadyにご興味をお持ちいただいた皆さまはこちらからお問い合わせください。

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