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音楽との向き合い方①〜舐達麻〜

「真理に歩むほどに、限りなく透明に近く」

 今回は、埼玉県を拠点に活動するヒップホップクルー舐達麻(なめだるま)について書きたい。彼らは、自分たちをAphrodite gang(アフロディーティギャング)と称し、楽曲制作や全国各地でのライブ、アパレル販売などの活動をしている。

 舐達麻が、新宿BLAZEで行った2ndアルバムの”GODBREATH BUDDHACESS"(ゴットブレスブッダセス)のリリースライブ。このリリースライブの映像をもと彼らの思想に迫っていきたい。個人的に筆者の地元に近いのだが、彼らのように大麻を売りさばいていた方たちがいることにびっくりした。現在はもちろん彼らは違法なことはしていない。「大麻を売りさばき食う飯以外の這い上がる術」(Roots my roots)と歌っているように。

このライブで、クルーの一人であるバダサイクッシュが話したことを書き起してみた。(このライブで最後の曲であったFlotin'の直前に話した内容)

俺は、歌詞を書くという行為が好き。それを続けていて思ったこと。
自分がどんな精神状態であっても、それを何かに映し出す行為が芸術だと思う。俺は歌詞を書くという行為。それをさらに続けて思ったこと。この行為(芸術)は、全人類がした方がいいと思う。俺は歌詞を書くこと。絵を描くとか、小説を書くとか、映画を作るとか。地面に絵を描くとか、なんでも誰でも0円でできること。
なぜ芸術をみんなやった方が良いかというと、ムカついたり、誰かを僻んだり、妬んだりすることもある。そういう気持ちを自分の中だけで消化できたら、それに越したことはない。そういうネガティブな気持ちで人と接しても良いことはないと思う。
しかし、自分の気持ちを芸術にすることに真剣に続けていくと、成長すると思う。その成長していくものを見ていて、絶対自信になる。間違ったものを消化する段階で、正しいものと間違ってるものを投影する段階で、評価されるかもしれない。
自分の嫌な部分を消化するために作ったものが人から評価された時、それは最高な気分。正当に評価されることを続けていく、そうすれば、(ここからは上手く聞き取れない)

彼らにとっての音楽、楽曲制作は、感情や日常生活を形にする方法の一つだと改めて思わされた。

 筆者は、文章を書くことが好きだ。バダサイの言葉を借り、「自分がどんな精神状態であっても、それを何かに映し出す行為が芸術」だとするなら、筆者が今している行為は芸術なのかも。大げさだけど。確かに、好きな気持ちを文章という形にし、人から共感されたり賞賛されると、とてつもなく嬉しい。気持ちを形として昇華して、他人の声によって消化され、肯定される感覚。

また、舐達麻に渡辺志保さんが行ったインタビューからも彼らの考え方に迫っていきたい。下に書き起こす。

Q、2ndアルバムがiTunes総合チャートの上位になりましたが、自分たちの人気ぶりはどう受け止めていますか?

Badsaikush:俺ら舐達麻のファンは、熱狂的って言われる人たちが多いと思んですよ。めっちゃ好きみたいな。舐達麻のイレズミ入れちゃうみたいな。でも、俺らが売れる前からそういうファンはいたんすよ。今俺らのことを超好きって言ってるくらいの熱量のファンは、バズる前から全国各地にいたんすよ。量は少ないけど。
全国に数人でもいいからそんぐらいの熱量を持ったファンがいるってことは、絶対俺たち大丈夫だと思ってたんすよね。だってそれぐらい認めてるやつがいるってことは。それが今、爆発的に増えただけで。俺たちの楽曲のクオリティーが上がったのもあるけど、メディアに露出したりして、ファンが増えたんだと思います。

https://youtu.be/NprsWdBxA6A

この企画、第二弾はKOHHについて書こうと思います。最後まで読んでくれてありがとうございました!


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