Uruma そこにいない君をまなざす、SoundCloud発ノスタルジック・ラッパー:Artist Pick Up
音楽ディストリビューションサービス・sprayerを利用している注目のアーティストをピックアップ。今回はUrumaをご紹介!
SoundCloud発の"ノスタルジック・ラッパー"
東京を拠点に活動する新鋭HIPHOPアーティスト・Uruma。SoundCloudを中心に楽曲を発表しており、現時点で遡ることができる最古の楽曲は2022年10月19日公開の「秒速センチメンタル」だ。2023年4月に投稿された「Drama」は、2024年2月現在、1.1万回以上の再生数を記録。また、東京・恵比寿BATICAでのイベント出演を中心にライブ活動も展開するなど、デスクトップを飛び出した活躍を見せている。
今年1月19日には、楽曲「半透明」でサブスク配信を開始。同楽曲を早回ししたSped Upバージョンもパッケージされており、TikTok発のムーブメントへの目配せも感じさせている。
SoundCloudのプロフィール欄にて標榜する「Nostalgic rapper」の肩書き通り、Urumaの楽曲は"もう会えない誰か"や"二度と戻れない過去"を眼差す視線によって特徴付けられる。叙情的なギターサウンドをフィーチャーしたhyperpop / digicoreのビート選択は、その切実な言葉をより立体的に響かせ、彼自身の憂いを帯びた歌声と相まって、その悲痛さがリスナーからの共感を呼ぶ。
持ち味を強化した「半透明 (Clear Pop Remix)」
現在sprayerから配信されている楽曲は、1月26日にリリースされた「半透明 (Clear Pop Remix)」。素朴なギターアルペジオが印象に残るシンプルな原曲のビートを、ボカロPとしても活躍するトラックメイカー・ヤギイラオが有機的にビルドアップした。星々のきらめきや水の流れを想起させる、まさにクリア・ポップなサウンドは、逆説的に"君"の不在を強調し、楽曲の儚さを際立たせている。
Urumaは、3月3日に東京・渋谷のContact Tokyoにて開催されるイベント『TURN it UP chapter2』に出演予定。ABEMAのオーディション番組『ラップスタア誕生 2023』でも存在感を放った山田ギャル神宮や、テレビ朝日『関ジャム 完全熱SHOW』にて音楽プロデューサー・蔦谷好位置にピックアップされたlilbesh ramko、楽曲「junkie」でSpotify国内バイラルチャート首位を獲得したswettyらと共演する。オーバーグラウンドにも波及する大きなうねりとなりつつあるSoundCloud発のHIPHOPシーン。Urumaがその中心に躍り出る日が待ち遠しい。
「半透明 (Clear Pop Remix)」各配信サービス
Text :サイトウマサヒロ
Edit :sprayer note 編集部